塩野義製薬は本年2月26日、米社が開発した注意欠陥多動性障害(ADHD)のデジタル治療アプリの日本での製造販売承認を同日付で申請しました。
このデジタル治療アプリは、2020年7月24日に本ブログにて紹介したことのあるEndeavorRx(AKL-T01)のことです。
本デジタル治療アプリに関しては、実は当院でも日本における第2相、第3相臨床試験(いわゆる治験)に参加をして、良好な手ごたえを掴んでおりました。本治験に参加してくださり、ご協力いただきました皆さまには心よりお礼を申し上げます。塩野義製薬の公式サイトでも、第3相臨床試験において良好な結果が示されたことが掲載されており、日本でも近々、正式に保険診療にて、ADHDの非薬物治療として本アプリを使用することができるようになるでしょう。
当院で本治験にご参加してくださったお子さんのあるお母様は、「治験に参加して、最初は半信半疑だったけれど、段々と不注意症状が減っていき、びっくりしました。治験に参加できてよかったです」と語ってくれました。中には、治験での本デジタル治療アプリの使用を機に、薬物治療を中止できた方もいらっしゃいました。
一見すると本デジタル治療アプリはゲーム機器のようにも見えますが、内容的には同じ繰り返しとなっており、治験参加者全員が段々と使用に飽きてきて、使用を継続していただくのに逆に一苦労しました💦。そのため、本アプリの使用に対する依存の心配はまったく不要でしょう。
日本での正式な認可が待たれます✨!
(院長 森)