七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

『一人で建てる木組みの家』~25 押入れ

2009年01月09日 | 『一人で建てる木組みの家』
1 収納のこと

ロフト付きの20坪の家というのは、
中年を過ぎた夫婦二人だけが住むには、広いか狭いか?
住んでみて今のところは、
「まあこんなものだろうな」 という感じ。

二人とも、物を買い貯めるタイプの人間ではないが、
夫婦を30年もやっていると、何かと物が多いので、
収納だけは、沢山あればいいと思っていた。

ロフトは、収納場所だった。
何でも、二階へ放り上げておけば良い。
階段も、下が収納場所になるように、箱階段にした。

寝室は、昼間はオープンな部屋として使えるように
布団の生活を続けてきている。
そのため、押入れを必要とする。
押入れ幅は、1間半あるので、布団入れを半分にして、
残り半分は、押入れダンスとする。





寝室の1間半の押入れの壁下地作業中


2 壁のこと

押入れの構造というのは、いたって簡単で
上下を仕切る棚板と壁と建具である。

建具の引戸は、後で作るとして、壁を張ろうとして考えた。
どうせ、いつもは見えない部分なら、安価に仕上げよう。
杉板も残りが少なくなってきたので、建具の方にまわすことにして、
石こうボードに、クロスを張ることにした。

石こうボードは、12mmの厚い方を使用した。
クロスは、段取りが悪く、一番最後に張ることになった。
小棚等をつけてからなので、壁が小分割されて、張る作業に手間取る。
クロスは糊付きのビニールクロスというのが環境と健康によろしくないので、
糊を別買いして、コットンクロスを使った。

石こうボードにクロス張りをするのは、この押入れと階段下の収納。
クロスの模様は、押入れを無地、階段下を樹模様にした。



押入れの石こうボード張り


押入れ 仕切り中棚作成中


3 青竹のこと

押入れダンスのハンガーをかける棒は、竹を使うことにした。
ステンレスやアルミの棒よりも味があるだろうし、
何よりも、手に入り易いからだ。


 大三島に来て、早々に
  近所の人に、竹を伐っても良い場所を、教えてもらった。

「洗濯の物干し竿がいるじゃろう」
と、Y長老が、自分の土地の竹林の伐採許可をだしてくれた。
これは、真竹

「キウリの支柱を立てるんなら、裏山の竹がいいよ。
 誰が、伐ってもいいんよ」
と、Kちゃん。
これは、細い女竹

去年借り受けた、ハルミの畑では、
今年沢山のタケノコが掘れた。
これは、孟宗竹


竹は、種類によって性格が違うので、
用途によって、使い分けている。


 真竹は、
 材がしっかりしているから、何にでも使える。
 物干し竿、押入れに使ったハンガーかけ。
 菜園の支柱。
 クラフトでは、箸、尺八など。

 女竹は、太さが均一で、節間が長いので、太い目のを選んで、
 好きな竹笛を作る。
 菜園の支柱やカーテン・のれんかけの棒に。

 孟宗竹は、太い筒を生かして、花筒や筆立てにするが、
 何よりも、みかん畑を荒らすので、タケノコのうちに
 掘り取って、食べるのが一番。

 真竹も梅雨前に出るタケノコがとても旨い。


ハンガーかけの真竹は、伐ってきたら、
ガス火であぶって、油を滲み出させて、ボロ布で拭くと
表面の汚れが取れ、キレイなツヤが出る。
乾かせば、固く強度も出るだろうが、そのまま押入れに組み入れた。



中仕切り棚も完成して、青竹ハンガー掛けも取り付け完了


ベージュ系の、コットンクロスを張っているところ。
(左下隅が、別買いの糊)




1間半の押入れの上段 半分は布団 半分は洋服掛けに使っている



 作業期間   2007年 5月下旬
 所要日数   7日


付記:妻・ひろより

収納技術や片付けについて、何の計画もアイデアもない妻ですが、
狭い1間半の押入れの世界には、ポリシー? があります。

いや、単に、やたらと、
沢山の棚やら棒やらフックを取り付けるように
夫に 言うだけです。

そう言えば、かつて住んだ3軒の家の押入れ総てに
夫は、竹のハンガー掛けや沢山の棚を取り付けてくれましたねぇ~


何も入れるものはないんですが、上置き棚も注文ました。




『一人で建てる木組みの家』の 家作り の様子のこれまでは、こちらです。
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