先日、医療安全に関する講演会がありました。演者は、医師と弁護士の二つの資格を持つというすごい先生でした(さらには、MBAの資格もお持ちということでした
)。医療訴訟では、主に、「予見可能性」と「回避可能性」という二つの注意義務違反の有無が焦点になるということでした。また、訴訟が多いのは、一般外科、整形外科、産婦人科など、侵襲性が高い科ということでした。過去の判例も多く取り上げて教えて頂くことができ、大変参考になりました。個人的な感想としては、中にはかなり厳しい判例もあるなと思いました
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医療は当然ながら善意に基づいておりますが、人間が行うものなので100%というのはあり得ず、私は「医療は不確実なもの」と思っています。実は、通常の医療事故に警察が介入し、刑事事件として裁く国は、日本以外にはほとんどありません。ですので、個人的には医療行為は基本的に刑事免責にしてほしいと思っています。そうしないと、医療全般が委縮医療に向かい、結果的に患者に最善の医療を提供できなくなってしまうおそれがあるためです。実際に、訴訟の多い外科系志望の医師が減りつつあると聞いております
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