London徒然草

「ばく」のロンドン日記

POLICEと警察

2009-04-25 | ロンドン暮らし


自転車でも、そうでしたが、拾得物を届けると、
半年だったでしょうか?持ち主が現れなければ、
拾った人が、いただく権利がありますよね。

日本の実家は、階段に面していて、また、ちょうど、駅から歩くには
辛い距離の為、終バスが出たあとに帰って来た困ったチャンが
ちょっと拝借するのでしょう。

しょっちゅうしょっちゅう、我が家の敷地の壁の横、階段の麓に
盗難自転車と見受けられるかわいそうな自転車が放置されていました。

もし、自転車に名前や電話番号があれば、父が電話をかけたり、
手紙を書いたりして、お知らせすると、
皆さん、喜んですぐに取りにこられたものでした。

持ち主の手がかりもない自転車は、そのたびに、父が警察まで,
乗ってお届け。

そのうち、持ち主に連絡しても、
取りにこないケースもバブルの頃から出始め、
「時代がかわったね」
なんて皆で話したものでしたね。

何台も何台も父が同じ派出所に届けるので、
派出所のおまわりさん、「またですか~」と、父に自転車の詳細をきき、
乗ってくるのは大変(帰りは歩き)なので、
そのままそちらで、半年、保管してもらえますか?
なんていう事になり、そのまま我が家の自転車になったものが
何台も。自転車には困らない我が実家でありました。

でも、それでも、防犯登録の番号や、特徴などで、
持ち主に戻っていった自転車もありましたので、
日本の警察も機能しているし、働いてもいるという事ですね。

自転車以外でも、警察に拾得物を届け、ものが持ち主に帰ることも
まだ日本ではあります。

ロンドンで、金目のもの,金目じゃないものでも、落として、
それが出てくるなんていうのは、ほとんど、「皆無&奇跡」
、物語の中だけのおとぎ話。

物を落として警察に届ける事すら、誰もしないし、
例えば、犯罪などを目撃しても、
下手に関わって自分の身に危険が及ぶと困るので、誰も申し出ません。

10円拾って、警察に届ける、なんていうのは、
笑い話だし、多分届けたとしても、受け付けてくれるかも疑問。

国民が、警察を日本人の様には信じていない、というのが正しいでしょう。
下手すると、人々は、警察を、全然信じていないともいえるかも。

空き巣に入られて、警察を呼んだら、来てくれたのは翌々日とか、
(自分でデジカメで現場の写真を撮ってくれといわれたそうです)
ひどい人になると、空き巣に入られた友人宅のその、ご主人が容疑者として
逮捕されたとか。まあ、仰天するような事がよくありますし、
我が家も車をぶつけられて、保険がらみの事もあり、一番近い
警察所に出向いたら、窓口の職員が“遅刻”しているという理由で、
閉まっていて、いつ開くかわからないからと、違う警察まで行かされたりしました。

そんなこんなを思いあわせると、日本ではまだ、警察は信用されているし、
国民に期待されている?。

さて、きのうのロンドンの新聞



まさか、こんな所で、こんな方をお見かけするとは。

家宅捜索...???..なぜ..??
最低のニンゲン....???

検察と警察の違いもはありますが、小沢代表の秘書の問題や、
今回の、事件の流れなどの、報道を見ると、
日本の権力組織も、何となく、イギリスの警察みたいに
国民の意識や感覚からずれて行く気配があるのかな?という気が。



草なぎさんには、この二人の様に、まったりとお休みする時間を
あげたいかも、と思う、休日の朝であります。