蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

旅立ちの日・・・①

2022年04月03日 17時30分46秒 | 日記

またもやblogを更新できない日々が続いています💦

3月6日に無事本公演を終え
その後は残務処理と次年度の企画準備で大わらわ。

劇団本公演にお越しいただきました皆さま
誠にありがとうございました。

後日、振り返って記載したいと思っていたところ
昨日、突然の訃報が届きまして・・・

あまりにも突然で・・・しかも告別式の連絡で・・・

何も考えることができないまま
団員や直接やり取りしていた関係者に連絡して
告別式に駆けつけました・・・

 

3月31日、友人Hさんがあの世に旅立ったそうです・・・

そして昨日・・・

4月3日 彼女の誕生日に告別式が行われました・・・

長く苦しい闘病生活中も
常に明るく振舞い
他者への気遣いを忘れない
素敵な生き方を示してくれた人・・・

彼女との出会いは劇団の15周年記念公演の時。

演目は「Straight Tiger ~直虎~」

一般参加として夢幻の野外劇に参加したHさんは
以来、ずっと夢幻と私を応援し続けてくれました。

実は2015年の時点で、既に癌の手術を受けていて

 手がこれ以上、上がらないの~

と言いつつも、笑顔で一生懸命ダンス稽古に取り組んでくれて・・・

 無理しないでねー

と言うのに

 やるからには、しっかりやりたい!

と痛みをこらえながら頑張る姿に心が震えました・・・

何としても素敵な舞台を創り上げねば・・・

この時の作品は、2017年に須坂市の堀直虎没後150年記念事業として
取り上げていただき、須坂市メセナ大ホールで上演されました。

Hさんが出演したのは残念ながら1公演だけでしたが
その後も、ボランティアスタッフとして応援に駆けつけてくれたり
体調が許す限り観劇にも足を運んでくれました。

彼女からいただく温かいメッセージに
どれだけ勇気づけられたことか・・・

彼女の思いや素敵な言葉を思い出せるように
ここに記載しておきたいと思います。

以下、心が動いたHさん言葉です😢

(FBから転載させていただきます)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

長野県にもコロナに感染した人が毎日増えてます。
東京の叔母と話をしましたが、かなり細かく神経を使って生活していました。
私も、お薬のせいで抵抗力が低いので、
感染したらと思うと心配になります。
でも、だからといって怯えた日々を過ごすのは、勿体気がします。
そんな時思い出すのが、「良寛」の知人に書いた手紙の一文。
『災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候。
 死ぬ時節には、死ぬがよく候。
 是はこれ、災難をのがるる妙法にて候』
 災難も死も、それを不可避の事実として、甘受することによって心が軽くなり、
 不安の苦しみから解放されると諭すのである。』
だそうです♪
マスク、手洗い、うがいをして、外出を控え、3密をさける。
やることはやったら、もう、運命に任せるしかないよね。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

雨の日は、体と心がしんどいです。
体がしんどいと心まで持っていかれます。
朝から、色んな思いが駆け巡り泣いてばっかいます。
「その切ない想い、悔しい想いは、何処かに書き留めておいて!
 きっと、その想いを読んだ誰かの役にたつから。」
ってある人が言ってくれたので、ネガティブな事でも、
いつもSNSにかいておくことにしてます。
(右手で字を書くのが、かなり辛くなってきました。実は、文字はやっと書いてます。
なので、読みにくいのは、許して下さいね。)
今日は、子供達のことが、頭をしめています。
母親らしい事が、今までのように出来ません。
してあげたい時に限って、調子を崩したりします。
夕方は特にぐったりです。
調子のいい時もあります。
たまに、好きなご飯作ってあげたりもできるようになりました。
サンキャッチャー作ったり、レコーディングしたり、気分も体も元気な時はやれてます。
それでも、前のようには出来ません。
「元気になりたいな」
鏡を見ながら、頭の中で呟きました。
涙が出ました。
私の今の治療は、治るためのものではありません。
進行を止めて、現状維持のための治療です。
副作用もあるし、腕に出来た大きながん細胞くんは痛いです。
元気になれる保証はないです。
それでも、わずかな希望を持って、治療を続けています。
この状態が一生続くとして…………
それが、私の運命なら受け入れようと決めてます。
こんな状態でも、やれることはいっぱいあります。
それでも、やっぱり………
元気になりたいです。
出来なくなって思い知りました。
元気で動ける事が………
普通の毎日が………
どれだけ素晴らしいかってこと。
幸せかってこと。
大切かってこと。
今日はもう、ぐしゃぐしゃなので寝ます。
おやすみかん🍊
明日の天気予報は晴れ☀なので、
きっと私も元気になってると思います。

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今日は朝からいっぱい幸せを、口に出していた。
そしたら、不安な気持ちが治まってきた。
幸せ探しは幸せの種!

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薬、効かない。
だるくて横になりたいのに、寝てると激痛がやってくる。
起き上がって暫くすると、何とか治まる。
この痛みから逃れたい。
私は、心は充分幸せ。
でも、でも、この痛みからは、逃れたい。
私の体の中の方のがん細胞くんに、話しかける。
「大きくなって、わたしをこの痛みから解放させてちょうだい。
体の中の方の君は、わたしを苦しませないでね。
痛みなく、苦しませないで、お空に連れてってちょうだい。」 
幸せなら、痛みも我慢出来るかっていったら、嘘だよ。
世の中のがん患者さんは、どんな風におもってるの?
苦しくっても、痛くても、それでも生きたい?

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

寝てばかり生活をしていると、目の前の事、いのちのこと、沢山考えます。
痛みがなく、元気に生活する。
愛する人の笑顔がある。
何度も言うけど、これが何より幸せですね。

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もう、何年も小林正観さんの本「もうひとつの幸せ論」を
読んでるのに見落としてるのがあった。
それは、病気になったことを楽しむことだった。
がん細胞くんに感謝してる。
ガンになってよかった。
心から思ってる。
明らかに、なる前と今とでは、幸せ度違う
でも、私にまだ、たらなかったもの。
病気になったことを楽しんでいない。
人は人生を楽しむために生まれてきたとしたら、
病気だって、楽しめるはずなんだよね。
きづいちゃった♪
そーかぁ。
病気を楽しむ。
どーやんのかな?
あしたから、楽しみだね。

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私が癌になったこと……
がん細胞くんを憎みたくないです。
がん細胞も、わたしの1部だから………
そうは言っても、医学的に取り除かなければならない場合もあります。
去年の手術をしなければ、わたしは点滴につながれ、一生病院暮らしでしたから。
人は幸せになるために、 
人生を楽しむために生まれてきた。
だからね………がん患者を楽しむ方法絶対あるはずです。
これから、考えていきたいです。
ご飯や家事をやらなくていいから、本を読む時間が沢山出来たし♪
「がん患者さんにみえないね」って、言われて
やったぜ!!ってなるし♪
まだまだ、ありそうですよね?
なにか、いい案あったらください♪

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いつも前を向こうと努力して
周囲に明るい笑顔を振りまいていたHさん

彼女の笑顔が脳裏にはっきりと浮かびます。

心からご冥福を祈って・・・😢