海外に旅行や出張する際に内服しているお薬がある場合、入国時の不要なトラブルを避けるために、英語で「薬剤証明書」を主治医に作成してもらい、持参することが望まれます。ただし、渡航先の国で禁止薬物に指定されているお薬がある場合は、この証明書があっても大丈夫ではありません。例えば、精神科領域のお薬では、睡眠薬の一種であるフルニトラゼパム(商品名;ロヒプノール、サイレース)はアメリカでは禁止薬物に指定されており、知らずに所持したまま入国しようとした日本人が懲役刑を科された実例もありますので注意が必要です。海外渡航の際には、主治医に自分の内服しているお薬が大丈夫かどうか必ず確認して下さい。
「薬剤証明書」には患者の氏名、疾患名、処方薬の一般名、含有量、数量、用法に加えて、”自分の治療のための携帯”であって、他人に譲ったり販売する意図がないという文言が英語で記載されます。また、主治医名、病院名および病院の住所と電話番号、医師の手書きサイン等も記載されます。
当院では海外に渡航する方を対象に、英文で「薬剤証明書」を発行いたしております。ただし診断書料として3000円を承っております(診断書料は医療機関が任意に設定できるものです。手前味噌ですが、英文薬剤証明書3000円は安いほうです
)。どうぞご了承ください。