七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

温州みかんは裏作!!

2006年11月20日 | 無農薬みかん栽培
ずーっと、気にしていたけれど、
やっぱり、温州みかんは、さっぱり実をつけていなかった。
予想収穫量は、去年の3分の1ぐらいかもしれない。
実が青い時には、「少ないなあ~」 と思いながらも、
「まだ緑だから目立たないのかな」 と期待し、
黄色く色付くと、何故か沢山に見えたけれど、
いざ数えてみると、やっぱり、表年の去年の半分以下の収穫量である。
最も、温州みかんは、
豊作と不作を交互に繰り返す隔年結果の性質があるらしいが。

畑の半分以上の樹には、実をつけていない。



「あんたとこ、いつまでも,実を沢山成らしとるから、木が弱るんョ」
と忠告してくれる人もいる。
「いや、完熟を待つ期間ぐらい、大したことない」と、夫は主張する。
しかし、「なぜだろう、去年の剪定のし過ぎかな」
と密かに反省している様子である。
そういえば、去年、どこのみかん畑より、すっきりと、剪定し
「これで、このみかんの樹は、絶対よくなる」と得意気であった。
確かに、樹は元気になったけれど、実を全く付けてくれなかった。
長期的展望を期待して、”今年の裏作は、あきらめるしかない”  

9月の温州みかん畑の摘果作業の様子はこちらです。

我家の温州みかんは、早生、中生、晩生と3種類ある。
早生や中生はもう充分、甘くなって、カラスやヒヨドリに食べられ始めている。
他のみかん畑のみかんはどんどん収穫が始まっている。
私は気が気ではなく、「はよ、採ってしまおう」とすすめるが、
夫は、「もう少し待とう」となかなかGOサインを出してくれない。
甘みはのってはいるけれど、色が来ていないというのである。

 カラスやヒヨドリに食べられるのが悔しく、もったいないので、
汚いみかんや小さすぎるみかんだけをちぎって、
温州みかんママレードを作ることにした。
去年なら、私が、もったいながって、みかんキャリー(収穫カゴ)に入れると、
「汚いみかんは入れるな。運ぶのも重いし、選別する手間が大変なんやから」
と,その場で、夫に容赦なく捨てられていたみかんである。

収穫したてのみかんは、酸味が強く、とてもおいしいママレードが出来上がる。
実も皮もはりがあり、水分たっぷりで、皮がうまく剥けず、ぼろぼろになることもある。
我家のみかんは、農薬も防腐剤もかけていないので、
皮も刻んで入れて、オリジナルの”温州みかんママレード”にする。

みかんの実とみかんの皮の割合は10:1位
皮は、やっぱり、きれいなところだけを選ぶ。


みかんと砂糖とレモン汁だけ。みかんの持つペクチンの働きでとろみが出てくる。
レモンも我家の僅かにできる無農薬レモンを使う。
みかんの糖度を約10%と考えて、
砂糖はみかんの量の50%と、かなり甘さ控え目にする。
ヘルシーに、好みで、もっともっと砂糖を控えてもいいけれど、
ペクチンが働かないのか、ちょっと、フルーツソースぽっくなってしまう・


みかんの皮の、爽やかな香りと風味、そしてほんのりとした苦味を楽しめる、
甘さ控えめの、大人の味の ”みかんママレード” である。

我家では、パンに塗るだけでなく、カスピ海ヨーグルトに混ぜて食べる。
脱気殺菌をした瓶詰めは、「道の駅で売ろう」っと。
”農薬も防腐剤かけずに育てたみかんで作ったママレード。
実以上に栄養たっぷりの皮もはいっています。”
が、七曜工房ならではのキャッチフレーズである。





ついでに、皮のもっと汚いみかんで、みかんワインも作ってしまおう。
ミカンワインがなくなり、ちょっと、不便?していたから。

汚い外観でも、皮を剥くと、全然、中の実はきれいで、とてもおいしい 



あっ、買い置きの”ワインイースト”がない。
うっかり、去年作ったみかんワインの酵母も捨ててしまった。
又、ネットショッピングで探して買わないと。
残念だが、今回は、パン用のイースト菌で我慢我慢。
料理用みかんワインにすることにしよう。
鳥肉や豚肉の料理にこのみかんワインを使うと、
とても風味よく、ジューシーに仕上がる。
もしかしたら、飲むかもしれないけれど。

みかんをジュースにして、砂糖とイーストを入れて、みかんワインの仕込み完了 


割合調合は ”作るだけの人の夫”だが、
これから発酵してくる見張り番は、”飲む人の妻” である。