音楽中心日記blog
Andy@音楽観察者が綴る音楽日記
 



 ザッパ新音源「Philly '76」、16日に届きました。Barfko-Swillからの発送メールは12/16付けだったので、まるまる一カ月かかったことになります。いつもなら3週間程度で届くのに、長くなったのは年末年始をはさんだせいでしょうか。

 音の方は時間がなくてまだきちんと聴けてません。(ビアンカ嬢がリードヴォーカルをとる「Dirty Love」にはおおっとなりましたが。)ライナーノーツもまだ読んでません。そんな状況なので、ちゃんとした感想をいつ書けるのか心もとないです。

 「大ザッパ論」著者の大山甲日さんが、ご自分のブログでこの音源についての解説をスタートされています。情報を得たい方は、そちらを参考にされるとよいかと。
 また、「やれとほ通信」さんも既に12月中旬に記事を掲載されています。(米国在住の方なので日本より早く入手できた模様。)ディスクの全体像がよくわかる内容です。

  
 おまけ。ザッパとは関係ないですが、「子供騙しの猿仕事日記」さんとこで知ったこの「Voice Band」というiPhoneアプリ↓すごいですね。自分の声を入れていくだけでギター・ベース・ドラムスなどのパートを作成できて、音楽が作れてしまうという……。これを使って「口だけミュージシャン」が出てくるとおもしろいな。



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 一ヶ月以上も更新をサボってしまいました。申し訳ありませぬ。

 近況をお話ししますと、仕事にまみれているのはあいかわらずなのですが(新型インフルエンザブルース……)、なにを血迷ったか、ドイツ・グラモフォン55枚組ボックスなんてものを入手してしまいまして、そこに含まれているアルバムを聴くのがおもしろくておもしろくてたまらない状態です。クライバーの「運命」すげー、とか、ブーレーズの「ペトルーシュカ」かっけーとか、フルニエの「無伴奏チェロ」泣けるとか。自分でも意外なくらい、すっかりクラシック音楽漬けに。しばらくこの熱病状態が続きそうな気がします。

 しかし、クラシック聴いてると、なぜかブログを更新する意欲が減退してしまうんですよね…。単純に物理的な時間が不足してくるせいかもしれないのですが。

 そんな状況なのに、今回重い腰をあげて更新しようと思ったのは、ザッパの新作が出るというニュースを知ったからです。

 発売されるのは「Philly '76」というタイトルのライヴ音源2枚組。例の如くBARFKO-SWILL通販での販売。リリースは12/18だそう。ここで予約注文受付中です。

 76年のフィラデルフィアというと、1976年10月29日、スペクトラム・シアター公演のことでしょうか。
 バンドメンバーは、FZ、レイ・ホワイト、パトリック・オハーン、テリー・ボジオ、エディ・ジョブソン、そしてビアンカ・ソーントンというメンツ。ビアンカ在籍時の音源というのが売りなのかな。

 CDの値段は30ドルで、日本への送料は標準的なほうで約16ドル。円高の今ならお買い得かも。とりあえず注文します。到着は年末か、下手すると年明けでしょうね、きっと。  


 ちょっとメンツは違うけど、76年の演奏からサタデイ・ナイト・ライヴでの「Purple Lagoon」を。ジョン・ベルーシが乱入するやつ。



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 ひさびさのザッパネタです。
 HMVからこんな↓リリース情報が届きました。

◆Frank Zappa <History Of Fz>(HMV Japan)

 12/23発売予定のDVD3枚組。なんじゃこりゃ。しかも日本盤だ。
 内容がよくわからないので検索してみたら、紀伊国屋書店のサイトに情報を発見。

◆フランク・ザッパ/映像ヒストリー・オブ・FZ(3DVD BOX)[初回限定生産]
1960年代、ロック界におけるカウンター・カルチャーの旗手としてカルト人気を誇ったマザーズ・オブ・インヴェンション。そのマザーズを率い、以降1993年に他界するまで傑・怪作・問題作を世に送り出してきたフランク・ザッパ。本作は本人ほかFZファミリーの面々によってアルバム制作秘話などが語られる一級のドキュメンタリー。初回限定生産。

 うーん。こんなんありましたっけ。新たに作られたもの?収録時間353分とか書いてあるんだけど、にわかには信じがたい。さらなる情報求む。
 ちなみに同じ発売元からは、このDVDと同時に「Baby Snakes」DVDも再発されるらしいよ


 YouTubeで見つけたザッパのドキュメンタリーを貼っておきます。フロー&エディマザーズ時代の演奏と、若きゲイルに赤ん坊ドゥイージル&ムーン、ミス・パメラ&ミス・ルーシーなどが登場する54分。


※(11/2追記)
 コメント欄にて重力の誤字さんから情報をいただきました。HMVの商品ページに詳細が追加されたとのことです。
 それによれば、「ベイビー・スネイクス」と「ダブルーム・スペシャル」、そして「クラシック・アルバムズ: アポストロフィ+オーヴァーナイト・センセーション」の既発3タイトルをセットにしたものだそう。がっかりですね…。
 まあでもその3タイトルを持っていない人にとっては、お買い得だとは思います。どれもクオリティの高いフィルムですし。

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 Kill Ugly Radioのエントリで知った、ザッパ「ブラック・ページ#2」を無謀にもリコーダーで演奏する人。

▼Frank Zappa / Black Page #2 (played with the Soprano recorder)


 よく見たら、演奏してるのはなんと我が同胞ではありませぬか。素晴らしい。ニッポン万歳。
 で、これ以外にもFZネタが↓

▼Frank Zappa / RDNZL (played with Soprano Recorder)


 超絶テクを誇る1973年バンドに笛一本でなぐり込み、って感じですね。勇気あるなあ。

▼Frank Zappa / Dog Breath Variations - Uncle Meat (played with Soprano Recorder)


 「イエロー・シャーク」音源をベースにしてるのがシブい。
 FZが生きててこれを聴いたらおもしろがるんじゃないだろうか……てなことを思ったんだけど、この方、来日したドゥイージル君の前で、自分の技を披露してるらしいです。ZPZブログに載ってました。(三つ目の段落「One thing I remembered from the last tour」以下)
 ドウィージル君、ひどく感銘を受けたらしくて「一緒にステージで演奏したい」とまで言ってますよ。すげえ。
 
次は「Big Swifty」とか「Five Five Five」とかをやってほしいです。ぜひ。

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 知らぬ間に、こんなブログ↓ができてたんすね。

 ◆Frank Zappaを聴いてみたいんですが

 副題は「ザッパ初心者向け 2chフランク・ザッパ ディスコグラフィーまとめ」。
 その名のとおり、2ちゃんねるのザッパ・ディスコグラフィースレを再構成し、アルバムごとに並べたもの。現在「グランド・ワズー」まで掲載されている。初心者向けというよりは、ある程度ザッパを聴いている人向けの内容のような気はするけれど、だからこそ楽しい。

 ただ、元スレッド自体が2002年~2003年のものなので、情報が少々古くなってるところがあるのは残念。(「聴くに耐える音質の『グランド・ワズー』ツアーのブートは無い」とかね。いまやオフィシャル盤「Zappa/Wazoo」が存在してる。)

 そして気になるのは、最終的に(「Zappa/Wazoo」のような)最近作をどこまで対象としてくれるのか、ってこと。
 ここを見てもらうとわかると思うが、2003年以降から現在までに、ザッパ"新作"は、10タイトル以上発売されている。そこまできちんとカバーしてくれると、ディスコグラフィーとしての価値がさらに高まると思うんだがなあ。無理かなあ。

 まあ、ザッパ「新作」の感想が読みたけりゃ、音楽中心日記ってのをチェックすればいいんだけど。(だめですかそうですか。)


 気を取り直して、1973年バンドによる「RDNZL」でも聴きましょう。




 そういえば、スコット・パーカー本「BLESSED RELIEF - The Recordings Of Frank Zappa Volume Three 1972-1973」、一週間ほど前に無事到着しました。分厚すぎて製本上の問題が生じたというのは、背表紙部分を見るとよくわかります。上から布テープで補強してあるので。
 内容が相変わらず充実しているだけに、印刷クオリティがこれまでで一番低かったのは、ちょっと残念だったなー。

※(6/4追記)
 上記ブログのアドレスが変わったようなので、リンク先を修正しておきました。
 現時点では「ワン・サイズ・フィッツ・オール」まで更新されています。 

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 ゴールデンウィークは、ほぼ家に籠もってました。なぜか突然、どうしようもなく手塚治虫が読みたくなって、押入れの中から「アドルフに告ぐ」だとか「MW」だとか「ブラック・ジャック」だとかを発掘するはめに。ひさびさに再読したら、その物語の濃密さに窒息しそうになりました。


 

 1969年にリリースされたマザーズ・オブ・インヴェンションのベスト盤「MOTHERMANIA」が、Zappa.comでダウンロード販売されています。ここです。ファンへの「Mothers' Day」(母の日)のプレゼントだそう。
 
 このベストアルバムは、当時ザッパ本人が編集したもので、ファンの間では、オリジナルアルバムとは異なるミックス違いが含まれていることで知られています。(その詳細については、例のごとくこのあたりを見ていただくとよいかと。)

 1969年のリリース後、ほとんど再発されたことのないアルバムなので、どうせならダウンロード販売じゃなくて、ストレイトにCD化してくれれればよかったのになあ、とも思いますが、まあ、MP3だけじゃなくLosslessフォーマット(FLACファイル)も販売されているので、そっちを購入してCDに焼いて聴けばいいか…。

 では「Hungry Freaks, Daddy」でも聴きましょう。1968年10月、パリでのライヴ音源。




 そういえば、以前紹介したスコット・パーカー氏によるザッパ研究本「BLESSED RELIEF」の件。注文後1か月たっても届かないので、著者本人にメールで問い合わせしたところ、完成が当初より遅れて4月末になってしまったとの返信がありました。なんでも、あまりに分厚すぎて製本の段階でトラブルが起きたらしい。
 現物が届く前にクレジットカード引き落としがされることになってしまいましたが、しょうがありません。本の到着をもう少し待つことにします。



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 すっかり更新が滞っています。すみません。
 いま仕事が猛烈に忙しいのに加え、身内の不幸(15年間一緒に暮らした猫を亡くした)もあり、身も心もへばっています。チャットモンチー新作「告白」の感想なども書きたいのですが、音楽に関してまとまった文章を書く気力が今ありません。

 というわけで、今日はザッパ関連の情報だけ掲載します。

 米国コネチカット州在住のザッパ研究家スコット・パーカー氏によるザッパ音源研究本の新作が出ました。
 タイトルは「Blessed Relief」、今回扱っている時代は1972年から73年。オリジナルアルバムでいうと、「Waka/Jawaka」「Grand Wazoo」「Over-Nite Sensation」といったところですが、この期間は、グランド&プチ・ワズー・バンドによるライヴの他に、ジャン・リュック・ポンティやイアン&ルース・アンダーウッド、ジョージ・デュークなど、演奏技量の高いメンバーを擁するバンドでのツアーを行っていた時期でもあります。

 今回の本の構成は、これまでと基本的に同じスタイルで、オフィシャル盤およびブートレグのディスコグラフィーと、現存するライヴ音源の詳細記録という二つのパートを基本に、前作までの訂正・追加分も収録しているとのこと。総ページ数は399ページで、これまでで最も大部なものとなったそうです。

 値段は本体が30ドル。日本へは送料が20ドルかかります。購入は「SCOTT PARKER BOOKS」にて。クレジットカードが使えます。

 僕はすでに注文しました。現物が到着するのには、これまでの例からいって、たぶん3週間程度はかかるものと思われます。
 
 参考に、これまでのスコット・パーカー本関連記事をまとめておきます。こちらをどうぞ。

 では、1973年バンドのストックホルムでの演奏から「Montana」を。


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 「Lumpy Money」感想の続き。(前回の記事はこれ

【ディスク2】
 「ランピー」と「マネー」の1984UMRKリミックスヴァージョンを収録。「ランピー」の1984リミックスは初公開。

 ザッパのアルバムが初めてCD化された際、「ランピー」と「マネー」は2イン1としてリリースされた。
 自分がザッパの音楽を聴き始めた80年代初期、この二つのアルバムのアナログ盤はすでにレアであり、二十歳そこそこのザッパ初心者がおいそれと手を出せるような値段ではなかった。
 だから必然的に、前述の2イン1CDが、自分にとっての「ランピー/マネー」初体験となった。

 ただしそのCDに収められた「マネー」は、オリジナル音源そのままではなく、ドラムスとベースをチャド・ワッカーマンとアーサー・バロウの演奏に差し替えたリミックスヴァージョンだった。
 当時は、マスターテープが傷んでいたためのやむを得ない処置と説明されていたが、実際はザッパがオリジナル音源の出来に満足していなかったというのがその理由のようだ。
 しかし古くからのファンにそのリミックスはひどく評判が悪く、結局、1995年に発売されたリマスターCD(現行盤)は、オリジナルに忠実な内容に変更された。で、そうなると逆に1984リミックスはレア音源化してしまい、だからこそこうして、その音源がこの三枚組に収録されているわけだ。

 一方、これまで公開されていなかった「ランピー」のリミックス版はというと。
 まず驚くのは冒頭のテーマ部分(いわゆる「十二指腸」パート)。いきなりアイク・ウィリスとレイ・ホワイトらしきコーラスがかぶさっているのだ。ある意味衝撃だよ、これは。
 そして「マネー」リミックス版と同様に、チャド&アーサーによるドラムスとベースがオーヴァーダビングされている。その結果、もともとストレンジな「ランピー」がさらにストレンジになった印象を受けた。

 それにしてもこのリミックス、「マネー」リミックスと同時期に制作されたものだと思われるが、なぜあっちはリリースされて、こっちはリリースされなかったんだろう。単純にザッパがその出来に満足できなかったからなのか。

【ディスク3】
 「ランピー」「マネー」関連のヴァージョン違いやアウトテイクなどが収められている。「How Did That Get In Here?」と題された、25分にわたる「ランピー」セッション音源が素晴らしかった。もうひとつのキャピトル版ランピーといった趣き。美しい。

 そしてディスク後半に収められた「マネー」関係のインストヴァージョンを聴いていると、そのあまりの品の良さに、これまたキャピトルで録音されたものかと思ってしまう。(違うんだよね?でもほんとそう感じてしまったのだ)

 レアトラックの合間にはザッパのしゃべりや、インタビューの一部などが収録されているのだが、ヒヤリングが苦手なのでどういう内容なのかよくわからない。日本盤だったらきっと聴きとりをしてくれるんだろうに、と思ったらすでにありました書き起こしが。またIINKか。

【パッケージ&ブックレット】
 パッケージはこんな感じ。デザインはそれなりに凝ってはいる。が品質的には少々詰めの甘いところも。

 ブックレットには、「ランピー」セッション時のスタジオ風景写真が多数掲載されていて楽しい。レッキング・クルー構成員らしき顔も見える。
 ライナーノーツはデヴィッド・フリッケとゲイル・ザッパ。正直まだきちんと読んでない。ちょっと読んだ限りでは、ゲイルの文章は妙に感傷的なもののように思えたけど……違うかな。

 この「Lumpy Money」、オリジナル音源をさんざん聴いてきた人は、入手する価値の十分ある三枚組だろう。
 予約販売のみと見せかけて、実際は今もBarfko-Swillで販売中なので、欲しい方はそちらでどうぞ。ディスクユニオンでは1万円というとんでもない値段で売っているが、直接オーダーすれば、送料込みでもそれよりずっと安く買えるはず。

 あ、「ランピー」と「マネー」を全然聴いたことがないという人は、まずオリジナル音源を収録したCDを聴いた方がいいと思う。いきなり搦め手から行くと、楽しめるものも楽しめなくなっちゃうよ。


 1968年「ビート・クラブ」出演時のマザーズ・オブ・インヴェンション。



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○FRANK ZAPPA「Lumpy Money - an FZ audio documentary 」(2009)
 やっと「Lumpy Money」のことを書ける状況になった。物理的にも精神的にも。

 まずは概要説明から。
 この3枚組CDは、1967年に録音され翌68年にリリースされた二つのアルバム「Lumpy Gravy」(あえて訳せば「塊だらけの肉汁」)と、「We're Only In It For The Money」(「俺たちは金のためだけに音楽業界にいる」)に関する音源を集めたものである。
 ただし、現在の公式音源(いわゆるFZ承認マスター)はこの3枚組に含まれていないので、マニア向け商品といえばいえる。少なくとも二つのアルバムを聴いたことのある人向けだろう。
 ちなみに、発売が当初予定より遅れてしまっているのでなんだけれども、いちおう発売40周年記念盤という位置づけになる。

 おおもとの二つのアルバムをご存じない方のために簡単に解説しておくと、「Lumpy Gravy」(以下「ランピー」と呼ぶ)は、もともとザッパがキャピトルレコードの金でセッションミュージシャン(ピート・ジョリーとかシェリー・マンとかトミー・テデスコとかライル・リッツとか)を使って録音し、リリースしようとした"オーケストラ"アルバムである。
 ザッパが率いるバンド、マザーズ・オブ・インヴェンションはMGM/Verveと契約していたので、本来は他のレーベルでアルバムを作ることはできないはずだが、「作曲家」としてならいいだろうという判断のもとにキャピトルで制作されたものだ。録音が完了し発売直前までいったものの、結局はMGM/Verveからクレームがついて、キャピトルでの発売は中止となった。(4トラックまたは8トラックテープカートリッジでは発売されたとの話も。)
 しかし完全なお蔵入りにはならず、最終的にはキャピトル音源にさらに手を加えたものが、ザッパのソロアルバムとしてMGM/Verveからリリースされた。

 これに対し「We're Only In It For The Money」(以下「マネー」と呼ぶ)は、マザーズ・オブ・インヴェンション名義で制作されたアルバムである。
 内容は、変調されたヴォーカルで歌われる辛辣な歌詞のポップソングと、ミュージックコンクレート風の奇妙なノイズがブレンドされた、悪意と皮肉と揶揄の渦巻くアンチ・フラワーポップ。ジャケットデザインが、ビートルズ「サージェント・ペパーズ」のパロディになっていることでも有名な作品だ。
 
 続いて「Lumpy Money」各ディスクの詳細。
 (全体のトラックリストは、前にも紹介したここを参照してもらうとよい。)

 【ディスク1】
 ザッパがキャピトルからリリースしようとしたオリジナル「ランピー」と、オリジナルモノヴァージョンの「マネー」が収録されている。

 キャピトル版「ランピー」は、MGM版「ランピー」にある冒頭のサーフギター的インスト部分や「ピアノの中の人」の会話などがない分、"オーケストラ"音楽としての全体像が把握しやすいものになっている。めまぐるしく移り変わる曲調も、映画のサウンドトラックみたいなものだと思えば楽しめる。MGM版「ランピー」よりも上品な手触りなのは、「キャピトル」というレーベルのカラーだろうか。(というより、キャピトルが好んで起用していたスタジオミュージシャンのカラーか。)
 ところで、以前からZappateersなどの音源トレードサイトで出回っていたキャピトル版「ランピー」と、今回の3枚組に収録されたキャピトル版「ランピー」が違うものだったのにはちょっとびっくりした。あの「キングコング」パートで始まる「ランピー」がオリジナルだとすっかり思い込んでいたので。使われている音源はほぼ同じだが、曲構成(パートの並び方)が異なっているのだ。じゃあ、いったいあれはどの段階のものだったんだろう。
 と思っていたら、すでにこんな解説&比較表があった。さすがIINK。ついてけねえよ。

 オリジナルモノ版の「マネー」は、「This is NOT a fold-down mix from stereo to Mono」(これはステレオを単純にモノ変換したものではありません)との但し書きがあるとおり、現在の公式盤(1995リマスター。ステレオ)とはいくつかの点でミックス違いがある。
 その詳細を知るにはここを見るといいと思う。緑色で書かれているのが、モノヴァージョンに関する記述だ。
 このモノ版は、音質がいいせいか新鮮に聴けた。ザッパの数あるアルバムの中では割と苦手な方だったのだが(だって、ロック的ダイナミズムはほとんどないし)、ストレンジなポップソング集としてのおもしろさがダイレクトに伝わってくる。

 思ったより長くなってしまった。疲れたのでひとまずここまで。ディスク2以降については次回書きます。


 これが音源トレードサイトで出回っていたキャピトル版「ランピー」の冒頭部分。

 

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 絶不調。絶不調であります。仕事が忙しいといえば聞こえがいいですが、要は身体も心もヘロヘロで、ブログを更新する気力が湧いてこないのです。申し訳ない。

 しかしそんな状況にあってもとりあげねばならないニュースが。

 なんとザッパ・プレイズ・ザッパがグラミーを受賞してしまったのです。

 え? うそじゃないすよ。グラミー公式サイトのこのページ、カテゴリー19「Best Rock Instrumental Performance」をご覧あれ。
 ね、ちゃんと受賞者マークがついてるでしょ。しかもデヴィッド・ギルモアやらメタリカやらナイン・インチ・ネイルズやらラッシュやらの超ビッグネームをおさえての受賞ですよ。すげえやんドウィージルくん。おめでとう。これで来日公演の告知に「グラミー受賞!見逃すな!」とか書けるね。

 受賞したテイクってたぶんこれ↓だよね。このDVDに収録されてたやつ。


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