従業員の労災を隠す企業もあれば、申請をうながしてくれる企業もあります。
今回、紹介するのは、「ハチに刺されて労災がおりた」という会社員のケース。当初は「労災にならない」と思っていたそうです。
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冬場であれば、「ポットの熱湯が手にかかった」といった場合でも、労災が認められたことがあります。
●ハチに刺された! 首に感じた激しい痛み
機械加工の会社で働く高橋さん(仮名)がハチに刺されたのは、昨年8月のことでした。
ーーケガをした状況を教えてください
処理室で作業中に、突然、カサッとした感覚を首元に感じ、手で払おうとしました。直後に鋭い痛みが襲ったので、ハチだと考え、とにかく、体からひっぺがさないといけないと思いました。
首にいる虫をウエス(布)で捕まえてみると、体長3センチほどの女王アリに似た虫でした。あとで調べたところ、「トゲアシオオベッコウ」というハチでした。
すぐに報告した上司が、病院に連れていってくれました。
ーー病院での処置は?
ハチの毒性が弱いことから、患部に軟膏を塗り、抗アレルギー薬を処方されました。
上司も高橋さんも当初、以下のような理由から、「労災にならない」と考えていたそうです。
・高橋さんの仕事が、虫駆除などの業務ではない ・屋外作業ではなく、屋内の作業場で刺された
そこで高橋さんは、約1700円の医療費を自腹で支払いました。
●自腹のお金が戻ってきた
それから数日後、総務から「労災が認められます」と言われた高橋さんは、上司に労災申請の書類記入を頼むとともに、病院で医療費を返してもらったそうです。
会社の掲示板には、ハチに刺された件と、対策として職場の出入り口に網戸を張ったことが、⇒
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