ムートンの毛抜け・・・リフォームできない理由

6～7年前に購入されたようです。

お客さまの話によると…。その前に購入されたムートンカーペットも、購入後1年ほどで「禿のように毛抜け」。前回は保証期間内ということで商品交換をして戴いたそうです。今回も「毛抜け」ということです。輸入元は連絡が取れず（倒産？）、抜けたところを直すことができないかと、弊店に相談に持ち込まれました。

　拡大したのが下の写真です。

　地肌が完全に見えています。

　　品票を見ると「中国製」です。

弊店の取引先のメーカーに修理依頼の問い合わせをしましたが、「お断りします」とのことです。その理由は、中国製は鞣（なめ）しなどをはじめ、加工工程に問題が多く、また、どんな加工（薬品を使用したか分からない等）をしたかが分からず、修理に責任が持てない…というのがメーカーの言い分でした。

爺の知る限りでは、ムートン原皮から完全に加工できるのは、日本に2社しかないと聞いています。

お客様が、国内旅行先などで、「製造直販工場で買った」と言われるのは、そのほとんどは「縫製のみ」を行う業者の工場です。中国製などのムートンを輸入して、それを縫製加工するだけの業者が大部分のようです。

かっては弊社も、中国製のムートンを多く販売したこともあります。そのため「毛抜け事故」が今までに2件ありました。新品と交換し、お客様にはお許しを頂いたという苦い経験もありました。

そんなこともあって、現在当店で販売しているムートン（シーツ・カーペット）はすべて、原則国内縫製品とし、最後まで責任の持てるムートンのみを販売しています。

 

　　11月も今日で終わり、10月からとにかく忙しい日々を送っています。このブログも今月は3回しか書いていません。　　　　　　来月はもっと書きたいと思います。

 

 

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