本日、長崎市からの依頼で、長崎市介護認定調査員対象の「現任研修会」の講義を行ってきました。内容は、“精神行動障害等の調査項目について”でした。高齢者の方が何らかの障害を持ち、介護認定を受ける際に、市から調査員が来て、「身体機能」や「生活機能」、「認知機能」、「精神・行動障害」などを調査します。「身体機能」や「生活機能」は比較的、画一的に評価できるのですが、「精神・行動障害」は急に起こったり日内変動があったりするため、評価に難渋することがあります。本日は主に、この「精神・行動障害」と「認知機能」についてお話させて頂きました。
皆さまお忙しい中、計約100名の方にご参加頂きました。講義の時間が2時間と割と長かったので、資料も多めに用意していきましたが、皆さま熱心にお聞き頂きました。微力ながら、お役に立てたら幸いです。ちなみに、長崎市の介護認定調査員の方は、皆、看護師資格をお持ちとのことでした。看護師不足が叫ばれている中、これはなかなかすごいことです。制度上は看護師資格以外の方でも介護認定調査員になれるのですが(理学療法士や社会福祉士、看護福祉士、精神保健福祉士等)、長崎市では、「調査中にもし調査対象者の具合が悪くなって、何らかの医療的ケアが必要となる場合」などを想定して、看護師のみを介護認定調査員として採用しているとのことでした。頼もしい限りです。