音楽中心日記blog

Andy@音楽観察者が綴る音楽日記

I am a Rock

2007年09月28日 | 歌詞・訳詞
冬の日
深く暗い12月
僕はひとり
部屋の窓から
静かに降る雪におおわれた
通りをみつめている
僕は岩
僕は島

僕は壁を作った
誰も貫けない
険しく無敵の要塞を
友情なんていらない
友情なんて痛みをひきおこすだけ
それは僕が軽蔑する笑い声と親愛
僕は岩
僕は島

愛の話はやめてくれ
たしかに昔はそんな言葉も聞いた
だけど今は僕の記憶の中に眠るだけ
すでに死んでしまった感情を
ゆりおこしたくはない
もし僕が愛を知らなければ
泣くこともなかっただろうに
僕は岩
僕は島

僕には本がある
詩が僕を守ってくれる
堅い鎧におおわれて
自分の部屋に隠れている
安全な場所に隠れている
僕は誰にも触らない
誰も僕に触れない
僕は岩
僕は島

岩は痛みを感じない
島はけして泣くことはない

- Simon & Garfunkel「I am a Rock」(1966)
    (Translated by Andy@音楽観察者)

 元祖ひきこもりソング。

 この曲のことは洋楽を聴き始めた中学生時代にすでに知っていたけど、歌詞をきちんと読んだのはずいぶんあとになってから。で、そのネガティヴぶりに驚いた記憶がある。S&Gって、アメリカ人インテリにありがちな、「現状を憂いながらも最終的にはポジティヴ」という詞ばかりだと思っていたので。

 まあいつまでもこんな心持ちは続かないんだけどね……いや、続けられないというべきか。普通に大人になってしまうとね。つまんないね。 
   
 原詞はここ

 YouTubeにあった映像。
  

  


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
I Am A Rock (タイコウチ)
2007-09-30 00:30:47
この歌は、私も10代の頃になんとなく聴き知っていましたが、サビのところは「おれはロック!」と勇ましい歌だと勘違いしていました(爆)。冷静に聴けば、曲調と合わないのですが(笑)。

Frank Zappaの「Help, I'm A Rock」は、この曲のパロディなんですよね。
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俺はロック (Andy@音楽観察者)
2007-09-30 05:24:38
そうです、僕も音楽のロックを指した歌だとばかり、漠然と思ってたのでした。だからよけいその落差にびっくりしてしまったと。

ザッパのあの曲は、この曲のパロディだったのですか。知りませんでした。
ザッパなら、この曲で歌われるような青さを馬鹿にしそうですね。
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ウィキペディア (タイコウチ)
2007-09-30 22:45:32
もともと何で読んだのか忘れましたが、ウィキペディアにも、Zappaの曲がパロディであることが記載されていました(下の方のother versionsのところ)。

http://en.wikipedia.org/wiki/I_Am_a_Rock
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Wikipedia (Andy@音楽観察者)
2007-10-01 05:17:17
おお、ありがとうございます、タイコウチさん。
ウィキペディアに掲載されているということは、パロディであることがそれなりに認知されているということですね。
あらためて歌詞をみてみたら「岩でいるのは退屈だな」みたいなフレーズがあってちょっと笑いました。
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