Twitterでもお知らせしたように、昨日夜7時から松代テレビの「しゃべくり松代」という生放送の15分番組に出演しました。テーマは、「妻女山のニホンカモシカ」についてでした。リハーサルの時に感じたのですが、15分というのは結構短くて、ニホンカモシカについて説明しているとそれだけで終わってしまうことが分かりました。そこで内容を変えて妻女山のニホンカモシカについて具体的なことを話すことにしました。蘊蓄(うんちく)や生物学的なことは、wikiで調べれば分かりますからね。
実はこの前日、妻女山のニホンカモシカについて、私にとっては驚愕の事実が分かったのです。今までこのブログでも書いてきましたが、妻女山には母子二頭のカモシカがいると思っていました。母親とクロと呼んでいる子供です。ところが、買い物の帰りにそろそろうちの山に帰ってくる頃だろうと、ふと思いついて立ち寄ったのですが・・・・。
林道の上から見てびっくり。下の斜面にクロと、以前薬師山で一度出会ったきりの顔の白いシロがいるではありませんか。シロは、他の縄張りからたまたまやってきた個体だとばかり思っていました。その後一度も見かけなかったからです。ところが間違いなくその二頭が一緒にいます。大きさも同じ位。希少な双子か、それともこれも珍しい年子かと思いつつ近づいていこうとしたときです。突然横から間を割って入る様にドドドドドーッと大きなカモシカが割って入ってきて、シュッと私を威嚇しました。彼らの母親です。三頭を同時に見たのは初めてでした。二頭でいるところはしょっちゅう見ていますが・・。
母親に即されたのか二頭の子供は谷の方へ逃げて行ってしまいました。子供達がいなくなると、安心したように母親は谷の方へゆっくりと歩き出し、シダ類を食べ始めました。子供は三歳ぐらいまで母親と一緒にいるようですが、一日中一緒というわけではなく、毎日ほぼ決まった時間に糞場の近くで顔を合わせるようです。昨日はこのことについては詳しくお話できなかったのですが、なんとなく三頭のそれぞれの緩い縄張りが分かってきたので、今後の観察の参考になると思います。
スタッフの方々の手慣れた準備のお陰で、Youtubeにアップしているカモシカのスライドショーをモニターで流していただいたり、次男が小学校の夏休みの工作で作った妻女山の立体地図をうまく映していただいて、ナビの香山さんのリードもあり、話もスムーズに運びました。みなさんに感謝です。松代の里山のこんな身近な場所に野生動物が生き生きと生息している様が伝わっていればいいのですが・・。
他のほ乳類では、ツキノワグマ、イノシシ、タヌキ、キツネ、ホンドテン、イタチ、ホンドリス、ノウサギ、モグラ、アカネズミなどがいます。斎場山には、私が今まで見た中で最大のイノシシのプール(泥浴び場・ヌタ場)もあります。
以前書いた文章ですが、これから山蕗が出て、貝母や新芽も開いてきます。カモシカはカタクリも食べます。暖かくなると冬毛が抜け始めるのですが、しばらくボロをまとったルンペンのような酷い風体になります。人によっては皮膚病かなどと勘違いするようですが、そうではありません。冬毛が抜け落ちると、ひと回りスマートになります。ずいぶんと痩せてしまったなと思えるほどです。大きくなっているはずなのに去年より小さいので同じ個体と気づくのに時間がかかることもあります。
松代テレビでは。今後松代の里山シリーズとして、山野草、昆虫、変形菌(粘菌)やキノコ、タヌキ囃子の正体はなどについてお話ししようと思っています。放送の際は事前にお知らせしますのでぜひご笑覧ください。
Youtubeのページはこちらです。他に変形菌(粘菌)や虫倉山、四阿山カルデラ一周トレッキングなどがあります。
★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、森の動物、特殊な技法で作るパノラマ写真など。
★【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】ニホンカモシカに遭遇したトレッキングも数多くあります。
実はこの前日、妻女山のニホンカモシカについて、私にとっては驚愕の事実が分かったのです。今までこのブログでも書いてきましたが、妻女山には母子二頭のカモシカがいると思っていました。母親とクロと呼んでいる子供です。ところが、買い物の帰りにそろそろうちの山に帰ってくる頃だろうと、ふと思いついて立ち寄ったのですが・・・・。
林道の上から見てびっくり。下の斜面にクロと、以前薬師山で一度出会ったきりの顔の白いシロがいるではありませんか。シロは、他の縄張りからたまたまやってきた個体だとばかり思っていました。その後一度も見かけなかったからです。ところが間違いなくその二頭が一緒にいます。大きさも同じ位。希少な双子か、それともこれも珍しい年子かと思いつつ近づいていこうとしたときです。突然横から間を割って入る様にドドドドドーッと大きなカモシカが割って入ってきて、シュッと私を威嚇しました。彼らの母親です。三頭を同時に見たのは初めてでした。二頭でいるところはしょっちゅう見ていますが・・。
母親に即されたのか二頭の子供は谷の方へ逃げて行ってしまいました。子供達がいなくなると、安心したように母親は谷の方へゆっくりと歩き出し、シダ類を食べ始めました。子供は三歳ぐらいまで母親と一緒にいるようですが、一日中一緒というわけではなく、毎日ほぼ決まった時間に糞場の近くで顔を合わせるようです。昨日はこのことについては詳しくお話できなかったのですが、なんとなく三頭のそれぞれの緩い縄張りが分かってきたので、今後の観察の参考になると思います。
スタッフの方々の手慣れた準備のお陰で、Youtubeにアップしているカモシカのスライドショーをモニターで流していただいたり、次男が小学校の夏休みの工作で作った妻女山の立体地図をうまく映していただいて、ナビの香山さんのリードもあり、話もスムーズに運びました。みなさんに感謝です。松代の里山のこんな身近な場所に野生動物が生き生きと生息している様が伝わっていればいいのですが・・。
他のほ乳類では、ツキノワグマ、イノシシ、タヌキ、キツネ、ホンドテン、イタチ、ホンドリス、ノウサギ、モグラ、アカネズミなどがいます。斎場山には、私が今まで見た中で最大のイノシシのプール(泥浴び場・ヌタ場)もあります。
以前書いた文章ですが、これから山蕗が出て、貝母や新芽も開いてきます。カモシカはカタクリも食べます。暖かくなると冬毛が抜け始めるのですが、しばらくボロをまとったルンペンのような酷い風体になります。人によっては皮膚病かなどと勘違いするようですが、そうではありません。冬毛が抜け落ちると、ひと回りスマートになります。ずいぶんと痩せてしまったなと思えるほどです。大きくなっているはずなのに去年より小さいので同じ個体と気づくのに時間がかかることもあります。
松代テレビでは。今後松代の里山シリーズとして、山野草、昆虫、変形菌(粘菌)やキノコ、タヌキ囃子の正体はなどについてお話ししようと思っています。放送の際は事前にお知らせしますのでぜひご笑覧ください。
Youtubeのページはこちらです。他に変形菌(粘菌)や虫倉山、四阿山カルデラ一周トレッキングなどがあります。
★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、森の動物、特殊な技法で作るパノラマ写真など。
★【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】ニホンカモシカに遭遇したトレッキングも数多くあります。