残念なお知らせです。本ブログでも2017年2月1日に話題にしておりましたアルツハイマー病治療候補薬の一つでありました抗Aβ抗体「アデュカヌマブ」の開発中止が今月21日にBiogen/Eisai(エーザイ)より発表されました。同社は2つの第3相試験を実施ておりましたが、いずれも主要評価項目を達成できる可能性が低いと判断されたことに基づきます。またしてもアルツハイマー病治療候補薬が第3相試験の高い壁に阻まれました。
現在、治験が進行中の、Eli Lilly社とAstraZeneca社が共同開発中の経口βセクレターゼ(BASE)阻害剤「AZD3293」や中外製薬の抗Aβ抗体「ガンテネルマブ」、MSD社のBACE阻害薬「MK-8931」、エーザイ社の抗Aβプロトフィブリル抗体「BAN2401」などの今後の進展が注目されます。
「BASE阻害薬」や「抗Aβプロトフィブリル抗体」も、「抗Aβ抗体」と同様にアルツハイマー病根治の可能性を持つアルツハイマー病治療候補薬であり、これらの今後の開発の動向にも目が離せません。