●少額案件だけど、決着はつけたかった
東京地裁に裁判を起こしたのは、退社して2年ほどしてから。法学部ではなかったから、一から勉強したという。
いじめ加害者を訴えた場合、居場所の特定が難しかったり、賠償金を回収できなかったりするかもしれない。相手は会社だけにしぼり、いじめを放置して安全配慮義務を果たさなかったという構成をとった。
弁護士に依頼しなかった理由を荻野さんはこう話す。
「転職を優先させたので心療内科には通院しませんでした。精神疾患などの診断がないので、重い被害は証明できない。勝訴しても安いから、弁護士も受けてくれないだろうと思いました。でも、決着はつけたかったんです」
労働局を通じた解決なども考えたが、裁判を通して元の会社にいじめの問題に向き合ってもらいたいという気持ちが強かったという。
「請求額が少ないと無視されてしまう可能性があったので、全額が認められることはないと理解したうえで、150万円を請求しました」
●「説得相手は裁判所」怒り抑え、主張は冷静に
裁判で勝つため、弁護士向けの実務書もあさった。心がけたのは「冷静な文章」を書くこと。
訴えるくらいだから、心中は穏やかではない。しかし、感情に任せて怒りの言葉を並べたら、いじめ加害者と同じになってしまう。何より文章で説得するのは、被告側ではなく裁判官だと言い聞かせた。⇒続きはコチラ・・・・弁護士ドットコム
東京地裁に裁判を起こしたのは、退社して2年ほどしてから。法学部ではなかったから、一から勉強したという。
いじめ加害者を訴えた場合、居場所の特定が難しかったり、賠償金を回収できなかったりするかもしれない。相手は会社だけにしぼり、いじめを放置して安全配慮義務を果たさなかったという構成をとった。
弁護士に依頼しなかった理由を荻野さんはこう話す。
「転職を優先させたので心療内科には通院しませんでした。精神疾患などの診断がないので、重い被害は証明できない。勝訴しても安いから、弁護士も受けてくれないだろうと思いました。でも、決着はつけたかったんです」
労働局を通じた解決なども考えたが、裁判を通して元の会社にいじめの問題に向き合ってもらいたいという気持ちが強かったという。
「請求額が少ないと無視されてしまう可能性があったので、全額が認められることはないと理解したうえで、150万円を請求しました」
●「説得相手は裁判所」怒り抑え、主張は冷静に
裁判で勝つため、弁護士向けの実務書もあさった。心がけたのは「冷静な文章」を書くこと。
訴えるくらいだから、心中は穏やかではない。しかし、感情に任せて怒りの言葉を並べたら、いじめ加害者と同じになってしまう。何より文章で説得するのは、被告側ではなく裁判官だと言い聞かせた。⇒続きはコチラ・・・・弁護士ドットコム