ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

エンジン音が

2010-11-01 00:19:38 | ご挨拶

2キロメートルほどの距離の
ここからは見えない
丘の向こうの港から
漁船のエンジン音が響いてくる


サンマ船の季節は
毎夜
聞こえてくるものだが
今年は
今夜
初めて気付いた

かすかに
というよりは強く
うるさいとまでは行かず
この季節を告げる
この街の音

そして
夜空を照らすサーチライト
丘の向こうの空を
何ものか探すように
漁場では
魚群を探すか
障害物を照らす役割があるのだろうが
港では
何ものか探すわけでもなかろう
凱旋するように
大漁を告知するように
サーチライトを
上空に照らし
入港してくる
今年はあまり見えないようだ
遅ればせに
これから賑やかになるのだろうか


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