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思いつくままに…

影(2)

2013年02月04日 | どうして?

管制塔に緊急許可を取って、指定箇所に急ぎ移動した

健一たちが慌てて機から離れた

モハメッドと数人の警護人が心配顔に待っていた

「大丈夫か?」

「どうにか…」

と、それぞれに言葉を交わして、空港ビルの方に向かった


「ところで、吉雄はどうだった?」

「どうもこうも、急いで行ってみると、二三十メーター近くまで行くと、数人が離れ去る気配がしたので、走り寄って見ると、吉雄が刺されて唸っていた…」

「ええっ!」

「救急車と警察に電話をしたばかりだ」

健一が吉雄のところに近づこうとするのを、警護人たちが止めた

モハメッドも「まだ犯人たちが近くにいて、何が起きるか分らないので、我々も少し離れているのだ」との事


飛行機の方に目をやると

緊急隊員と機長が出て来たばかりで

「危ないところだった」と

健一の咄嗟の思い当たりに感謝した

「一定高度に達すると爆発するタイプの爆弾でした」との事


問題は誰がどういう意図で仕掛けたのか、そしてそれに吉雄がどう絡んでいたのか…?


(続く)
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