音楽中心日記blog
Andy@音楽観察者が綴る音楽日記
 



 amazonでクラシック関係のカスタマーレビューをあれこれ読んでて見つけたんだけど。
 この"Authentic Realist"孤高のレビュアーという人が書いたレビューがすごい。あまりにすごくて思わず笑ってしまった。悪口雑言罵詈讒謗の嵐。

 たとえば、俺の長年の愛聴盤、グレン・グールド「ゴールドベルク変奏曲」'81年版のレビューはこう。
下手な演奏
この演奏が独特のように聴こえるのは、単純にグールドの腕前が落ちているからである。
グールドというブランドにぶら下がって販売されているだけの、意味のないCDである。
この演奏でバッハの音楽に開眼したと言う人は、バッハの音楽を語る資格のない人であると断罪せざるを得ない。

 では、同じゴールドベルクの55年版(グールドのデビュー盤)はどうか。
条件付き不滅の名演
この演奏をリリースして一儲けしようというやからが消えない限り、「不滅の名演」として扱われることだろう。
ただし、その演奏は荒く、とても商品になるような代物ではない。
当時の人たち、そしてこの演奏を称揚する人たちは、この雑さを新鮮さと取り違え、グールドをブランド化したといえる。
はっきりいって、汚点としか言いようのない演奏なのだ。
なお、この汚点を消そうと、最晩年にもう一度録音したが、汚点を広げる結果となった。

 もうひとつあった
1955年のデビュー・レコーディング
晩年の演奏は、老人の戯言のような演奏だったが、このデビュー時の録音は、勢いに任せて自分の腕前を披露しただけの、いわゆる「自慢大会」に終わっている。
後年のグールドは、これ以上にガンガン弾くことはできた。
「デビュー・レコーディング」という但し書きをはずしてしまえば、凡演以下の演奏だ。
はっきり言おう。駄演だと。

 ふは。ふははは。ふははははっははっはは。へへっへへ。たまらん。
 
 こんな調子の感想がえんえんと続く。
 いわく「不必要この上ないCD」、いわく「存在意義が見い出せない」、いわく「駄曲駄演駄盤」、いわく「この程度の演奏なら誰にでも出来る」、いわく「この演奏を高く評価するのは、音楽を聴く耳のない証拠だ。」……。
 こんな悪口だらけのレビューを300件近くも書きまくる、不毛な情熱はいったいどこから出てくるのだろう。

 この盤のレビューでは、演奏自体は誉めておきながら、発売レーベルがマイナーだから気に入らないと、星ひとつの評価を下したりしている。
 まず酷評ありき。ここまでくると、むしろすがすがしい。尊敬したくなるね。

 で、どんな人が書いてるのかなー、と思ってプロフィールを見たら、これがまたすごかった。
自己紹介
下らんのは世の中だ。
オレではない。
興味があるもの
日本人の大多数は、物凄く趣味が悪い。
亡者や老人を、無条件に賞賛し、批判することをまるで知らない。
劣悪なお前達には興味はない。
自分の趣味がいいと思うならば、オレのレビューに賛成票を投じればいい。
余談だが、経験則として、猫の嫌いな人の感性は信用できない。

 いいなあ。自ら「孤高のレビュアー」と名乗ってしまう傲岸不遜さもポイント高い。

 では、「下手な演奏」ゴールドベルク'81年版をどぞ。



※(10/14追記)
 孤高のレビュアー氏が改名された模様。新しい名前は「Reviewer of the Spreme "至高の品性"」だそう。
 "Spreme"ってのは"Supreme"のスペルミスでしょうか。
 自己紹介も新しくなってますね。

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 昔から愛読しているサイト「かなしいうわさ」で知ったんですが、「バクネヤング」を描いた松永豊和の公式サイトに掲載されている自伝的小説「邪宗まんが道」がおそろしくおもしろい。表現せずには生きていけない業と、そのためにマンガという表現を選んでしまったことにより生ずる商業誌編集者とのバトル。

 Webで長い文章を読むのは苦手というか正直かったるいんだけど、これはもう一気に読み切ってしまいました。メシ喰うのも忘れて。


 「邪宗まんが道」を読む間ずっと大音量で鳴らしていたナンバーガール。イギーポップファンクラブ。



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脅迫  


 リアル世界の知人から「ブログ使って小説書きはじめたから、おまえんとこで紹介しろ」との脅しを受けた。
 うちは音楽系ブログで小説系ブログじゃねえんだけどな。しかもひとつはR18指定やん。

 ……と抵抗してはみたものの、結局浮世の義理に負けて紹介することになりました(泣)。
 Enter at your own riskでお願いします。作品内容に関する苦情は一切受け付けませんので。

 ▼恋の箱舟。(大長編純愛ミステリ+SF+グルメ小説だそうです)

 ▼アンドロメダな朝=美少女と御主人様の愛の物語(こちらは長編純愛SM小説だって。R18指定)


 というわけで、むりやり紹介させた宙ちゃん七さんに捧げます。フランク・ザッパで「拷問は果てしなく」。キャプテン・ビーフハートがヴォーカルをとったヴァージョン。
 

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 ちまたで「WEB素行調査」というものが流行っているらしいので、自分の素行調査をしてみた。

森はAndy@音楽観察者の過去を知っている。
音楽観察者的アンテナについて調べると、必ずAndy@音楽観察者に行き当たる。
Andy@音楽観察者は、ブログの世界ではそこそこ名の通った人物である。
Andy@音楽観察者は、赤道について何かを掴んでいるらしい。
音楽中心日記について一家言あるらしい。
Andy@音楽観察者の謎をとく鍵、それはtets、管理、レビュー、観察力、サイト。
Andy@音楽観察者は、音楽系たわごとサイトと男の関係について何か知っているようだ。
Andy@音楽観察者は、英語について聞いて回っていた。
Andy@音楽観察者といえば史料集。
洋楽の歴史にはAndy@音楽観察者の影が見え隠れしている。

 ブログの世界でそこそこ名の通った人物だったり、洋楽の歴史に影が見え隠れしてたり、俺って意外と大物だったのかー。単なる弱小ブログの管理人だと思ってたのに。
 でも「赤道」と「音楽系たわごとサイトと男の関係」についてはなにも知らないよ。知っててもなんの役にも立たないよ。後者については知りたくもないよ。
 それから俺の過去を知ってる「森」ってだれですか?


 といった感じに遊べます。再調査するたびに結果が微妙に変わっていくので、何度でも楽しめるのも良いです。

 ちなみに、本名で調査かけてみたら、同姓同名の別人の情報とごっちゃになって、わけわからない人物になってました…。

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 10/24には紙ジャケ第4期11タイトルがリリースされるグレン・グールドですが、オリジナルアルバムごとに解説・感想・レビューを書いたサイトってないのでしょうか。いろいろ探してみたのですが、うまく見つけられずにいます。

 日本語だと「Initials G.G.」というすぐれたグールド研究サイトがあるのは知ってますし、以前から参考にさせてもらってます。ここにはオリジナルアルバムをベースにした年代順ディスク・レビューも掲載されてるんですけど、いかんせん、1958年で止まっちゃってるんですよね…。これが完結すると最高なんだけどなあ。

 というわけで、もしご存知の方がおられましたら、コメント欄でご教示いただけると嬉しいです。
 日本語サイトだといちばんありがたいですが、英語でもかまいません。
 サイトに限らず、出版物でもいいです。グールド関連の本・雑誌というのも多数出ているので図書館で調べてみたりはしたものの、これぞというものを(今のところ)発見できずにいる状況です…。

 勝手なことをいって申し訳ありませんが、どうかよろしくお願いいたします。


 バッハ「イタリア協奏曲」を録音中のグールドの映像
  

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