心療内科 新(あらた)クリニックのブログ

最新の精神医学に関するトピックスやクリニックの情報などを紹介します

認知症のリスク軽減

2017年08月25日 | 認知症

NEJM Journal Watchは7月21日の記事で、「認知症には修正可能な9つのリスク因子があり、認知症の約35%は遅らせたり防いだりすることができうる」と報じました。その9つの因子には、①幼少期の教育不足、②中年期の高血圧や③肥満、④難聴、⑤晩年のうつ病、⑥糖尿病、⑦運動不足、⑧喫煙、⑨社会的孤立が挙げられています。

現在、すでに成人の方は、いまさら「幼少期の教育不足」はどうしようもできませんが、他の因子に対しては適切に介入して、何とか認知症の発症や進行を遅らせたり防ぎたいものですね。一番始めやすいものとしては、運動でしょうか。一日20~30分程度でもよいので、ウォーキングなどからしてみてはいかがでしょう。すると肥満が改善され、また、運動はうつ病の予防にもつながりますので、好循環ですね。また、肥満が改善されると糖尿病の改善にもつながりますので、運動を始めることで色々な相乗効果が期待できますね!

皆さん、認知症にならないように頑張りましょう!


講演会のお知らせ

2017年08月18日 | ブログ

11月12日(日)14時より、長崎市男女共同参画推進センターアマランスにて、「思春期・青年期こころの健康づくり講演会」が長崎市の主催にて開催されます。本講演会にて、当院の臨床心理士 久冨が「生きづらさを抱える子どもの声の聴き方~言葉になるもの ならないもの~」の演題にてお話しさせて頂きます。ご興味のある方はぜひご参加ください


学会参加報告

2017年08月08日 | 専門外来

8月4日に東京で開催されました日本EMDR学会学術大会に参加してきました。今年は当院の臨床心理士 森 ゆみが「EMDRにより嘔吐恐怖症が治癒した症例」を発表いたしました。嘔吐恐怖症はまだ確立した治療ストラテジーがないのが現状であり、会場の皆様にも熱心にお聴き頂き、感謝です。

学術大会に引き続き5日と6日には海外から講師が招聘され、「世代間トラウマ:愛着理論に基づく親と子へのEMDR」の演題のもと継続研修会が開催され、当院の臨床心理士2名が参加してきました。今後もさらに研鑽を積み、当院における心理療法をますます充実させていきたいと思っております。