シンガー『ナターシャ』のブログ

関西・東京・名古屋・広島、そして台湾もグローバルに歌うシンガーソングライター、jazzシンガーナターシャのブログです

オーストラリア

2009-02-11 | 映画、本、劇など
今日は試写会へ行ってきました。

「オーストラリア」
http://movies.foxjapan.com/australia/

昨日寝込みながらもせっかく当選したのだから絶対いくぞ~とがんばって行きましたが、すごい映画でした。

これぞ映画!! 
これぞハリウッド!!
まさに「風と共に去りぬ」のオーストラリア版。壮大なスケール。壮大なオーストラリアの自然の中のドラマ。これならお金を払って見てもいいなと思う映画でした。

二コールキッドマン&ヒュージャクマンのオーストラリア人コンビの美しく格好いいこと。ヒュージャックマン格好よすぎる。あの男に惚れない女はいないだろう・・。以前見たメグライアンと共演したラブコメディー「ニューヨークの恋人」と同人物だとは思えないほど野性味あふれる男でした。女性の皆さん、ぜひ見てとろけてください。

1939年のオーストラリアが舞台なので歴史の勉強にもなります。そして、オーストラリアがどういう国なのか、特にアボリジニについて非常に勉強になります。私たちは西部劇でインディアンがでているアメリカ映画はよく見ても(だいたいがインディアンが悪者になっていた)、アボリジニについての映画ってあまりないですからね。

私は今でこそインディアンもアボリジニもとっても興味がありますが、アメリカ滞在時代ま~ったく興味がなかったから、それこそインディアンの聖地がごろごろしていた近くに住んでいても全く行ったこともありませんでした。

しかし、自然と共に、宇宙と共に生きている彼らからは学ぶことがいっぱいあります。今日の映画のキーの一つ「歌は時空を超える」もそう。アボリジニの子供が二コールやヒューと離れ離れになっても、「歌うからね。聞いていてね。」て言うのです。彼らはどれだけ離れていてもその子の歌が聞こえるのです・・あかん、書いてて涙がでそうになる。上映前の映画をあまり説明してはいけないのでこの辺でストップ。

そして、面白いなと思った表現をひとつ。
そのアボリジニの子供が二コールのことを、「彼女は最初は目に見えるものしか見えていなかったけれど、だんだん見えてきた」と言います。つまり、目に入るものしか見えていなかった彼女もだんだんと、実際には目には見えないものも見えるようになってきた、感じるようになってきた・・というところですが、

「最初彼女は目に見えるものしか見えてなかった」ということを英語では、

She looked, but she didn't see.

と言っていました。これこそlook とsee の違いですね。単に目に入るものを見るlookと目に見えないものまでも見る、心で見るsee. だからわかったというときは、I see というのかもしれません。

どんなときも表面上の出来事をLOOKするのでなく、その奥の見えないものもSEEしていたいです。

しかし、今日は映画の後、3年ぶりに会った友達と軽くお茶するつもりがカフェで6時間くらいおしゃべりしていました。映画を見たのと同じ一日とは思えないほどおしゃべりに熱狂してしまいました。のどカラカラ。でも時間を忘れるくらい話せる友達が居るというのもありがたいことです。

写真はオーストラリアで買ったアボリジニが儀式の時に使う楽器。こういうデザインは妙に惹かれる。