どんどこどこどこ
どんどこどこどこ
どーんどん
どんどこどこどこ
どんどこどこどこ
どーんどん
山間いのたんぼのうねに
装束つけた男たちが勢ぞろい
刈り取りの後の切り株の枯れ田に飛び降りて
胸の太鼓をならして
頭の飾りを振り回す
どんどこどこどこ
どんどこどこどこ
どーんどん
たんぼは切り株
やがて水を張り
苗を植え
苗が育ち
あおあおと稲が伸び
やがて黄金色に登熟し
刈り取られ
また切り株の更地となり
季節が変わっても
田植えするでもなく
草刈りするでもなく
どんどこどこどこ
どんどこどこどこ
どーんどん
時の過ぎていくのを
コーヒー飲みながら
眺め
踊りを踊る人々を
太鼓を叩く人々を
眺め
季節ごとのたんぼを視界に置いて
コーヒーをまた一口
時は経ち
時は止まり
古びるのか古びないのか
生まれるのか生き続けるのか
死ぬのか死なないのか
踊るのか踊り終えるのか
叩くのか叩く手を置くのか
飛び跳ねるのか足を止めるのか
どんどこどこどこ
どんどこどこどこ
どーんどん
焦げるのか
焦げないのか
香るのか
煙るのか
苦いのか
酸味系なのか
果実香なのか
微かに甘いのか
どんどこどこどこ
どんどこどこどこ
どーんどん
鹿踊りが継続する
谷間いの人里で
コーヒーの香る山里で
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます