amazonでクラシック関係のカスタマーレビューをあれこれ読んでて見つけたんだけど。
この"Authentic Realist"孤高のレビュアーという人が書いたレビューがすごい。あまりにすごくて思わず笑ってしまった。悪口雑言罵詈讒謗の嵐。
たとえば、俺の長年の愛聴盤、グレン・グールド「ゴールドベルク変奏曲」'81年版のレビューはこう。
では、同じゴールドベルクの55年版(グールドのデビュー盤)はどうか。
もうひとつあった。
ふは。ふははは。ふははははっははっはは。へへっへへ。たまらん。
こんな調子の感想がえんえんと続く。
いわく「不必要この上ないCD」、いわく「存在意義が見い出せない」、いわく「駄曲駄演駄盤」、いわく「この程度の演奏なら誰にでも出来る」、いわく「この演奏を高く評価するのは、音楽を聴く耳のない証拠だ。」……。
こんな悪口だらけのレビューを300件近くも書きまくる、不毛な情熱はいったいどこから出てくるのだろう。
この盤のレビューでは、演奏自体は誉めておきながら、発売レーベルがマイナーだから気に入らないと、星ひとつの評価を下したりしている。
まず酷評ありき。ここまでくると、むしろすがすがしい。尊敬したくなるね。
で、どんな人が書いてるのかなー、と思ってプロフィールを見たら、これがまたすごかった。
いいなあ。自ら「孤高のレビュアー」と名乗ってしまう傲岸不遜さもポイント高い。
では、「下手な演奏」ゴールドベルク'81年版をどぞ。
※(10/14追記)
孤高のレビュアー氏が改名された模様。新しい名前は「Reviewer of the Spreme "至高の品性"」だそう。
"Spreme"ってのは"Supreme"のスペルミスでしょうか。
自己紹介も新しくなってますね。
この"Authentic Realist"孤高のレビュアーという人が書いたレビューがすごい。あまりにすごくて思わず笑ってしまった。悪口雑言罵詈讒謗の嵐。
たとえば、俺の長年の愛聴盤、グレン・グールド「ゴールドベルク変奏曲」'81年版のレビューはこう。
下手な演奏 この演奏が独特のように聴こえるのは、単純にグールドの腕前が落ちているからである。 グールドというブランドにぶら下がって販売されているだけの、意味のないCDである。 この演奏でバッハの音楽に開眼したと言う人は、バッハの音楽を語る資格のない人であると断罪せざるを得ない。 |
では、同じゴールドベルクの55年版(グールドのデビュー盤)はどうか。
条件付き不滅の名演 この演奏をリリースして一儲けしようというやからが消えない限り、「不滅の名演」として扱われることだろう。 ただし、その演奏は荒く、とても商品になるような代物ではない。 当時の人たち、そしてこの演奏を称揚する人たちは、この雑さを新鮮さと取り違え、グールドをブランド化したといえる。 はっきりいって、汚点としか言いようのない演奏なのだ。 なお、この汚点を消そうと、最晩年にもう一度録音したが、汚点を広げる結果となった。 |
もうひとつあった。
1955年のデビュー・レコーディング 晩年の演奏は、老人の戯言のような演奏だったが、このデビュー時の録音は、勢いに任せて自分の腕前を披露しただけの、いわゆる「自慢大会」に終わっている。 後年のグールドは、これ以上にガンガン弾くことはできた。 「デビュー・レコーディング」という但し書きをはずしてしまえば、凡演以下の演奏だ。 はっきり言おう。駄演だと。 |
ふは。ふははは。ふははははっははっはは。へへっへへ。たまらん。
こんな調子の感想がえんえんと続く。
いわく「不必要この上ないCD」、いわく「存在意義が見い出せない」、いわく「駄曲駄演駄盤」、いわく「この程度の演奏なら誰にでも出来る」、いわく「この演奏を高く評価するのは、音楽を聴く耳のない証拠だ。」……。
こんな悪口だらけのレビューを300件近くも書きまくる、不毛な情熱はいったいどこから出てくるのだろう。
この盤のレビューでは、演奏自体は誉めておきながら、発売レーベルがマイナーだから気に入らないと、星ひとつの評価を下したりしている。
まず酷評ありき。ここまでくると、むしろすがすがしい。尊敬したくなるね。
で、どんな人が書いてるのかなー、と思ってプロフィールを見たら、これがまたすごかった。
自己紹介 下らんのは世の中だ。 オレではない。 興味があるもの 日本人の大多数は、物凄く趣味が悪い。 亡者や老人を、無条件に賞賛し、批判することをまるで知らない。 劣悪なお前達には興味はない。 自分の趣味がいいと思うならば、オレのレビューに賛成票を投じればいい。 余談だが、経験則として、猫の嫌いな人の感性は信用できない。 |
いいなあ。自ら「孤高のレビュアー」と名乗ってしまう傲岸不遜さもポイント高い。
では、「下手な演奏」ゴールドベルク'81年版をどぞ。
※(10/14追記)
孤高のレビュアー氏が改名された模様。新しい名前は「Reviewer of the Spreme "至高の品性"」だそう。
"Spreme"ってのは"Supreme"のスペルミスでしょうか。
自己紹介も新しくなってますね。