London徒然草

「ばく」のロンドン日記

自転車

2009-04-23 | 飼い主ネタ




今日の我が家のフェンスの裏側。
ブルーベルが咲きました。
この、ブルーベル、イギリス人には特別な思い入れがある花で、
この時期、この国で森に出かけると新緑の緑の木々に足下に、
まるで青いカーペットを敷き詰めた様に一面に夢の様に咲き乱れています。

どこかに,一面のブルーベルを見に行きたいなあ~

天気に恵まれ、新緑も目にまぶしいロンドンです。

     

先週末から、日本語の補習校が始まり、中学1年生として、
No3の新しい年が始まりました。

天気がいいので、学校まで自転車で行きたいと言い出した娘。
私も、新しい愛車に乗って、後ろから追いかけました。

この国では自転車は車道を車同様に走らないといけないので
ちょっと心配で、ひとりでは自転車で行かせられません。

前を,体を左右に揺らしながら走って行く娘を追いかけながら、
このところ体が大きくなったので、
自転車が、すっかり小さくなってしまったことに気づきました。

新調しないといけませんね。そろそろ大人サイズでいけるかな?
一緒に走るのはずいぶんと久しぶりです。

子供と最後に一緒にこんな風に走ったのは
いつだっけ?と記憶を引き出しながら、ペダルを漕ぎます。
ロンドンに来てからは、私は自転車をもっていないのだから....
10年ぶり?

そして、思い出しました。

日本に住んでいたころ、よく自転車に乗りました。
家から地下鉄の駅まで、保育園経由で、毎日、走ったこと。

渋谷のど真ん中を、前と後ろに子供を二人載せて学校まで
代々木公園を突っ切って、渋谷消防署の前の坂を上り下りした日々。

前の子供のせに、息子を載せて、保育園までの上り坂、
自転車から降りて、ハンドルを押しながら、
息子のほっぺたに、自分のほっぺたを
押し付けて、おしゃべりしながら通った朝。

地下鉄の駅を降りて、地上に向かう階段の、
ぽっかりあいた四角い出口が、一面の桜だった、あの春の日。
その下で、私を待っている様にたたずんでいた、あの、おばチャリ。

そのおばチャリは、実家の階段下に乗り捨てられてあった盗難自転車を
警察に届けたけれど、誰も引き取りに現れず、父が譲り受けたものでした。

自転車、買おうかなあ、と話したら、父が
「それじゃあ、あの自転車あげるよ」
と、ある日、千葉県から渋谷まで30キロ以上の道のりを
自分で乗って、届けてくれたっけ。

「乗って来たの?」と皆でビックリ。
あの頃は父も若かった~。

No1とNo2、代々木公園で補助輪を取る
練習をした、あの緩い坂道。

家族5人、自転車4台で、東急百貨店の裏の
焼き肉屋さんによく乗り付けて、帰りは東急の屋上の
ペットショップに立ち寄らないと、帰らない~と子供たち。
No2のザリガニ釣り体験も、田んぼじゃなくてデパートの屋上でした。

自転車のまま,息子は少なくとも3回は代々木公園の池に
飛び込んでいます。そのたび、オットから電話がかかって来て、
着替え一式をもって、私が自転車で駆けつけたものでした。

仕事の帰り道、
地下鉄の駅から子供たちがまっている自宅まで、
少しでも早く帰ろうと、必死に自転車を漕ぎながら、
ふと、目の前に広がる新宿の高層ビル群のネオンを見て、
そのまま、何もかも捨てて、心の底から、
どこかへいってしまいたい衝動にかられた、
あの日のこと。

そんな事を思い出しながら補習校への道のり、No3は、上り坂に
四苦八苦で、「くたびれすぎて、気持ち悪い」などと言い出すしまつ。

運動不足も甚だしいですっ!

これからは運動のため、天気がよければ、
補習校へは自転車で行くようにしましょうね。

私も、おつき合いしますので。





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14 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
あぁ~想い出までも・・・ (kiyomi)
2009-04-23 07:56:20
ばくさんの想い出の場所がリンクしますぅ・・・
そっち側に住んでいたのですね。
私もママチャリに次男Aをのせて、六本木通りから骨董通り、そして青山通り、こどもの城から坂道を下ってBSTまで、冬の日の耳がちぎれるような寒さとか、息子の忘れ物を取りに、夢中でペダルをこいで2往復した日を思い出します。
暑い日々、家についてビールを一気飲みして太った事も(笑)

今は、持っていてもあまり自転車に乗らなくなってしまって・・・
一時期、以前住んでいた近くのサイクリングロードを、マイロと走ったりしていたのですが、
自転車に併走するマイロめがけて、「あー可愛い」と手を出しながら近寄ってくる人があまりに多く、危険を感じて止めてしまいました。

子供とのサイクリング、貴重な時間です。
季節も良いことですし、
楽しんでくださいね。
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ママチャリ (tenchan)
2009-04-23 15:38:04
長男を後ろに、次男を前に乗せて
ママチャリでどこへでも出かけた頃を
懐かしく思い出しました。

長男は毎日高校へ30分かけてチャリ通です。
高校生の乗る自転車は
うちの地方では「銀チャリ」と呼ばれています。
(色が銀色だから。)

しかし、ロンドンは坂が多いから
自転車乗るのも大変でしょう!
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代々木公園!! (ponchi37)
2009-04-23 19:58:41
実は私も代々木公園のサイクリングコースで
補助輪を取る練習をしたものでした。
な、懐かしいぃぃ~
池にこそ落ちなかったけど、あそこで大怪我をした記憶があります。
あのビミョーな坂&カーブ、結構キケンなんだよねぇ。

そして代々木~渋谷近辺は働いていた時に
会社の自転車をすっ飛ばして、銀行周りをしたものです。
ばくさんが走ってたコース、大体分かっちゃうんだなぁ

お父様、千葉から自転車で凄すぎっっっ
娘を思う父は強しですなぁ~
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いつか私も思うのでしょうか (まきまき)
2009-04-24 08:18:00
春の訪れを告げるブルーベル、涼やかで可憐な花ですね。
いよいよ春本番。嬉しい季節!

春の空気を吸い込みながら自転車に乗って、走馬灯のように仕事と育児と家事に追われていた日本での日々を思い出されていたのですね。
いつか私も、脱衣場に甘えん坊で泣き虫の息子を寝かせお風呂場のドアを開けたまま童謡を歌い続けたり話しかけたりしながら急いでシャワーを浴びたり、やはりダイニングに寝かせた息子に一生懸命に話しかけたり歌って踊ったりしながらご飯を作るこの毎日をいつか懐かしく思い出すのかな。(笑)
そして…、いつか私も何もかも置き去りにして逃げ出したいと衝動的に思う日が来るのでしょうか。
まぁ、私はきっとこの先もお気楽専業主婦だし、子供も頑張っても後2人も生めないし、ばくさんのように毎日を分刻みで過ごすことはないだろうから、そこまで気持ちも追い立てられはしないのかな。

かつて痩せすぎの子供だった私は自分より体重の重い友達を後ろに乗せて自転車に乗ることができず、体重が人並みとなった今でも子供を前後に乗せているママを見ると、その平衡感覚に感動すら覚えます。
ばくさん、No3ちゃんにお付き合いとか言いながら、しっかり自分も新しい自転車
に乗ってスタイルキープに励んじゃってるでしょ?(笑)
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自転車 (ままま)
2009-04-24 23:53:39
爽やかな季節に自転車で風を切って気持ちよさそうです。
No.3ちゃんの背中を見ながら、、、、いいね♪
やっぱり日本は子育てにママチャリは切り離せないから、思い出もたくさんあるね。
私はばくちゃんの懐かしいお話を読ませていただくのが大好き!
そんなことをきっかけにして、私も色々なこと思い出したりします。

ブルーベル綺麗ね!
ちょっと前に、環境問題の番組でイギリスのブルーベルが減ってきているといっていました。
とにかく環境問題って色々な要素がありすぎて難しいけれど、生態系が変わるのって悲しいね。
特に国民に愛されている花なんてなくなったら困る!!
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なんだ坂こんな坂 (くま)
2009-04-25 00:36:36
渋谷を子連れチャリで疾走!
坂だらけ車だらけ人だらけのあの街を!?
なんというガッツでしょうか。
帰り道の予期せぬ雨の時などどうやって乗り越えられたのでしょうか。
その当時のばくさんに電動アシスト自転車を贈りたいですね
(相棒だった自転車には申し訳ないですが)

NHKのあたりとか○i○i周辺でおこちゃま達と大きいパパさんと日本人のママさんというチャリンコご家族を見かけることもありましたが一度くらいばく家とすれ違っていたかも知れませんね!

NO3ちゃんの新しい自転車たのしみです♪
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kiyomiさま (ばく)
2009-04-25 21:38:37
kiyomiさんも、自転車でかよったのですねえ~!
そして、学校の反対側にお住みだったのか。子供の城の横の道、長い坂だから、大変だったでしょう。私も、当時2歳の息子をオーバーオールを着せて、代々木公園の脇の坂道を冬の寒い日に,えっちらおっちら登っていたら、あまりの寒さに、前に乗っていた息子が「めえ~」と泣き出した事がありました。お互いに、同じような事をしてましたね~。
あの、駐車難、晴れていれば自転車が良かったのにな。

犬と伴走、いいですねえ、やってみようと思いつつ、勇気がありません。うまく行くかな?。

ピップも、すご~い抜け毛です。ikeaでかった、コロコロで、直接本犬をコロコロしております。まいるよねえ~。
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tencyanさま (ばく)
2009-04-25 21:42:00
子供二人までは、自転車がほんとうに便利ですよねえ~。3人になると、これはまた、むずかしいのですけど。おんぶで3人って、一度だけ、日本で挑戦してみましたけど...(笑)

銀チャリ、所変われば、呼び名もちがうものであります。初め、銀シャリかとおもいました。おばチャリとは、違うのですか?もっとかっこいいのかな?私の自転車も銀だから、銀チャリというあだ名をつけよっかな?

30分の自転車通学、体にいいですね。息子にさせたいけど、通学路、危なすぎです.....(涙)
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ponchiさま (ばく)
2009-04-25 21:46:56
ええ~!! こんな所に共通点が。息子なんて、同じで、あのサイクリングコースの、微妙なカーブからスピード出しすぎて、飛び出し、吹っ飛んで、大けがする事2回。こんな所まで同じです。

そして、サイクリングコース。公園にそって、代々木公園駅、代々木八幡駅周辺、渋谷、原宿新宿は、テリトリーでしたよ~。新国立劇場のファミレスとかも、よく行きました(笑)懐かしいでしょ。

千葉から渋谷まで,5時間くらいかけては知って来たなんて、父の今の体から思うと、感慨深いです。すごいよねえ~。
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まきまきさま (ばく)
2009-04-25 21:58:47
まきまきさん、まだ子供が一人だと、お風呂も入れますが、人数が増えると、自分は脱いでお湯にもぬれる事は可能ですが、自分は洗ったり、暖まったりできません。私もさんざん濡れるだけの時期がありまして、バスローブを羽織ったまま、白湯を飲ませて、洋服を着せて、寝かしつける子供と一緒に寝てしまって、夜中に寒くて目が覚める...なんてしょっちゅうでした。子供がいないとこういう事って、わかりません。

ニンゲンも、長くやっていると、今の自分を取り囲む何もかもを、いっさい放り出して、どこかに行ってしまいたい事くらいの一度や2度、あります....よね。

で、逃げちゃうと、まずいんですけど(笑)

大丈夫、母は強いので、自転車でも何でも、これからは,どーんと行ける筈です。

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