管制塔に緊急許可を取って、指定箇所に急ぎ移動した
健一たちが慌てて機から離れた
モハメッドと数人の警護人が心配顔に待っていた
「大丈夫か?」
「どうにか…」
と、それぞれに言葉を交わして、空港ビルの方に向かった
「ところで、吉雄はどうだった?」
「どうもこうも、急いで行ってみると、二三十メーター近くまで行くと、数人が離れ去る気配がしたので、走り寄って見ると、吉雄が刺されて唸っていた…」
「ええっ!」
「救急車と警察に電話をしたばかりだ」
健一が吉雄のところに近づこうとするのを、警護人たちが止めた
モハメッドも「まだ犯人たちが近くにいて、何が起きるか分らないので、我々も少し離れているのだ」との事
飛行機の方に目をやると
緊急隊員と機長が出て来たばかりで
「危ないところだった」と
健一の咄嗟の思い当たりに感謝した
「一定高度に達すると爆発するタイプの爆弾でした」との事
問題は誰がどういう意図で仕掛けたのか、そしてそれに吉雄がどう絡んでいたのか…?
(続く)
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