蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

須坂の“直虎” ~須坂藩 第13代藩主 堀直虎~

2017年01月02日 09時16分30秒 | 日記

元旦からNHKは、今年の大河ドラマ
「女城主・直虎」の宣伝に余念がない。

主人公の直虎は女性城主で名前は井伊直虎。

舞台は遠江国井伊谷(とおとうみのくにいいのや)
現在の静岡県浜松市北区引佐町井伊谷である。

女・直虎公の生まれは定かではないらしい。
Wikiによると、推測で1536年前後とされている。
とすると、大河の直虎公が生きた時代は
戦国から安土・桃山(信長・秀吉)時代。

つまり!

須坂の“直虎”第13代藩主「堀直虎」と
静岡の“直虎”は全く違う人物なのだ!

という点を、あえて強調しておきまする。

どうしてかって言うとですねぇ…

昨日の元旦、実家の母に電話したんだよね。

その時に母に

 大河ドラマの直虎って
 長野の直虎なの?

って聞かれたもので(汗)

知らなければ勘違いするんだね、やっぱり^^;

だって、おんなじ“直虎”ですから(汗)

母にはもちろん説明して理解してもらった。

堀直虎公は正真正銘の男性です

義の道に生きた男の中の男

まさに武士の鏡!

命を賭して将軍慶喜に換言し
江戸城無血開城のきっかけを作ったとされる

幕末の隠れた英雄 “ストレートタイガー直虎”

今年は井伊直虎がブームになるだろうけど
須坂の直虎 “ストレートタイガー直虎” も
同時にインプットしていただけると幸いです。

というわけで、今日は堀直虎公についての話題を少々。

元旦に干支について綴っていたら

 堀直虎公のお守り本尊は何という仏様だろう?

と気になりだしちゃったんだよね。

気になったら調べずにはいられないのが私(笑)

で、早速ネット検索開始♪

直虎公が生まれたのは天保7年(1836年)8月16日

1836年の干支は『丙申(ひのえさる)』

お守り本尊は『大日如来(だいにちにょらい)』…

如来さまとは完全な悟りの境地に達せられた者を言う。
中でも密教で頂上に君臨し、全てを統括するのが大日如来。

仏の根源を示す大日如来は
あらゆるご利益を備えて
悟りの境地に導いてくださる。

大日如来は、太陽の光が生きとし生けるもの
全てを包み育むように宇宙一切の存在そのものとして

その智慧の光は
  陰日向を造らず全てを明らかに照らし
その慈悲の働きは
  曇ることもさえぎられることもなく
あらゆる人々に及ぶ。

また大日如来の慈悲の心と智慧は
昼夜を分かたず働き、しかも
永劫に亘って尽きることがない…

なるほど…
願いに応じて、悟りの境地に導いてくれる…

直虎公が悩み苦しみ出した答えは
まさに悟りの境地…

相通じるものがある。


ついでに丙申生まれの性格傾向を調べてみようかな。

あくまでも傾向でしかないが
直虎公には会ったことがないので←アエルワケガナイ

実は、歴史上の人物を執筆する場合
人物のイメージを膨らますために
干支の性格傾向を調べたりする時がある。

昨年の「Straight Tiger ~直虎~」は
江宮先生の原作本を元にして執筆。

江宮先生の本は、直虎公をイメージしやすかったので
迷わずに描けたが、今回は更に掘り下げる意味で
調べてみることにしよう。

早速ネットで干支の性格診断について
記述しているサイトをいくつも読んでみたが

うーむ…

様々な見解があって

うーむ…

 →そりゃそうか
  同じ干支生まれがみんな同じ性格だったら怖いわ…

では…

直虎公の生き様に照らし合わせて
相通じそうな記述だけピックアップしよう。

①人物イメージは秋の美しい太陽や夕日。
 人々を照らす太陽は多くの人々に活力と感動を与える。
 個性的なセンスの持ち主であり
 無から有を生み出す才能を秘めている。

 丙の人は常人より鋭い感性を兼ね備えていることが多く
 物事に対する視点も若干風変わり。

 明るい性格は多くの人を和ませるが
 内面には激しい感情を秘めていて
 突然その一部分を周囲に垣間見せることがある。

 人が簡単には思いつかない発想をするので
 時代に合えば芸術性の高い作品を生み出す可能性がある。

 「時代の流れに融合する」というのが大切なポイント。

 自尊心を軸にして物事に取り掛かるため
 規制の多い環境だと苦労することになる。

 そのため、若い頃から自分のしたいことに
 情熱を傾けて生きていくことで
 徐々に自然の流れにのることが出来る。

 (以上「猫とツキの不思議な関係」より)


②感受性が強く
 夢や空想の世界に浸ることが
 大好きなロマンチスト。

 子どものころから夢を抱き
 それを叶えるための努力を惜しまない。

 人とちょっと違った世界観を持っていて
 それが豊かなアイディア力となる。

 文学にも興味を持ちやすく
 自分で物語を考えることが得意。

 直感力にも長けているので
 閃きのチャンスを上手く掴むことができる。

 ただ、直観を頼りすぎて
 現実面をおろそかにする傾向もあり
 バランスを意識すると成功しやすい。

 (以上「沙璃さんのマイページ」より)


晩年の運気が上がるという記述が多かったので
もし直虎公が長寿を全うしたら…と考えると
残念でならないが…

物語を考えるのが得意というのは
藩政改革の筋書きの見事な出来栄えからも納得。

天狗党の乱の時の老中に対する
頑なまでの対応などは
(謹慎処分となった)
上記のうち一見欠点のように見える部分が
顕著に表出した事件とも思える。

なぜ謹慎処分になったかというと…
簡単に言うと、直虎公は

 命令系統に誤りがある。
 筋の通らない命令を良しとすれば
 幕府という組織が崩壊する。

ということを主張。

幕府側の見解は

 緊急事態であるから
 天狗党を制圧することが先決。
 命令系統うんぬんを言っている場合ではない。

この頃、薩摩藩と長州藩が力を持ち始め
海外からは、徳川幕府には大した力がなく
力を持っている藩と同レベルと思われるくらい
幕府の力は弱まりつつあった。

直虎公の危惧は、そうした時代背景があってのことだろう。

緊急事態だからこそ
必ず成し遂げなければならない案件だからこそ
命令系統は大切だと言うことを
直虎公は言いたかったのではないか。

下手をすれば烏合の衆になりかねないからだ。

ボタンの掛け違いというのは
こうして生まれる。

大切に思うことが異なるんだよね。

どの時代でも、どの組織でも
起こり得る出来事。

小を捨て大に就く…という考えに至れる人は
この場合で言うと、組織の筋よりも
制圧が大切と思う人。

目先か、未来か…

冷静に考えれば未来が大事
けど、目先の対処に追われるのが人間。

丸く収めたい人から見れば
風変わりな視点だろうけど
直虎公は、決して意見を曲げなかった。

謹慎期間中、どんな思いで過ごしたのだろうか。

直虎公は、若い頃から自分のしたいことに
情熱を傾けて生きてきた。

一度は上記のようなつまづきに見える事件もあったが
徐々に自然の流れにのって外国総奉行まで上り詰めた。

直感力、閃き、夢想家、ロマンチスト…

明るいが内面には炎のような感情を秘めている…
人々を照らす太陽、人々に活力と感動を与える…

そして、お守り本尊は太陽の如き『大日如来』さま…

エッセンスを加えるには十分(^^)

書き進めるのが楽しくなって来た♪

 

PS.昨年、義父が亡くなり、来週末の1月14日に
 一周忌の法要を予定しています。
 喪中につき、新年の挨拶を控えさせていただいておりますので
 何卒ご容赦ください。
 ご挨拶いただきました皆様、誠にありがとうございます。
 私がお伝えしそびれていましたので
 お気になさらないでくださいね。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします!