七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

いよいよ、温州みかんの収穫開始!

2006年11月30日 | 無農薬みかん栽培
温州みかんの収穫をやっと開始した。
我家のみかんは、早生、中生、晩生とある。
毎年、他の畑より、遅くまで樹に残しているので、
「まだ、みかん、ちぎらんのかね」と心配してくれる人もいる。
私も、他の畑のみかんがどんどん無くなっていくので、
カラスやヒヨドリ、そしていのししに狙われそうで心配でたまらなかった。

先ずは、みかんキャリー(みかんの収穫カゴ)洗いから始まる。


あっ、やっぱりいのししに食べられている。
垂れ下がっているおいしそうな実を食べられていた。
今年は裏作で、貴重なみかんなのに~。
しかし、樹まで折られてなくて、よかった。
いのししは、高いところのみかんを取る時、
樹に寄りかかるので、体重で樹を折ることがある。

いのししは、みかんを枝からちぎり、皮を剥いて食べる。


「さあ~!みかんちぎり、開始」 今日はどれ位摘めるだろう。
ぽかぽかと暖かくて、とても気持ちがいい。
時々、お味見するみかんが、とてもおいしい。
「みかんが食べれるから、やっぱり、みかん摘みは楽しいねえ~」
と夫に声をかける。

収穫したてのみかんは、実も皮も瑞々しく、とても張りがある。
だから落とすと実が割れるので、落とさないように注意する。
スーパーなどに並んでいる、水分が蒸散して、
皮がしんなりと柔らくなっているみかんとは、全然違う。
一般的に市場に出るみかんは、選果機にかけてごろごろ転がすので、
各農家では収穫後しばらく置いて、みかんを柔らかくして、
実が割れないようにする必要がある。
「あんなに、みかんをごろごろ転がしたら、どんどんまずくなるんやけどなあ」
と心配する人もいる。



始めのうちは、沢山実があるので、どんどんはかどるけれど、
だんだん、高い場所や、とりにくい場所になってくると、ペースが落ちてくる。

樹に登って取るのは、なかなかはかどらない。


「案外、採れるかもしれない。数えた時より、少し実が大きくなってるぞ」
夫が、嬉しそうに、少し安心したように言う。

みかんの宅配で、心配なのは、注文量をちゃんとこなせるかである。
もちろん、まずは注文が、どれ位来るかではあるけれど・・・・
みかんが樹に成っている状態で、みかん箱に幾つ採れるかの計算はとても難しい。
計算の得意な?夫は毎年、実が少し色付くと、
「みかんの数をかぞえよう」と、私を誘う。

「えっ、そんなん、無理やわ」と叫ぶ。
まるで、海岸の石ころを数えるような話である。
しかし、1~2日かけて、なんとか二人で数えると、大体の目処がつくそうだ。
私は、いつものように、いい加減に数えるので、全く自信がないけれど

これから、12月末の晩生みかん収穫まで、
夫の計算が果たしてうまくいくだろうか。
カラス、ヒヨドリ、いのししの被害、
汚いみかんや小さいみかんをハネたら、
どれ位のみかんが出荷できるかである。

一つ一つ手にとって、
汚ない、小さい、未熟、傷がある、大きすぎる、などのみかんをハネる。
そしておいしいそうなみかんだけを選ぶ。
とても時間のかかる、なかなか辛い作業である。
いったい、この季節、幾つのみかんを、手に持って確かめることだろう。



我家のみかんのブランドは、
こまめな草刈りや剪定で,太陽を充分に浴びさせて、風通しよくし,
除草剤も使わず、有機質肥料で健康に育てた、
農薬も、防腐剤もかけていない、皮まで使えるスッピン顔のみかんである。

七曜工房の8月のみかん畑の草刈り様子は、こちらをごらんください。


だから、私は、みかんの皮の使い道を、いろいろ工夫する。
温州みかんの皮を干してミキサーで砕いて作った陳皮は、
きれいな色で、とてもいい香りがして、大ヒットになった。
実際に作ってみて、ちょっとした感動モノだった。



 ミカン畑にあるレモンの木5本
今年は、ようやく、実が沢山なった。
もちろん、無農薬 


レモンの花が一つあった。
白い蕾を紅茶に入れると、ピンク色になり花がふわぁ~と開き、レモンの香りが漂う。
今まで、もったいなくてできなったけれど、
春、蕾が一杯ついたら、試してみよう。絶品のレモンの花茶である








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6 コメント

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Unknown (ころん)
2006-12-02 11:57:28
苦労と楽しみと感謝とおみかんに込めた愛情物語。
ありがとう御座いました。
食べたくなりました・
スーパーのみかんばかりです。
七曜工坊さんのおみかんすばらしいね。
返信する
うま~ (つちだ)
2006-12-03 20:59:09
今年も無事届きました。濃厚な味わいがたまりませんね!味わいが変化していく中で、私は最初の酸味のきいた、咳き込んでしまいそうな味が楽しみで待っていました。期待通りのどが酸味と濃厚さで悲鳴を上げていました。そしてすばらしい?ブログのおかげで一個のみかんの重みを知りおいしさも増した気がします。
俺もブログしよかな!(何も書くことな~い!)
返信する
ころんさん (七曜工房みかん島)
2006-12-04 01:56:28
愛媛のころんさ~~ん
只今、みかん摘みのま只中です。
大三島では、クリスマスなんぞどこ吹く風。
みかんを積み込んだ軽トラが走り回り、カラスがみかんを加えて、飛んでいます。
そんな愛媛、大三島に来て、みかんを作って、初めて知った、新鮮でジューシーな味でした。
みかん畑でちぎって食べる みかんの味 
返信する
つちださんへ (七曜工房)
2006-12-04 08:41:11
待ってくださる人がいる~ 
ありがとうございます
 みかん畑から直行のみかんの味
ちぎり立て、新鮮みかんは、酸味がたっぷり。
そして時間が経つと、だんだん酸が抜けて・・
甘みの方を、より感じるようになり・・・
島の人曰く 「食べよいみかん」になっていきます。
講釈タレの夫がめざすみかんは、
”甘いだけじゃない、酸味もある、凝縮された濃厚な、有機質肥料で育つ、昔の味のみかん” です。
リアルタイムなみかんの感想、嬉しいです。励みになります。

 つちださんの、ぱくついておられる、姿が目に見えるようです。
返信する
届きました~♪ (ひろ乃)
2006-12-05 09:56:05
昨夜家に帰ったら、届いておりました!
ギュッと美味しさが濃縮された、市販のみかんとは全然違う、まさに蜜の柑を頂きますm(__)m
返信する
ヒロ乃さんへ (七曜工房)
2006-12-06 23:04:50
また、陳皮、作ってくださいね。
とても、きれいな陳皮パンでしたね。
でも、Aさんからひろ乃さんへのご贈答なのに、みかん屋七曜工房にまで、お褒めの言葉をいただき、妙な気分で、嬉し過ぎです。
”蜜の柑” なるほど !! 
そうだったのか 
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