自宅と道志の日々

タイトルを「自宅と道志の日々」にしました。日記のようにつぶやいています

保釈金って何だろう?

2023年07月10日 | なかま道志ベース

先日、ある芸能人が大麻取締法違反(所持)の罪で6日に起訴されたました。被告は7日、勾留先の警視庁原宿署から保釈されました。保釈保証金は300万円で、6月16日の逮捕後、21日ぶりの保釈となりました。

では、保釈金って何んだろう?と思う方も多いのでしょう。また、保釈額が異なるのも不思議です。

日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告がいろいろな条件付きで釈放されましたが、「保釈保証金」が10億円とのことです。国外に逃亡しましたので、国に没収されているかと思います。

皆さん、考えてみたことありますか?

よく有名人が裁判沙汰になると、保釈金が何千万とか何億とかって聞きますよね。

保釈金の金額は、一体なにを基準に決まるのでしょうか。お金持ちであればあるほど、保釈金も高いってイメージありませんか?

保釈金の金額は、被告人が逃亡しないように、被告人が「取られたら困る」(募集されたら困る)と思う程度の金額を、裁判所がその人その人に合わせて決めているのです。

被告人が支払える金額で、しかも「返してもらえないと困るから、裁判所が指定した条件はきちんと守ろう」と被告人が思うような金額でなくてはならないのです。

経済状態は人それぞれですから、いくらなら惜しい(困る)と考えるかも人それぞれです。

そのため、保釈を請求している被告人の職業や事件の性質など様々な事情から、被告人がどれくらい財産を持っていて、どれくらいの財産を裁判所が預かれば被告人が逃げないかを裁判所が判断して、保釈金の金額を決定するのです。保釈金というのは、裁判中の被告人が逃げないように、裁判所が一瞬取り上げておく預かり金みたいなものなんですね。

過去には、村上ファンド事件の村上世彰元村上ファンド代表(5億円)、ロッキード事件の田中角栄元首相(2億円)と記録がありました。

刑事訴訟法では「保釈の請求があったときは次の場合を除き、許さなければならない」と規定もあるようです。

それは「罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由があるとき」などを理由に、保釈が認められないケースが多いとのことです。

保証金額については「犯罪の性質や情状、被告人の資産などを考慮し、被告人の出頭を保証するに足りる金額」などとなっているようです。

一般的に、保釈金の金額の相場は150万円~200万円程度といわれています。今回の大麻所持事件は芸能人でもあり、ダメだぞ!と世間に分からしめる?ことで、300万円になったのかもしれません。

財政的に困窮している場合などはもっと額が低くなることもありますが、たいていの事件はこのくらいの金額だそうです。

一般的には200万円くらいの保釈金が用意できるかで、保釈できるかなのです。

保釈の条件を守り、無事に判決の言い渡しがあれば、納付した保釈金は全額、還付の手続きを経て保釈金を納めた人のところへ返還されるのです。

最終的には、裁判所に従えば戻って(返してくれる)くるのです。

私も含めて、保釈金が必要な事件などは起こさないことですよね!

*内容と画像とは関係ありません。

 

Hiro


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