音楽中心日記blog

Andy@音楽観察者が綴る音楽日記

Zappa「Philly ’76」到着

2010年01月19日 | ザッパ関連
 ザッパ新音源「Philly '76」、16日に届きました。Barfko-Swillからの発送メールは12/16付けだったので、まるまる一カ月かかったことになります。いつもなら3週間程度で届くのに、長くなったのは年末年始をはさんだせいでしょうか。

 音の方は時間がなくてまだきちんと聴けてません。(ビアンカ嬢がリードヴォーカルをとる「Dirty Love」にはおおっとなりましたが。)ライナーノーツもまだ読んでません。そんな状況なので、ちゃんとした感想をいつ書けるのか心もとないです。

 「大ザッパ論」著者の大山甲日さんが、ご自分のブログでこの音源についての解説をスタートされています。情報を得たい方は、そちらを参考にされるとよいかと。
 また、「やれとほ通信」さんも既に12月中旬に記事を掲載されています。(米国在住の方なので日本より早く入手できた模様。)ディスクの全体像がよくわかる内容です。

  
 おまけ。ザッパとは関係ないですが、「子供騙しの猿仕事日記」さんとこで知ったこの「Voice Band」というiPhoneアプリ↓すごいですね。自分の声を入れていくだけでギター・ベース・ドラムスなどのパートを作成できて、音楽が作れてしまうという……。これを使って「口だけミュージシャン」が出てくるとおもしろいな。


愛のむきだし

2010年01月02日 | 映画の感想
 明けましておめでとうございます。最近めっきり更新頻度が減ったこのブログですが、今年も細々と続けていきたいと思っています。どうかよろしくお願いいたします。

 大みそかから元日にかけて、いきなり雪が20センチくらい積もったので、どこにもでかける気になれず、DVDでこんな映画↓を見ていました。



 なんという、なんという映画。うちのめされるとは、こういうことをいうのですね。237分という上映時間がまったく長く感じられませんでした。

 誰もが激賞するヒロイン役の満島ひかりはもちろん素晴らしいのだけれど、僕の心に深く刻まれたのは、ゼロ教会コイケを演じた安藤サクラでした。
 謎めいた微笑(もしくは人を小馬鹿にしたような薄ら笑い)を浮かべながら、目的のためには手段を選ばない酷薄さとコケットリー。そしてその裏に隠された業の深さ。もうなんというかたまらんです。

 で、見終わった後には、ゆらゆら帝国「空洞です」がエンドレスで脳内リピートされるという事態に。



 特典ディスク収録のメイキングの中で、役者たちがこの映画に出演した充実感を口々に語っていたのとは対照的に、原案・脚本・監督の園子温が「作らなければよかったと思ったことが何度もあった。毎日が苦痛の連続だった。こんなに現場が楽しくなかった映画は初めてだった」と語っていたのが印象的でした。これにも業の深さを感じました。

 これからもう一度見ます。