毎週日曜は北斎ホールシアターの稽古日。
午前がキッズ、午後が中学生以上の一般の部。
キッズは、1シーンが合格ラインに行くまで
繰り返して稽古を行う。
90分間、ほぼぶっ続け。
と言っても、熱中症&コロナ予防策として
給水と2~3分の休憩はこまめにとる。
低学年の子は集中力が60分間も続かない。
という話をよく聞くけど
決めているのは大人たち。
子どもたちは興味のあることなら
3時間でも4時間でも
集中して取り組めるのだ。
初期は子どもたちだけのガッツリ稽古を90分。
来月中旬からは通し稽古が開始となるので
キッズの稽古時間も4時間となる。
通し稽古なので、ずっと稽古をしているわけじゃないけど
あいた時間は、団員が交代でキッズの抜き稽古を担当する。
通し稽古に入るまでの4週間(4日間)が勝負。
それまでにキッズの出演シーンを
固めておかねばならない。
みんな元気で前向き、笑顔で取り組んでいる。
この調子なら、きっと良いシーンになるねー
午後からは一般の部。
基礎訓練後、稽古に入る前にグループリーダーを発表。
今回は下記の二つを稽古に取り入れ
実験的に行ってみることにした。
①シーン毎にグループリーダーを決めて
自主稽古を推奨していく。
②稽古始めに先週の稽古の復習を行う。
①は稽古中の空いた時間、リーダーが中心となって
自主稽古を行ってもらうのが目的。
で、リーダーは疑問点や問題が生じたときは
速やかに私や劇団員に相談する。
これがスムーズに機能すれば
勘違いや思い違いが減少し
暴走することもギクシャクすることも
なくなる・・・はず。
やる気があるからこそ、時に暴走するし
言葉の捉え違いや、考えの行き違いで
ギクシャクすることがある。
それを減らせれば、もっと良いチームになるだろう♪
リーダーの役割はキャストのサポートであり
縁の下の力持ちである。
権力を振りかざすためのものではないんだけど
時々捉え違いする人も現れるので
気を配っていきたいと思う。
大勢になればなるほど、価値観のすり合わせが難しく
何かを為そうと思った時、価値観のすり合わせが
非常に重要になる。
舞台の場合は、生き方の価値観が異なっても
公演成功という大目的が明確であり
これは全員が共有する目的であり
何より全員が希望する目的だから
その目的に沿った擦り合わせを行うことができる。
同じ目的、同じビジョンを持つ者が集合すれば
何かを為すことができるんだよねー
一人の力は砂粒のようなものだけど
砂粒が集まれば砂丘となり
オアシスを生むこともできる。
②については・・・
これまで復習せずに、次々とシーンをつくってきたが
通し稽古に入ったとき、演技を忘れている人が多く
復習に時間を取られることが多かった。
毎週復習を行っておけば
通し稽古をスムーズに進行できるかもしれない。
以前は復習しながら進めていたが
復習に時間がかかって、次のシーンに進めない・・・💦
ということが多く、それ以来
復習せずにガンガン進めてきた。
今回は復習時間を10~20分と決めてタイマーをかけ
時間がきたら終了するという手法。
まあ、実験ですから(~_~;)
上手く作動するかどうかは結果をみて判断するつもり。
ダメならまた別の方法を模索すれば良いんだよねー
常に修正しながら、より良い舞台を提出できるよう
創意工夫を凝らしていきたい。
で、予定どおり復習をして、新たなシーンの稽古に入った。
プランどおり進めたが、これがなかなか・・・
何とか時間内で1シーンを終えたけど
帰宅後、動画を見て・・・
面白くないなぁ・・・
と。
今回はコロナ禍の関係で公演時間を90分程度に
おさえなければならない。
その関係で、初稿の台本を大幅にカット。
シンプルになった分、出演者からは
わかりやすい
という感想をいただいたけど
ストーリーがわかるということと
心が動く、感動するということは
似て非なるもの。
セリフの裏側に潜む感情や役の生きざまを
短いセリフ、短いシーンで
お客様に伝えていかねばならない。
なので・・・
一つ一つのセリフに重みが必要なのだ。
けど、簡単なセリフだけに
簡単に発することができ
結果的にかる~いセリフになってしまう。
これじゃ、面白くなるわけがない。
さて、どうするか・・・
セリフに重みを出すためには・・・
役を演じるキャストが
その役の生きざまを知り
苦しみ、悲しみ、喜びを知った上で
セリフに感情を注入し
表情やボディランゲージなどの身体表演を交え
自分の言葉にしていかねばならない。
同じ言葉を言っても、それを言う人によって
伝わり方が違う、というのは
大抵の人が経験済みだよね。
胸にズキュンと刺さる言葉
腹にズシンと落ちる言葉
そんな言葉を一人が一つ吐けたなら
この舞台は面白い舞台になるだろう。
うーん・・・
シンプルな作品ほど難しいのかもしれないな・・・
!!
ちょっと待て!
これって、有難いことかもしれない。
大きな課題が見つかったってことだもんねー
もしかしたら・・・
新たな境地が開拓できるかもしれない♪
俄然ワクワクしてきた~
よし!
来週の稽古までに、具体的な手法を模索しよう!