吃飯了没有?

元中国深セン駐在員のブログ~中国・中国芸能情報・各方面の旅行日記、日本の街歩き情報を配信します。

中国で長期入院⑤

2011-05-24 20:55:05 | 安全・健康・衛生問題情報
一昨日中国からの荷物が届きましたが、その中に中国で買っプーアル茶が入っていました。早速会社に持っていって今日飲みましたが、美味しいプーアル茶は本当に美味しいですね。もったいないのでちびちび飲んで行こうと思っています。そうそう、先日部屋で飲み食いする食材を買い出しにスーパーへ行った際、コカコーラが出している「からだ巡茶」という漢方薬茶を発見しました。早速買って飲んでみましたがこれがなかなか美味しいです。興味のある方はトライされてみて下さい。

さて、今日も中国での入院の話の続きです。


↑この写真も深センの某病院の写真ですが、本文の南山医院とは無関係です。

さて今日お話するのは、南山医院での検査の話です。入院中は数回病室を離れて身体の検査のため検査室まで足を運ばないといけない時がありました。でもこの検査、日本の病院のように前から計画されていて予約が入っていることはなく、その日の午後になって突然「今日、あなたは点滴を終えたら***の検査があります。***検査室まで行ってください。」との連絡があります。

中国に来て予約や計画のない彼らの行動には慣れていましたので、それをそのまま受け入れました。その日は超音波検査が必要でしたが、例によって検査室は遠い場所まで歩いていかなくてはいけません。医院中心ビルにたどり着き、場所がわからなかったので受付の女性に場所を聞き出し、3階の検査室までエレベーターで上がろうとしました。

しかし、エレベーターホールに着くや否や、2基のエレベーター乗り場は患者と見舞いに来た一般客で大混雑、エレベーターは各駅停車で後から後からエレベーター待ちの客が増えていきます。エレベーターはさしずめ東京の朝の通勤電車の様相を呈してきました。

この光景を見て健康であったら迷いなく階段で上へ上がったでしょうが、この日は勿論体調は悪くエレベーターで上がることに決定。いざ乗り込む時点になって予想通り押し合いへし合い状態になりました。こんな状態になったら病弱な患者であろうが健康な人であろうが皆関係ありません。私は肝炎でしたので顔も黄色くなって如何にも病人の様相を呈していましたが、皆お構い無しに押し合ってきます。中国の病院では、病人は本当に大変なんだなあとつくづく感じてしまいました。

エレベーターは各駅停車でようやく3階に着き、検査室まで足を運ぶと、そこでもまた驚く光景が!予約が入っていないと聞いてはいましたが、まさかこんな大行列が出来ているとは・・・。何の行列かと思っていたら超音波検査を受ける前の整理券を受け取るための整理券の順番待ちでした。私の他にも結構な数の患者さんも並んで待っています。

仕方なくその列に並び20分ほどでようやく順番の書かれた整理券を受け取ることができました。その後、その券と病院入院時にもらった病院の登録カードを一緒に超音波試験の受付の箱に入れる形となります。ここまで終わった段階で待合室で自分の番号が呼ばれるのを待つ形となります。

南山医院の場合は、待合室の前の壁に電光掲示板があって番号と患者の名前が表示され、それに合わせてマイクロフォンでも番号と名前が読まれていきます。これを知った瞬間「まずい!私の番になったら何かが起きる」と予感しました。それもそのはず、電光掲示板にでてくる名前は当然ですが外国人の名前は一切ありません。

また20分ほど待ったでしょうが。いよいよその時間がやってきました。**番、(私の名前)。その瞬間、待合室にいた中国人たちがざわめき始めました。「おおっ、中国人ではないな。おそらく日本人だろう。誰だ?」と。私はそのざわめきが一旦落ち着いて、次の番号が2,3読まれるまで待合室で座って待っていました。超音波検査室はそんな早くに行っても混んでいることをわかっていましたので。その考えが当たって皆の関心が薄れたところで席を立つことが出来ました。

今日の話題はこれにて終了しますが、本当に恐るべし中国の病院、ですね。入院している患者が検査を受けるのに一から並ばないといけないなんて日本の病院では考えられません。中国人の患者さんが体験されている様々な苦労を知った瞬間でした。

さて、このシリーズは明日で終了したいと思います。明日は、この南山医院から香港の病院へ移る際に体験したいざこざです。最後の最後まで病気の私を苦しめるトラップが待ち受けていました(笑)。