プチストライキ

「ああ、さっきの、おばあさんか！」

ガーン

先日、仕事を終えた後、帰り道に、３歳の男の子を
追い抜いて、手を振ったとき、言われた、この言葉。

おばさん、お母さんと呼ばれる事は、当たり前ですが・・
「おばあさん」
は、さすがに、がつんと頭を殴られたほどの大ショック。

家に戻り、じっと鏡をのぞいてみる・・・うーむ。

白髪の根元を見て、このところ染めてないしなあ。
顔の皺をみて、「確かに」

私の母は、私の歳には、確かに
「おばあちゃん」になっていたので
ありえない事ではありませんけど、けど、けど。

おばあちゃんといわれた日、仕事の掛け持ちで、
次の仕事まで空いた時間は２時間半。

急いで一度家に戻って、丸く掃除機をかけたり、犬の散歩に走って出て、
終わっているのに、そのままになっていた洗濯物を干して、
再び走って、仕事に行き、のんびり思い思いに、何も手伝いもせず
すごしている子供たちを横目に、
あわてて戻ってきて、すぐ、夕食にとりかかり・・

翌日、子供たち３人，家にいる予定で、
誰一人、朝起きてこないで、やっと起きてきたら
みんな勝手な事ばかり言ったりやったり・・・・

詳細は省きますが、いきなり、私一人で
メイドの仕事、ドライバーの役目、飯炊きおばさん、
掃除人、洗濯人、するのが、つくづく、あほらし～。

心の奥におりのようにたまっていた不満は
プチ噴火。

「私は、今日はいまから出かけます。掃除、洗濯、犬の散歩その他
お願いします、いつ戻るかわかりません」

といってプチ家出。

ポピちゃんが来てからほとんど自分の用は最低にして
家にいるようにしていたこともあり、ストレスもたまっておりました。

どこ行くの？と聞いてきましたが、
「内緒」と言い残して、財布と携帯だけもって家を出ます。

まず、ずっと行きたいと思っていた、大きいペットショップに行き、
新しく２匹のカラーをみつくろったり、
ポピちゃんの新しい大きめのケージを見たり、
爬虫類や、魚をのんびり眺めたり、ウサギに和み、ねずみにおびえ。

次にショッピングモールに行き、時間に糸目をつけずに
端から端まで、じっくり見て歩き、ひとりカフェでお茶。

最後に、こちら。



「IKEA」まで足を伸ばし、こちらものんびり、見て歩き。
途中、子供たちからメールが来ましたが、あえて、無視。

まあ、子供たちは全員ばらばらにパーティーとかで、
お出かけにお泊まりだそうで。家に戻っても誰もいないとか。

オットに罪はないので、帰り道、
インドカレーのお持ち帰りを彼の分を買い込んで
８時には家に帰りました。

でも、悲しいですね。

たいした浪費もしておらず、
映画でも見ようかと思っても、そういうことから
遠く離れてひさしく、どんな映画を今やっているのかも
わからず、展覧会に、と思っても、
こちらもアンテナを張っていないため、
どこで何をやっているかもわからず・・

調べる気にもならず。

おばあさんになるわけだ。

子供たちも、自分のことは自分で出来るので、
大して困る事もないし。

そんなもんだ、と改めて実感した一日でありました。