心療内科 新(あらた)クリニックのブログ

最新の精神医学に関するトピックスやクリニックの情報などを紹介します

当院の様々な新型コロナへの防衛対策について

2020年03月30日 | ブログ
現在、世界中で新型コロナウイルスによる大騒動が起きており、長崎は全国的にみて感染者数はかなり少ない方ですが、それでもコロナ関連のニュースに連日、触れることで、不安感が増したり、気分が落ち込む方が増えてきております。

本日は、安心して当院に受診して頂けるように、当院におけるウイルスや細菌に対する防衛体制についてお伝えさせて頂こうかと存じます。今回、新たに移転するにあたって、実は様々な工夫を施しています。

①密閉対策
・窓の設置
当院は若葉町16番地の角地に位置し、四方に障害物が全くないため、窓をたくさん設置しています。受付・待合室・処置室・診察室・カウンセリング室・相談室のすべてに窓があり、常時、換気を行っています。

また、移転・開業以来、1階のドアは毎日終日、開放したままにしています。現在は2階のエントランスドアも常時、開放しています。


・24時間換気装置
当院ではクリニック内、待合室を含め、すべての部屋で24時間換気を行っております。また、随所に空気清浄機も設置しています。

②密集・密接対策
当院の待合室は広くとってあり、ゆったりとお待ちいただくことが可能です。また、待合室ではお隣の患者さんと会話をする必要もありません。スタッフは、全員マスクを着用しております。

また、診察室やカウンセリング室もゆったりと面接できる作りとなっています。
もちろん毎日欠かさず、クリニック内すべての清掃を行っています。

その他にも、様々な工夫を施しています。
・当然ながら、エントランスや受付などには、患者さん専用の手指消毒液を設置しています。スタッフも頻回に手指消毒を行うとともに、常時、マスクを着用しています。


・トイレには自動の薬用ハンドドープと便座除菌クリーナーを設置しています。

・極め付きは、受付・処置室・診察室・カウンセリング室・相談室のすべての部屋に取り付けてあるライトです!
一見、フツーのライトに見えるかもしれませんが、実はこれ、「イナズマライト」という、除菌と消臭機能を兼ね備えた照明器具なのです!特許も取得している優れものです。点灯中は常に除菌と消臭、脱臭、空気浄化を行ってくれています。

ただし、これらすべては、今回の新型コロナ騒動に端を発して一朝一夕に講じたものではなく、移転前から、常にクリニックを衛生的に保つために、設計段階から計画的に行ってきたことです。 

ですので、基本的には安心してご来院頂いて大丈夫かと思っておりますが、咳やくしゃみなどの呼吸器症状や37.5℃以上の発熱のある方は、事前にお電話にてお問い合わせください。必要に応じて、屋外(当院1階駐車場)にて診察を行っております。

それにしても、一日も早くこの騒動が収束に向かうといいですね...

トラウマ回復ルーム;心と体の回復エクササイズ

2020年03月29日 | 専門外来
当院の多目的室にて、トラウマ治療の一環として、本年4月より「心と体の回復エクササイズ」を本格的に開始します(当院通院中の一部の患者さんには、すでに開始しています)。

虐待やネグレクトなどに起因する発達性トラウマ障害や複雑性PTSDの治療は一筋縄ではいかず、段階的な治療が必要となります。というのも、そのようなクライエントに対しては、いきなりトラウマに焦点をあてた治療(EMDRなど)を行うと、返って情緒的に不安定になったり、問題行動が激しくなる懸念があるためです。

まず一番に大事なことは、心身ともに安全で安心を感じられる環境を確保することです。次に、トラウマを想起させてもある程度、耐えることが出来るようになるための作業が必要となります(これを“安定化”と呼びます)。

その安定化に必要なエクササイズには、表情筋を使ったり(変顔体操など)、体幹を鍛えバランス感覚を養ったり、歌を歌ったり、ボイストレーニングをしたり、ヨガをしたりすることなどが有効ということがこれまでのトラウマ研究から分かってきています。

そのため、当院では多目的室に“トラウマ回復ルーム”を設置し、本格的にトラウマを処理するEMDRを行う前準備として、上記の安定化を図ることができる「心と体の回復エクササイズ」を実施できる体制を整えました。

今後も多様なニーズに応えられるよう、さらにハード面・ソフト面ともに充実させていきたいと考えております。


精神保健福祉士が入職しました

2020年03月26日 | ブログ
3月25日より精神保健福祉士が1名、入職いたしました。

精神保健福祉士は、精神障害を抱える方やそのご家族の相談を受け、日常の生活訓練をする施設を紹介したり、就職に対するアドバイスを行ったりして、よりよい生活を送ることができるように援助する役割を担います。

また、他の医療機関や保険、福祉、介護、司法施設などの各分野と連携・調整しながら、相談者にとってより過ごしやすいライフスタイルを考えていきます。

これまでは、当院では精神保健福祉士が不在であったため、患者さんからの精神保健福祉関連のご相談に充分には応じることができておりませんでしたが、今後は精神保健福祉士による相談援助を通して、よりよい日常生活を送れるようにサポートしていきたいと存じます。 

当院に通院中の患者さんで、精神保健福祉に関するご相談のある方は、どうぞお気軽にお申し出ください。

ネット・ゲーム依存専門外来を開設します 

2020年03月16日 | 専門外来
近年のインターネットの普及およびそれに付随するサービスの発展は著しく、日本でもネット依存に陥る人々(特に中高生の若年者)の増加が懸念されています。

2017年12月~2018年2月に実施された厚生労働省の調査では、この5年間で病的なインターネット依存が疑われる生徒は中学生、高校生ともにほぼ倍増しており、病的なインターネット依存が疑われる中高生は推計93万人にのぼります。インターネットの使い過ぎで発生した問題では「成績低下」と「授業中の居眠り」が際立って高く、不登校に陥る生徒も少なくありません。

また、過剰なインターネットの使用が原因で、うつや自殺、攻撃的行動、不安感、対人恐怖、睡眠障害など様々な精神的な問題が生じることも明らかになっています。発達障害との関連も示唆されており、特にADHDでは約8%がネット依存の疑いがあることが報告されています。

2018年6月にWHOが新たに改訂・発刊したICD-11(国際疾病分類第11回改訂版)には、新たに「Gaming disorder (ゲーム障害)」が掲載されました。しかし、日本ではまだネットやゲーム依存の治療に専門的に取り組んでいる医療機関や施設は非常に少ないのが現状です。

そのため、当院では令和2年4月よりインターネット・ゲーム依存外来を開設いたします。トレーニングを受けた医師および臨床心理士が連携し、必要に応じて各種検査や集団認知行動療法、心理士による個別カウンセリングを行い、ネット・ゲーム依存からの回復を支援いたします。

背景にADHDや精神障害が併存している場合には、薬物療法を併用することで治療効果が高まるため、積極的な薬物治療の導入も検討いたします。まずはお電話にて、初診のご予約をお願いいたします。

診療支援プログラム
集団認知行動療法(Regardプログラム);現在、第1期生を募集中です(各期10名まで)




御礼

2020年03月09日 | ブログ
本日の移転・開業に伴いまして、多くの皆様からお祝いのお花などを頂きました。本当に有難く存じております。今回の移転は、通院中の患者さん以外には実はあまりオープンにしておりませんでしたので、正直、このようにたくさんのお祝いのお花を頂けるとは思っておりませんでした。

本当に多くの方々に支えられ、今日という日を迎えることができ、感慨深いです。改めて、皆様に心より感謝申し上げます。

本日は移転の初日でしたが、大きなトラブルもなく一日を終えることができ、ホッといたしております。これもひとえに皆様のお力添えのおかげと、深く感謝しております。地域の皆様に愛されるクリニックを作っていきたいと思っております。また明日からも頑張ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。



若葉町に移転しました!

2020年03月08日 | ブログ
昨日午後と本日で、無事に若葉町の新しいクリニックに引越しをいたしました。今回のビル新築・移転に際しましては、建築士の先生や現場監督、電気工事、設備の担当の方々、現場の作業員をはじめ、多くの方々にご尽力いただき、皆様に心から感謝いたしております。

また、昨日午後と本日はお休みの中、当院のスタッフも皆、引越しのために出勤してくれました。スタッフの皆にもとても感謝しております 。多くの方々に支えられ、ここまでくることができ、本当に有り難く思っております。おかげさまで予定通り、明日からの診療を開始することができそうです。

まだまだ至らないところもあるかと存じますが、スタッフ一同、精進いたしますので、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。