心療内科 新(あらた)クリニックのブログ

最新の精神医学に関するトピックスやクリニックの情報などを紹介します

第116回九州医師会医学会記念卓球大会参加報告

2016年11月24日 | 卓球

11月20日に熊本で開催されました第116回九州医師会医学会記念卓球大会(第31回九州・山口医師卓球大会)に参加してきました。まだ熊本地震で大変な中、本大会をご準備頂きました熊本の先生方には心から感謝です

結果ですが、今年は団体戦で優勝、個人戦年齢別の部でも優勝、個人戦全年齢の部では3位と、まずまずの成績を残すことができました。団体戦では私は無敗で、長崎大学チームの勝利に貢献できました。一日で計14試合をしましたが、足がつることもなく、怪我なく終えることができよかったです。ただ、翌日と翌々日は階段の上り下りもつらいくらいの筋肉痛に苦しみました(><;)。まあ、毎年のことですが(笑)。

個人戦の年齢別では、今回の優勝で計10回目の優勝となりました。過去に個人戦一般の部(34歳まで)では7連覇しており、これは大会記録で、まだ誰にも破られていません。なお、本大会は他県の医師との交流や情報交換の場でもあり、大会前日には懇親会もあり、とても有意義な会なのです。また、この大会には過去の九州・山口医科学生卓球大会や西日本医科学生卓球大会などの歴代チャンピオンが数多く集うため、なかなかレベルが高く、激戦が多いです。みんな負けず嫌いなので、試合は真剣勝負です。ただし、試合後にはお互いの健闘を称え合い、握手で終わります。私は健康の維持・向上も兼ねて、現在もなるべく週1回は普段から卓球の練習に励むようにしています。ただ、今週は筋肉痛のため練習はお休みして、診療のみに集中しております。以上、閑話でした。


EMDRの作用機序に関する論文発表

2016年11月17日 | ブログ

本年10月に京都大学の十一教授らのグループが、科学雑誌「Scientific reports(nature)」に“EMDRの脳における作用機序”に関する論文を発表しました。これは、近赤外線分光法(NIRS)という装置を用い、トラウマ的出来事を体験した被験者に対してEMDRを行った前後で脳血流に変化があるかどうかをみた研究です。

タイトルは“Possible neural mechanisms of psychotherapy for trauma-related symptoms: Cerebral responses to the neuropsychological treatment of post-traumatic stress disorder model individuals”で、open accessであるためネット上で誰でも閲覧することができます。

主な結果としては、EMDRの前後で右上側頭溝と左眼窩前頭皮質において脳血流の変化がみられました。右上側頭溝は不快記憶の想起を司る脳部位であり、眼球運動による不快記憶の正常化がEMDRの作用機序の一端であることが示されております。今回の結果を得るまでに10年近い年月を費やしたと筆者はお話されていました。本当にご苦労様でした。今後、EMDRの作用機序のさらなる解明が期待されます。