蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

10年

2011年09月11日 23時55分31秒 | 日記
2001年9月11日…
あの衝撃は今でも忘れない。
アメリカ同時多発テロ事件…
飛行機を4台使った想像を遥かに超えた爆破テロ
世界貿易センターが崩れ落ちる映像は
世界中の人々を震撼させるのに充分だった。
この10年、テロとの戦いは続いたが
未だ終わりは見えない…

私は事件後、新聞に掲載されたモハメド・アタの記事を読んだ。
アタは、この事件の実行犯でリーダーだったという。
エジプト生まれはアタは、恵まれた家庭で育ち、頭脳明晰。
そのアタが、なぜテロのリーダーになったのか?

ちょうど1960~70年代に盛んだった
学生運動について調査している時期で
連合赤軍事件を追い始めた時期でもあった。

昨今、若者のエネルギーが著しく低下しているように見える。
しかし、オイルショック以前は
自分の命をかけて社会に「NO」を突き付けようとする若者がいた。
彼らは、自分の尺度ではあったが(それが間違いの元だったが)
少なくとも自分が住む日本と言う国の未来を考えていた。
彼らは選ぶ道を間違え、とんでもない過ちを犯したのは事実。
私は肯定する気持など全くない。
ただ、なぜ彼らは自らのエネルギーを出すことが出来たのか
なぜ今の若者は自らのエネルギーを出すことが出来ないのか…

この疑問を解き明かしたくて脚本執筆に挑み
連合赤軍事件関係者にもヒアリングをして
「Angle~鉄扉北緯36°17’~ 」を書き上げた。
書きながらも、彼らを理解しきれず
何とか理解したくて、リンチ事件の起きた榛名山にも行った。
雪が降り積もった榛名山は
歩くのも困難で、万年貧血の私は
途中で呼吸困難に陥るほど
かなりハードな登山だったことを覚えている。

アタと連合赤軍のメンバーのイメージが重なり

  なぜ?なぜなの?なぜこの道を選んだの?

…………
みんな幸せになりたいはず…
本当の幸せって何だろう…
「銀河鉄道の夜」の中の一節が脳裏をよぎる。


頭を切り替えて、黒姫童話館に向かった。

先日、元準劇団員のKさんから
「フェスティバル おはなしを楽しむ日・紙芝居を楽しむ日」
という童話館で行われるイベントの案内を頂いたので…

紙芝居実演の第一人者、右手和子さんや
パックマンとしての活躍していた塚原さんが
最近紙芝居をされるようになって
このイベントに出演されるとか。
塚原さんの実演も大変興味深いし
Kさんも紙芝居をするというし
丁度キッズたちに伝説を読んであげようと
思っていた矢先でもあり

  たまには自然を満喫するのもいいよねぇ~♪

ってなわけで、10年ぶりに黒姫童話館に行って来た。
以前所属していた劇団で毎年
童話館通いしていたことを思い出しながら…
実は童話館のホールの舞台に毎年数十ステージ
立たせて頂いてたんです。

  懐かしいなぁ…

往路は当時のことを思い出しながら
懐かしい風景を楽しみ
童話館では紙芝居をたっぷり堪能し
帰路は牛乳ソフトを味わって…

帰ると、もうMAの時間!
休む間もなく、会場へ。
今日は、入団希望者のIさん(男性)が初参加。
演劇経験も豊富で、ユニークなキャラクター。
今後が楽しみですね~♪

KさんがMA会場に来てくれたし
今日も何となく賑やかなMAでした。

にしても…
9.11と紙芝居…
複雑な心境…

日常は平穏なほうがいい…
平穏な時間に癒され、徐々に苦痛を忘れていくのだろう…
けど、忘れてはならないこともあるんだよね…