心療内科 新(あらた)クリニックのブログ

最新の精神医学に関するトピックスやクリニックの情報などを紹介します

あたまのストレッチ教室の様子

2022年04月21日 | 専門外来
4月7日より当院3F多目的室にて、「あたまのストレッチ教室 」を実施しております。現在のところ5名の方にご参加いただいております。本日は3回目で、テーマは「思い込みを変えよう …先入観が強くなってませんか? 」でした。

毎回、違ったテーマで、1回約1時間取り組んでいただきます。実は人間は様々な思い込みや決めつけを無意識にしてしまう場合が少なくなく、参加者からそれぞれの意見をお聞きし、最後にファシリテーターの中西心理士がコメントいたします。

どんな意見が出ても、決して否定したり批判したりすることはなく、個々の意見を尊重するようにしていますので、和やかな雰囲気となっております。

計16回のセッションがあり、5回目まででしたら途中からの参加も可能です。当院通院中の患者さんで、今からでも参加したい!という方がおられましたら、主治医までご相談ください。

(院長 森)

4月7日より新たに「あたまのストレッチ教室」を始めます

2022年04月04日 | 専門外来
4月7日より当院多目的室にて、精神科リハビリテーションの一環として新たに「あたまのストレッチ教室」を開催いたします。これは、正式には「メタ認知トレーニング」と呼ばれるもので、メタとは「高次の」という意味で、メタ認知とは「高次(高い視点)から認知する」ということを意味します。 つまりメタ認知とは、「自分が認知している物事を、もう一人の自分が客観的に認知し、コントロールしている状態」のことをいいます。 

メタ認知が養われると、
✔感情のコントロールが可能で、冷静な対応ができるようになる
✔仕事への意欲が高く、何事にも積極的に行動できるようになる
✔柔軟性があり、周囲への配慮や気配りができるようになる
✔主観と客観の使い分けができ、相手の意図に合わせた言動や自分の行動の意図を説明できるようになる
✔自分の長所と短所が分かり、自分に足りない能力が見極められるようになる
などのメリットがあります。

精神障害をお持ちの方は、無意識に自身の思い込みや決めつけで「自分はダメだ」や「自分は嫌われている」と考えがちですが、メタ認知トレーニングを通してメタ認知が養われ、柔軟な思考ができるようになると、自分自身の考えについても冷静に、中立的にみることができるようになっていきます。

主な対象は、統合失調症や双極性障害、うつ病、発達障害などの患者さんで、考え方の偏りが気になっている方です。3名~10名の集団で実施いたします。担当は当院の心理士 中西がいたします。詳しくは当院の主治医にお尋ねください。

(院長 森)