愛と幻想の画家・・・ 色彩の詩人
地方都市の市立美術館・・・ マルク・シャガールの油彩・版画・ポスターなど300点を超えるコレクションの初展示会
え~~っ 市民としてそんなコレクションがあるとは ぜんぜん存じ上げておりませんでしたわ
むむむ(ーー゛)・・・秘めていたのね

会期は4月27日から6月22日
最終日の前日出かけてまいりました
我が家から20~30分車を走らせるだけ 緑豊かな丘に建てられている市立美術館

他県ナンバーもみられる駐車場 土曜日とあって早い時間に出かけたのですが・・・
8割方埋まっていました

20世紀を代表する芸術家となったマルク・シャガール
彼は自らの作品によって あるいは言葉によって 世界中の人々に数多くの事を語り掛けました
それは時には無邪気な語り掛け 時には戦略的な主張 時には人々へ訴えかける魂の叫び
彼のメッセージの一つ一つに驚き、恐怖を抱き、親しみを覚えました
シャガールが亡くなって30年の月日が経とうとしている今日でもその作品は新たな衝撃と喜び幸福感をもたらし続けています
シャガール&その作品を巡って 友人・恋人・詩人・批評家など 数多くの人々が言葉を残しています
本展では300点を超えるコレクションを作品を巡る数々の対話を読み解きながら あなた自身の言葉を探してみてください
(パンフレットより抜粋)

緑・赤・青の恋人たち(街の上で・・・)

ルイ・アゴラン版画本「もの言わずして語る人」より 挿絵
絵画というのは 一つの記憶だ
全てがその独自の方法で秩序づけられている

「オデュッセイア」
オデュッセイアは知恵のある人物であったが、それだけにとどまらず
もっとよく知りたいという渇きを常に持っていた人物でもある・・・ その甲斐あって
最後にペネロペの愛を得ることができたわけであるが
私たちのあらゆる疑問に答えてくれるのは 結局は愛だけなのだ
(シャルル・ソルリエ「わが師シャガール」で紹介されたシャガール自身の言葉・・・)


「出エジプト記」
聖書のための黒の版画制作の際 モーセの生涯からたくさんのことを汲み取っていたため
同じ主題に再び取り掛かる考えを持っていなかったシャガール・・・
でも・・・ もしも・・・「聖書」に多色刷りの挿絵が付いていたら
その本はどうなっていたか自らの眼で確かめるため
制作に取り掛かった
「聖書」
君は言っていたね。聖書の挿絵を描く際 2000年の伝統と向き合わなければならなかった
一方 「死せる魂」では全く自由に君の知識と想像力を駆使したと・・・
(1958年11月12日付 ルイス・スターンからマルク・シャガールへの手紙)

青い恋人たち

自画像
シャガール大好きなわたくし・・・ シャガールに何を感じ語り掛けたでしょうか(*^_^*)
2か月間にわたる展示 その間には東急文化村をプロデュースされた木島俊介氏による記念公演や
シャガールの絵の中の音楽 こまっちゃクレマスによる記念ライブ そして「みんなでつくろう シャガールかるた」
楽しい企画もあったのですね~♪
ダーさま誘ったのですが ニースのシャガール美術館訪れたときの感動 それで良いから・・・と振られてしまったので
1人お出かけでした
