黒羽織リホーム

2013-09-29 13:24:23 | 日記

嫁入仕度の一枚として 母が用意してくれた 一つ紋・黒の絵羽織

纏うことなく30数年箪笥の底で眠っていました

昨年お邪魔した折にご相談し 小さ目の日本刺繍を加え 紋を出さずに仕立て 羽裏で遊びましょう・・・ と

初夏にご連絡いただいたのですが なかなか都合がつかず 先日お着物友にお付き合いいただき ちょっと遠出してまいりました

まずは・・・ 腹が減っては戦ができぬ(笑)と某県庁31階で腹ごしらえ

窓から見渡せる河原には 先日の台風で河川敷の荒れた様子・いつもより流れが速く嵩を増した水量など垣間見ることができました

Aさま Nさま薄物コート 私は薄物羽織

四季折々 素敵な設えでお出迎えの「にしお」さん

さてさて・・・ 黒羽織の刺繍地模様活かしながら 数種の菊の刺繍 琴柱 琴の字などなど

細やかな丁寧な日本刺繍施していただき  20枚ほどの羽裏から選ぶのも楽しい午後のひと時

うふふ・・・ お洒落~♪  遊び心があるわよね~♪ ちらっと見える羽裏でドキ! 

仕立て上がりが楽しみな羽織・・・ 母も変身にきっとびっくりと帰宅し写真に語り掛ける私

 

 

 

 

 

3人が乗る新幹線・快速・特急 それぞれ待ち時間が・・・ そこで

短い時間ではありますが 楽しい反省会

初参加でした~ (^_-)-☆

 


茗荷

2013-09-27 10:09:59 | レシピ・茗荷・しし唐・蕗の薹

茗荷

マーケットでは5~6本入りで結構いいお値段・・・

知人にたくさん頂戴し ふんだんに卵とじやら浅漬けにたっぷり使わせていただきました~(*^_^*)

 

ご飯の友

茗荷のみじん切り 梅干し 鰹節

3つを刻み混ぜ合わせながら さらに細かく刻みます

 

 

 

卵とじ

1人用の小さな土鍋に たっぷりの輪切りの茗荷を入れ

濃いめのお出汁にお醤油少々で味を調え 中火で煮ます お好みの柔らかさになったら 溶き卵を回しかけ

半熟様態で蓋をします

熱々に七味をかけていただきます

 

 

浅漬け

酢    1カップ

酒    1カップ

砂糖   大匙1~2

塩    小さじ1

調味料を煮立たせ 冷めてから加える

焼き魚に添えたり 酢の物に加えたり重宝しています

 

 

天ぷらやご飯の友など 茗荷大好きひと工夫楽しんでいます


和久傳

2013-09-22 22:20:11 | お取り寄せ・和久傳

 

和久傳

お好みお取り寄せ

 

9月に鱧とキノコの炊き込みご飯

 

7月8月にも夏野菜のオードブル

 

6月の父の日に 焼き鮎のお鍋と夏野菜のオードブル

 

 

 

母の日に届いた重ね箱

 オードブル、鍋物、お菓子などお料理屋さんの懐石を自宅で味わえる和久傳オリジナルの紙製三段重ね箱

盛り付けするだけ お鍋用意するだけ なんとも母が楽して美味しく頂けるプレゼントでありました

ありがと~(*^_^*)

 

 

 

 

 


和菓子・和久傳

2013-09-20 21:42:07 | お取り寄せ・甘味

風情ある和のお勧め・・・  四季折々の生菓子 

特にお気に入りは夏の「笹ほたる」・・・

抹茶の水ようかんの中にほうじ茶のゼリーが透けて見える・・・

まるで蛍のあかりのような風情です

 

 

秋には」「月あかり」・・・

栗の風味そのままのきんとんを秋の夜空に浮かぶ満月に見立て

じっくり煮込んだ小豆で包み込まれた程よい甘さの栗きんとん

 

 

 


東日本大震災復興支援・プライスコレクション

2013-09-10 23:09:43 | 日記

忙中閑あり・・・  出かけてまいりました~(*^_^*)

午後の数時間 新幹線で福島へ 福島と言えば23日が最終日 東日本大震災復興支援
そうです・・・・・ そうなんです プライスコレクション江戸絵画の美と生命



甚大な災害に見舞われた日本にとって必要な手助けは何か・・・
プライス夫妻は瓦礫の中で泥をかぶっていた一本の梅の木に花が咲き 桜や水仙も花をつけている様子に涙が止まらなかったそうです
美しいもの、たくましい生命力にあふれたもの、自国の歴史と文化を背負った日本人が忘れてはならない誇り
それらが日本の人々に元気と勇気を与えると気づかれたそうです

2006~2007年に東京・京都・福岡・名古屋で「最後の里帰り展」としていたプライス夫妻が
再びコレクションを日本で公開することを決意してくださいました
その熱意に賛同し国内の博物館・美術館・文化庁 各企業の協力により
震災で被害を受けた三県 宮城→岩手→福島で開催される運びとなったそうです



ダーさまと福島でしたら新幹線で1時間弱
「時間をつくってお出かけしましょうね」と話しておりました
 今日実現できました

新幹線西口には「和」の文字のモニュメント

タクシーで15分ほどで緑濃い木々に囲まれた広々とした県立美術館に到着

車中、運転手さんに伺うと「 午前中は入場券を購入する列が道路の方まで並んでいましたよ。 これからだったらそんなに時間はかからないと思いますよ」とのこと

並んだのは20分ほど・・・ 心地よい風の中の待ち時間 

猛暑・酷暑の中で1時間~1時間半は辛いので 少し秋めいてきた頃を見計い しかも15:00ごろから・・・ わが夫婦にとっては正解でした(*^_^*)

宮城・岩手・福島の三館の学芸員の方が集まり知恵を絞り 展覧会の題を決め コレクションの展示方法を話し合い

プライスご夫妻の願いに沿って 子供たちや美術の展覧会になじみのなかった方々にも見ていただきたいと工夫を凝らされたそうです

第一章 ようこそプライスワールドへ

1: 目がものをいう 

おどけたような「岩陰からのとら」  見得を切るような「のし歩く軍鶏」  眼力の座禅一筋の「だるま」さん

嬉しそうに鏡の中の美女を覗き込む閻魔さま等々

2: 数がものをいう

雅煕の色々な姿をした百ものおたふくさん「福が百」の脇には

絵本「ウォーリーを探せ」のように このおふくさんどこにいるかわかるかな?と3体のおふくさんが・・・

思わず探してしまいましたわ(^_-)-☆ 

 

 

中住道雲の「松・竹・梅にあつまるたくさんの鳥」 とっても多くて数えきれませんでした

 

若冲の「果蔬涅槃図」 

昔から多くの絵師によって描かれているお釈迦様がお亡くなりになった時にお釈迦様を慕う人々や動物が周りに集まり嘆き悲しむ姿を

若冲は人物や動物を野菜に置き換えて描いています

 

若冲の「よりそうツル

視覚のトリック・・・何羽かのツルが寄り添っているのですが 頭を下げたり・上げたり 首を曲げたりいろいろな姿で密着しているので

どのツルの頭か足か 一見しただけでは??? 

 

3:  〇と△

二つの物を対比させながら描いた絵 このコーナーでは3つの屏風(左右の屏風の対比)

白いゾウと黒いウシ   雪の日の白いウサギと黒いカラス  春のムギと秋のイネ 

 

 

第二章 はる・なつ・あき・ふゆ

酒井抱一の12の月にちなむ花や鳥を描いた12のお軸

六曲一双の満開の梅の花の屏風     夏のアオギリと秋のカエデ双幅  六曲一双のヤナにかかったアユとカニ

第三章 プライス動物園

ネコを参考にしてトラを描いたり  虎の皮の敷物を手に入れリアルな毛並みの円山応挙  

空想のライオン(唐獅子? 獅子鼻・黒々とした渦巻き毛 モップのようなしっぽ)

長沢芦雪の牡丹の花と孔雀

 

第四章 美人大好き

江戸ガールズコレクション  清楚に・・・ 粋に・・・ 艶やかに・・・ その一瞬を描き止め

髪型や着物のその時代の流行など思い浮かびます

 

第五章 お話聞かせて

画家たちがストーリーの特定の場面を取り上げて 続き物語を読み聞かせるように描いています

源氏物語・七夕伝説・源の頼光の鬼退治のお話・狐の嫁入り など

 

第六章 若冲の広場

いよいよお待ちかね若冲ワールド

江戸時代中ごろ京都の青物問屋の跡継ぎとして生まれ 家業の傍ら絵を描くことに情熱を傾け 40歳で弟に家督を譲り

はじめ狩野派に学び その後中国の絵画の模写や実物性と装飾性をもつ独特の画風を貫き85才でなくなるまで創作活動が続きました

今から50年ほど前に若沖の「ブドウの木」と出会ったプライス氏・・・

東洋の水墨画に興味のなかった氏の心を捉え 「誰が描いたかより 美しいと思うことで絵画を求める唯一の理由になる」

ここがプライス氏のコレクションスタートのエピソードとか

水墨画のツルさまざま「鶴屏風図」六曲一双 まるの形自由自在 ひと筆で素早く書かれた筆のスピード感 手直しが効きませんよね~

 

松に鷹の図  親鶏と雛図 芭蕉雄鶏図 鷲図 

花鳥人物図屏風」六曲一双

足をなめるトラ「虎図」 竹と梅と二羽のツル「竹梅双鶴図」 日の出を告げるオンドリ「旭日雄鶏図」

紫陽花の花と二羽の鶏{紫陽花双鶏図」

 

第七章 生命のパラダイス

86000個もの桝目に色を埋める気の遠くなる作業の果てに完成した作品

江戸時代の人々にとって身近な生き物だけではなく 遠く外国の生き物 そして想像の生き物も描かれています

白い象と華やかな色彩の鳳凰を中心に仲良く集う楽園 ユーモラスな形と明るく強い色彩で描かれた楽園には生命の輝きが満ち溢れています

 

 

多少の混雑がありますが ガラス越し&白線の外から すぐ真近で鑑賞することができ 

疲れると所々にある 外の緑を眺めながら 椅子5~6客の休息用ブースでひと休みしながら ゆっくりじっくり鑑賞いたしました

 

陰り始めた秋空を眺めながらのんびりタクシーを待ち

車窓からは暮れなずむ夕陽を眺め ここのところ忙しい日を送っておりましたが 忙中閑ありの充実した午後を過ごすことができました



 




日本人として プライスご夫妻の日本に対する愛情とご厚意に感謝申し上げます

図録の表紙・裏表紙を開くと 震災に合った子供たちの笑顔と一言が記載されています


 

 

 

*展示会カタログより抜粋させて頂いております