心療内科 新(あらた)クリニックのブログ

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INVEGA TRINZA

2015年06月17日 | 新薬

 本年5月に、年4回(3ヵ月に1回)の筋肉内注射で治療が可能な統合失調症の持効性注射剤がFDA(米国食品医薬品局)に承認されました。その薬剤名はINVEGA TRINZAで、その名の通り現在日本でも発売されている統合失調症経口薬インヴェガの持効性注射剤です。現在、日本にはゼプリオンというインヴェガの持効性注射剤がありますが、これは1ヵ月に1回の投与が必要です。

持効性注射剤は、薬の飲み忘れが多い方や病気の自覚がなくて薬を飲まなくなり病状が悪化する方などを対象に使用されますが、1ヵ月という期間は意外に早く、患者さんの立場からすると、注射をするのが3ヵ月に1回になるのはかなりの朗報と言えそうです。ただし、まだ日本での発売は未定です。

現在、日本にはゼプリオンの他に、エビリファイの持効性注射剤(エビリファイメンテナ)が本年5月に発売されております。これもゼプリオンと同様、1ヵ月に1回の筋肉内注射が必要です。薬の飲み忘れが多くて統合失調症の病状が悪化したり、入退院を繰り返したりしている方には、持効性注射剤がお勧めです