更に二三日が経ってから
「エミ王女様がおいでになります」
との前触れが有って、
王女が健一の部屋に入って来た
「健一、良いアイデアが浮かんだの…」
「何でしょう?」
「実は隣国の王子の誕生パーティへの招待状が来ていたのを思い出したの」
「・・・・」
「私が行けば、健一が随行員の一人として隣国に行けるでしょう!」
「でも、王女はその人から逃れて日本にまで行ったのでしょう」
「ええ、でも、つい最近になって、無理やり婚姻を迫っているのは王子ではなく、その父の国王のゴリ押しだと分ったの」
「・・・・」
「王子本人は悪い人ではなさそうなの…」
「健一が妹であって欲しいと祈る人もきっとパーティーには出ると思うの…」
「・・・・」
「このチャンスを捉えましょうよ!」
「・・・・」
「ねえ!」
「有難う、少し考えさせて下さい…」
(続く)
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