音楽中心日記blog

Andy@音楽観察者が綴る音楽日記

So What

2008年02月29日 | 試聴・動画
◆音楽のお勉強Tube
 「くらやみのスキャナー」管理人さんによるYouTube動画ピックアップサイト。
 これは楽しいね。いくらでも時間がつぶせる。
 セレクションに異論があったり、解説があったほうが、という方もおられるでしょうが、これくらいシンプルな方がむしろいいのでは、と思う。産地を表わす地図やamazonリンクなど、必要な情報はさりげなく示されているし、それ以上の情報が欲しければすぐネットで調べられるんだし。
 自分はヨーロッパ系やアフリカ・アジア系音楽に疎いので、そのあたりがありがたかったです。

 ちなみに「音楽のお勉強」というタイトルはシャレだそうなので。念のため。


 真似してみました。

 ザッパはまずこれを聴こう!
 
 フランク・ザッパ Inca Roads
 Frank Zappa - Inca roads

The Black Page

2008年02月28日 | ザッパ関連
◆“ザッパ・プレイズ・ザッパ”のCD&DVDがリリースに(CDJournal.com)
 以前書いたエントリで「いったいこれは?」と書いたCDですが、残念ながら日本公演の音源ではないようです。アメリカ公演音源だそう。
 本国ではBarfko-Swill通販のみだったDVDも日本では一般発売されるんだ……しかしなぜビクターから?
 
※4/3追記
 知らない間に日本盤CDは3枚組から1枚ものに変更されてやがりました。
 でもHMVページにあるUS盤には今も3枚組の表記あり。どっちだ。日本盤のみダイジェストだったら泣く。


 「The Black Page」。ザッパ・プレイズ・ザッパ feat.テリー・ボジオ。
 

Three Time Loser

2008年02月28日 | 音楽関連ニュース
◆デイヴ・エドモンズの紙ジャケ5タイトルがリリース(HMV Japan)
 80年代の作品を中心にしたリイシュー。ジェフ・リンがプロデュースしたアルバムなんて、今聴くとどうだろう。古ぼけて響くと悲しいな。

◆エリック・クラプトン、北朝鮮から招請受ける(CNN.co.jp)
 「金正日総書記の次男でスイスで教育を受けた正哲氏はクラプトンのファンだとされる」て、それが招聘理由なんすかね。

◆Avril Lavigne(アヴリル・ラヴィーン)またまた雑誌で大胆グラビアを披露(doops!)
 写真見てみたけどなんとも思わなかったよ。残念ながら。

◆Blur(ブラー)のドラマー、デイヴ、選挙へ出馬(doops!)
 前に市会議員選挙に落選しているのに国政選挙に出馬すると。

◆マドンナの新アルバム、4月29日の発売が決定(ロイター)
 これを最後にワーナーからチケット販売会社に移籍するんでしたっけ?

◆佐野元春の歴史的名盤がレア音源&映像を加えて復刻(ナタリー)
 「ナポレオンフィッシュ」こそが佐野元春の最高傑作と信じて疑わない私としては、買わねばなりますまい。でも8400円は高すぎる。

◆小西康陽の手腕がさえるコラム集第2弾が登場(ナタリー)
 これも楽しみ。小西氏は、ミュージシャンというエクスキューズなしで読ませる文章を書く人だから。


 ロックパイル「Three Time Loser」。カンボジア難民救済コンサート('79)での演奏。これがデイヴ・エドモンズという人を知った最初だったと思う。ニック・ロウ(ベース弾いてる)ともども若い…。
 

Winter Moon

2008年02月27日 | CDの感想
  
○Weekend「Live at Ronnie Scotts」(1983/2008 Reissue)
 アリソン・スタットンが、ヤング・マーブル・ジャイアンツ解散後に結成したグループ、ウィークエンドのライヴアルバムがリイシューされた。
 もともとは5曲入りのミニアルバムとしてリリースされたもの。今回のリイシューでは10曲ものボーナストラックが追加されている。

 唯一のオリジナルアルバム「La Variete」はネオアコ名盤なわけだが、このライヴ音源はそれよりもずっとジャズ色が濃い。ロニー・スコッツ・クラブという場所柄なのか、ゲストにキース・ティペット(p)を迎えているせいなのか。それともその意図があってこの場所、そのゲストを選んだのか。(普通に考えれば後者か)

 それにしても不思議なサウンドだ。リリース当時に聴いたときは「なんと不安定な演奏なんだろう」という印象を持った記憶がある。しかし今あらためて聴いてみると、それなりの演奏能力があるようにも思えてくる。
 アリソン嬢の声もかなり不安定に聞こえるけれど、スパイク(バンドメンバーの一人)のライナーノーツでの発言によると、この日彼女はかなり体調が悪かったらしい。しかしその不安定さ(スパイクは「more fragile than ever」と表現している)が、結果的に不思議な味わいをもたらしているのだ。

 ボーナストラックは、同じライヴからの3曲やBBCセッション音源など。
 でも「Drum Beat For Baby」と「A View From Her Room」の12インチヴァージョンが収録されているのは解せん。「La Variete」2006再発盤に2曲とも収録されてたやん。この再発CDを買う人は、まずそちらを入手しているはずなのであまり意味がない。単に時間が余ったからって入れたんじゃねえだろうな。


 「Old Grey Whistle Test」出演映像を再掲。この音源の一部も今回の再発盤に収録されている。
 

One Less Bell To Answer

2008年02月25日 | 音楽関連ニュース
◆バカラック!バカラック!(腹巻猫の劇伴BLOG)
 腹巻猫さん(大学のとき所属していたサークルの先輩)によるバカラック来日コンサートのレポ。
 セットリストをながめてるだけで、ためいきが出る。メロディが勝手に頭の中を流れ出す。ああ見たかったなあ。至福だったろうなあ。

◆Bama Lama Bama Loo (子供騙しの猿仕事日記)
 大量のレコードをオークションに出した人のお話。300万枚て。送料はどっちもちだ。

◆MILES DAVISの諸作を手がけた名プロデューサー/サックス奏者、TEO MACEROが死去(bounce.com)
 これも「子供騙しの猿仕事日記」経由で知った。
 中山康樹氏によると、近くドキュメンタリー映画が公開されるらしい。予告編

◆Moby ナタリー・ポートマンとのデートで“オタクの怒り”を買う!?(vibe-net.com)
 いやむしろナタリー・ポートマンの趣味をどうこう言うべきじゃ。

◆N.W./ポスト・パンクの名バンド、ア・サーテン・レイシオが紙ジャケ仕様で国内盤登場(ディスクユニオン)
 きちんと聴いてないんだよね。これを機会に聴きますか。

◆山びこ効果を作り出すエフェクター、ディレイ&エコー(CDJournal.com)
 楽器を演奏しない人間にとってはとてもためになる記事。


 バート・バカラック「One Less Bell To Answer」。歌うはシェリル・クロウ。
 この曲の邦題「悲しみは鐘の音とともに」は、誤訳邦題として有名なり。(参考資料
 

Baby I Love You

2008年02月21日 | 音楽関連ニュース
◆ウォール・オブ・サウンドなJ-POPを集めた極厚コンピ(ナタリー)
 こういう企画は積極的に応援したい。半分以上音源持ってたとしても。

◆湯川潮音、幻のアルバムがライブ会場&通販限定で再発(ナタリー)
 あれって「幻のアルバム」になってたのか…。

◆木村カエラ、1年ぶりニューアルバム!(HMV Japan)
 前作が大傑作だっただけに、あれ以上のものができるのか楽しみでありつつもちょっと心配。

◆Sonic Youth(ソニック・ユース)の名作ジャケがオークションに(doops!)
 あのジャケは大好きなんだけど5億円て。買えん。

◆“クラシック・アルバムズ”シリーズに『ジョンの魂』が登場(CDJournal.com)
 うむむ。見なきゃならんのか?

◆キャロル・キングの名作『つづれおり』がレガシー・エディション化!未発表ライヴ音源入り(CDJournal.com)
 紙ジャケのあとはレガシーエディション。何回同じアルバムを買わせるの(泣)。

◆マリリン・モンロー研究家、マドンナをモンローと誤認(BARKS)
 そもそも自分の家にそんなレアな写真があるような環境なのか老夫婦。


 「音壁JAPAN」に敬意を表してロネッツ「Baby I Love You」を。「Be My Baby」に負けないくらい好きな曲。
 

Killer Queen

2008年02月19日 | 音楽関連ニュース
◆ドラッグ反対のブライアン・メイ、アスピリンさえも(BARKS)
 まあ潔癖そうだもんね、メイさんは。

◆at武道館まで2ヶ月、リック・ニールセン、日本を急襲(BARKS)
 公開講座「ロック史~リック・ニールセン、ロック人生30年を語る~」だって。

◆ストレスたっぷりの“反癒し系”クラシック・コンピが発売!ジャケは蛭子能収の書き下ろし(CDJournal.com)
 発想がパンクで良いなあ。

◆祝!来日 バート・バカラック特集(HMV Japan)
 バチャラッチ先生はもう80歳だそう。見たかったな日本公演。ボックス聴き返して我慢するか。

◆インダストリアル・ノイズ界の先駆者〈THROBBING GRISTLE〉の7枚組DVD『The Video Archive Of Throbbing Gristle』が、近日発売(bounce.com)
 7枚を一気に見たらたいへんなことになりますね。

◆小学生パンクロッカー"RYO"のデビュー・ミニアルバム!「小学生ライオット」リリース迫る!(ディスクユニオン)
 わはははっは。いいぞいいぞ。小学生ライオット!

◆ピンク・フロイド紙ジャケット限定紙ジャケット復刻発売決定!!/ディスクユニオン限定特典付(ディスクユニオン)
 残念ながら、復刻されるのはハーヴェスト盤ではありませぬ。

◆ビートルズ「ホワイトアルバム」No.7、オークションに(Uncut.co.uk)
 シリアルナンバー00000007のホワイトアルバムが来月オークションにかけられるとのこと。5000ポンド以上の値段がつくと予想されているそう……て100万円以上かい。うぐ。


 「'39」。ブライアン・メイのヴォーカルナンバーでいちばん好きな曲。
 

The Dark End of The Street

2008年02月18日 | 歌詞・訳詞
通りの暗がりで いつも俺たちは逢う
いてはならない場所に隠れて
二人きりになるために 闇の中で過ごす
俺とおまえ 通りの暗がりで
俺とおまえ

時は犠牲を求めるだろう
奪った愛の代償は 支払わなきゃならない
これは罪 正しくないことは二人ともわかっている
でも 俺たちの愛は どんどん強くなっているんだ
通りの暗がりに逃れて 俺とおまえ

きっと見つかるだろう
いつか みんなにわかってしまうだろう
通りの暗がりにいる 俺とおまえのことが

昼の光があたりにまだあるころ
街で偶然に出逢っても
ただ知らないふりをして通り過ぎよう
ダーリン 頼むから泣かないでくれ
今夜も 通りの暗がりで逢おう

- James Carr「The Dark End Of The Street」(1967)
    (Translated by Andy@音楽観察者)

 ひさしぶりの訳詞です。

 ダン・ペンとチップス・モーマンが書いた60年代ソウルクラシック。オリジナルはジェイムズ・カー。パーシー・スレッジやライ・クーダー、リンダ・ロンシュタットなど多くのミュージシャンもカヴァーしている名曲。

 古今東西繰り返しテーマにされてきた「許されない恋」を描いた曲なわけだけど、その中でもとりわけせつない歌だと思う。この映像喚起力。必要最小限の言葉しか使っていないのに。 

 原詞はここを参照。

 ジェイムズ・カーによるオリジナルヴァージョン。泣ける。
 

 原曲のせつなさを余すところなく表現した、ライ・クーダーの見事なカヴァー。スライドギターによるソロが素晴らしい。
 


 

 

千のナイフ

2008年02月17日 | 試聴・動画
 YouTubeにアップされたのがずいぶん前なので、もう既にあちこちでネタにされ尽くされているのかもしれないけど、この↓ビデオには驚いた。本人の演奏かと思ったくらいの完成度。運指を見ているだけで気持ちいい。

▼Ryuichi Sakamoto 1000Knives(play:brainbrown)
 


 前記ビデオのような完コピではないけどこれ↓もいいな。同じ人が弾いてる。

▼Ryuichi Sakamoto Ballet Mecanique(play:brainbrown)
 


 

 

トランキライザー・ミュージック

2008年02月16日 | CDの感想
 いくらザッパが好きだからといって、24時間彼の音楽を聴いているわけではないのです。

 ザッパの音楽には、影というかダークサイドがないんですよね。
 いつもしたたかなまでに前向きなのです。そこらのポジティヴ教ミュージックよりもある意味ずっとポジティヴ。

 彼自身の経歴を追ってみると、いつも順調なときばかりじゃなかったわけですが(たとえば嫉妬に狂った男にステージから突き落とされてひどいケガをしたり、制作していたアルバムを勝手にレコード会社が不本意なかたちでリリースしてしまったり)、逆境にあっても、そこでいじけずに新しい展開をしてしまうところがザッパという人なのです。

 しかしそういう前向き音楽ばかりを聴き続けられないのが自分の性格というか気質というか。
 心が弱っているとき、気力が衰えているときに、まずザッパをかける気にはなりません。あの強度に耐えられないのです。
 そんなときには、トランキライザーの役割を果たしてくれる音楽をただひたすら求めてしまうのでした。

 ここのところの私的トランキライザーミュージックはこういった↓ものです。女性ヴォーカルものばっかやな。

  
○空気公団「空気公団作品集」(2007)
 全曲新たにレコーディングしなおされた変則的ベストアルバム。不思議なイノセンスをたたえた山崎ゆかりの声の抗いがたい魅力。 

  
○羊毛とおはな「こんにちは。」(2008)
 フルバンド形式での初アルバム。「Live In Living '07」の鮮烈さはないけれど、温かく豊かなニュアンスに満ちた作品集。ただしコリーヌ・ベイリー・レイ作曲、冨田恵一プロデュースによるオープニング曲だけはちょっと違和感が。

  
○ポート・オブ・ノーツ「青いアルペジオの歌」(2008)
 やっぱ俺、心の奥底では畠山美由紀が好きなんだとつくづく感じたベストアルバム。小島大介のギターの響きも心に残ります。
 今回はじめて意識して歌詞を読んでみたのですが、泣けました。うん。