蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

原爆投下 ~広島~長崎~

2020年08月10日 20時44分48秒 | 日記

昨日8/9は長崎に原爆が落ちた日・・・

8/6は広島に原爆が落ちた日・・・

第二次世界大戦・・・

私は戦後生まれで戦争体験がないが
父は特攻兵だった。

沖縄戦に空軍として出兵。

特攻を命じられた時、飛行機が壊れて
特攻せずに終戦を迎えたそうだが
どうやら自分で飛行機を壊したらしい・・・

そのことを生涯忘れることができず
死の床で、亡くなった同志の名を呼んでいた。

小学生の頃、私は父が嫌いだった。

父はお酒を飲むと人が変わったように暴力的になる。

所謂酒乱だった。

幼い私は、父の苦しみなど知るわけもなく
横暴な父を一方的に嫌っていた。

お酒を飲まなければ、子どもたちをかわいがる
子煩悩な人だったはずなのに・・・

幼少期の写真には、父に連れられて
お花見に行ったり、魚釣りに行ったり
潮干狩りに行ったりする姿が残っている。

それなのに・・・私は父を嫌っていた。

大人になって、自分が親になり
親の大変さを知って、それまでの態度を深く反省し
父に対しても孝行娘を演じるようになった。

けど、心から理解し合えないまま
父は帰らぬ人となった。

父が特攻兵だったことを知ったのは
父が亡くなってから・・・

私が小学4年生の時にベトナム戦争の映像がテレビで流れ
正義感が強かった私は怒りを覚えた。

 人は命が大事だと言いながら
 なぜ人を殺すのか?
 大人は矛盾している!嘘つきだ!

と。

その頃、父に戦争のことを聞いたことがあるが
私には決して話してくれなかった。

父から特攻のことを聞いたのは妹で
かなり詳細な話を聞いたようだった。

父が亡くなる前に聞きたかった・・・

聞いていれば、何かが変わっていたかもしれないのに・・・

私が父に対して壁をつくっていたわけだし
父も小利口な私が苦手だったのかもしれない。

妹は人懐っこくて父にも壁をつくっていなかった。
だから妹には詳しく話をしてくれたんだよね・・・

 

人間は世にも恐ろしい原爆を生み出した。

科学の発達による恩恵を受けて生活している私たちは
その科学の発展の過程で生まれた原爆の存在を
忘れてはならない。

戦争はいつの時代も起きていて
今、こうしている間にも
内戦で苦しんでいる人々がいる。

コロナで亡くなる人以上に大勢の人が亡くなったのが
第二次世界大戦だ。

歴史は絵空事ではなく、実際に私たちの祖先が体験した出来事。

平和を希求しながらも、正義を振りかざし
戦争をしかけるのが人間なのだ。

正義とは本当に恐ろしい。

人によって正義は違うし
価値観によっても変わる。

けど・・・

嫌でも正しいと思うことを選択しなければならない時もある。

自分が一番大切だと思う事柄は何か・・・

以前は「命」と迷わずに言えた。

しかし・・・

コロナ禍の中で様々な出来事を見ながら
今も考え続けているが・・・

一口に「命」と言っても
その「命」をどのように守るのか・・・

この選択で迷う。

コロナで言えば

 ①感染症の根絶優先

 ②生活するための経済優先

①が根本的な解決であることは明らかだけど
お給料がもらえず衣食住に困るようになれば
今のこの社会では生きていけない。

では縄文時代のような生活に戻るのか?

これほど便利な世の中に生きている私たちは
荒野にぽつんと立たされない限り
そんな生活をできるはずもなく・・・

儲けるための経済優先ではなく
生きるための経済は守らねばならない。

というのを大義名分にして
私腹を肥やしている人がいるんだろうなー

人間は欲深い。

これは誰だった同じ、だと私は思っている。

欲の向かう方向を間違えれば
簡単に争いや戦争は起きてしまう。

まずは自分が欲深い人間であると自覚しよう。

そしてより良い社会にするために
何が必要か、考えて行こう。

視野が狭くなると危険!

科学者、研究者も同じ。

歴史を紐解きながら学んでいきたい。

同じ過ちを犯さないために――

 

毎年、原爆投下と終戦の日に戦争を振り返っているが
今年はコロナのおかげで、異なる視点を見つけることができたが・・・

資本主義社会の行きつく先を考えると・・・・・・