本日は卓球・全日本選手権の最終日で男女シングルスの決勝戦が行われました。男子は順当に水谷 隼選手が優勝し、通算9回目の優勝を飾りました。流石ですね。おめでとうございます!
一方、女子の方は、現在、世界ランキング4位で、ここ数年は日本では絶対王者と称されていた石川佳純選手に、決勝戦で16歳の平野美宇選手が勝って、初優勝を飾りました!16歳9ヶ月での優勝は史上最年少記録です。実は昨年も決勝戦は同一カードで石川選手が勝利しましたが、今年は平野選手が終始、石川選手を圧倒しての、圧巻の勝利でした。特に台上のライジングでのバックハンドドライブは特筆するもので、何本も石川選手のフォアサイドをノータッチで抜いていきました。平野選手はフォア・バックハンドともに打球点が早く、石川選手を翻弄し、終始、主導権を握っていまいた。それは、中国のトップ選手を彷彿させる圧巻のプレーでした。まだ16歳、これからさらに強くなるでしょうし、今後、当面は日本の新女王として君臨することでしょう。今日の平野選手のプレーはそれほどまでに衝撃的でした。
実は私は、平野美宇選手のお父さん(平野光正さん)とは知り合いです。というのも、平野光正さんは宮崎医科大学出身で、現在、内科医をしています。実は、お父さんも卓球をしていて、相当強かったんです。最初は筑波大学に進学し、同大学の卓球部のエースとして活躍し、全国国公立大学卓球大会では1987年と1988年に2連覇しています。また、全日本選手権では2回戦まで進んだことがあります。筑波大学卒業後に宮崎医科大学に入学し、学年は私のひとつ下でした。宮崎医科大学進学後も卓球を続け、6年間、医学部の大会では一度も誰にも負けずに卒業しました。平野美宇選手のお父さんは医学部の卓球界では伝説的な人物の一人で、医師で卓球をしている人で、平野光正さんを知らない人はいないと言っても過言ではありません。
私は大学の6年間で医学部の卓球大会で勝てなかった対戦相手はほとんどいませんでしたが、平野光正さんにだけは一度も勝てませんでした。私は大学6年生の時にはほとんど全ての大会(九州・山口医科学生卓球大会、西日本医歯薬卓球大会、全日本医歯薬卓球大会)で優勝しましたが、西日本医科学生卓球大会のみ優勝を逃しました。その時の準決勝で対戦したのが平野光正さんでした。私の大学時代の卓球の目標の一つは、「打倒!平野光正さん」でしたが、それだけは達成できませんでした...。
九州・山口医科学生卓球大会に関しては、平野光正さんは宮崎医科大学に入学後、毎年出場し、連覇し続けていましたが、私が大学6年の時には欠場されました。なぜなら...、その時が平野美宇さんの出産予定日で、出産に立ち会うために帰郷していたからなんです!そのおかげ、と言っては何ですが、私が優勝させて頂きました...。
その平野光正さんの娘さんのが今や16歳となり、今日、全日本チャンピオンになったのです。月日が流れるのは早いものです。ちなみに平野美宇さんはお父さん似で、そっくりなんですよ。平野美宇選手を見ると、いつも平野光正さんのことを思い出します。今後の平野美宇選手の活躍が本当に楽しみです!今日の優勝インタビューでは「世界選手権で中国人を倒してメダルを獲りたいです」と話していました。中国は以前に本ブログでもお伝えしたとおり、無敵とも思える程のとてつもなく強い軍団ですが、今日の平野美宇選手のプレーは、本当にそれが実現可能と思わせるような圧巻の衝撃的なプレーでした!いつの日か、ぜひ世界チャンピオンになってほしいものです。今後の平野美宇選手の活躍から目が離せません