長良の鵜 ズボラ余生

「ズボラ余生とは」:
何事も、前向きに捉え、楽天的に生きていくことです。

トフラー「第3の波」

2012-05-07 09:23:10 | Weblog
トフラーの「第3の波」は、30年以上前にかかれたものである。
たまたま、読んでいるところに、エネルギーについて以下のように書いてある箇所があった。
皆さんは、これをどのように読み取るだろうか。
「現代の文明とは異なり、第3の波の文明は驚くほど多種多彩なエネルギー源を引き出さねばならない。水素、太陽熱、地熱、潮流、生物エネルギー、稲妻の放電、究極的にはおそらく進歩した核融合力や、1980年代には想像もつかない種類のエネルギー源である(たとえスリーマイル島以上の大きな災害が続出しようとも、核プラントは当然運転され続けるだろう。だが、結局原子力は高価で危険な脱線であったことが分かることになろう)。
新しい多様なエネルギー基盤へ移る過渡期には、供給過多や不足、価格の異常な変動などが断続的に相次いで起こり、極度に不安定になるだろう。とはいえ、長期的な方向は明らかであり、それは単一のエネルギー源のみに依存する文明から、より安全に多くのエネルギー源に頼る文明への移行である。ついには、われわれは、限りあるエネルギー源ではなく自給自足できる再生可能なエネルギー源の上に再構築された文明を見ることになるだろう。」
(徳岡孝夫監訳者 中央公論社 457ページ)
私は、科学では分かっていても、国民の無能や政府の無能のために、危険や無駄を繰り返しながら、結局はあるところへ行き着くだろうと、トフラーは読んでいるように思われる。スリーマイル島以上の大きな災害が起きることを、当然のように予想しているところも、興味のあるところである。


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