岩手 喜平堂の黒糖ようかん

2006-10-07 23:10:58 | うまいもの

あれは去年、11月頃に盛岡に行った帰りだったかな。

牛叔母、牛母、牛いとこの4名は、よく一緒に温泉やら何やらお出かけするんですが。 
帰り道に、花巻ちかくにある「石鳥谷(いしどりや)」というところで道の駅に寄ったんです。
そう、「道の駅石鳥谷」。

牛は何度か立ち寄ったことがあるんですが、そのときも例に漏れず、試飲の日本酒をぐっとガマンし(ドライバーなので。)100%のご当地ジュースを飲んだり。
(ここ、宮古のマスカットサイダーも置いてるんですよ。)
叔母も牛母もそれぞれお買い物。

と、ここで。
扇屋の黒糖ようかんを食べて以来、牛母はずっとその想いを抱えていたらしいんですね。栃木は遠い。でも黒糖ようかんは食べたい。アレに代わる黒糖ようかんは無いものか、と。
Kiheidou_kokutou そして購入したのがコレ。「喜平堂」の黒糖ようかん。
このとき、牛母がこれを購入したことは全く知らなかったんです。
だから当然、商品名、販売者名はおろか、その概観すらわからなかったんですよ。
で、この黒糖ようかんもまた、牛母の「お気に入りようかん」の仲間入りを果たしたらしく。

でも売ってるのは石鳥谷。
当然牛母は、牛にこう言うんです。
「アンタ、こんど石鳥谷の道の駅に寄ったら絶対買ってきて!」
「いいけど、なんていう所のようかんなの?」
「わかんない。覚えてないのよ。箱じゃなくてビニールがかかってて、『黒糖羊羹』って書いてあるやつ。」
…またかよ。しかもググったって概観もわかんないよ牛。
それでもその後ずっと、岩手方面に行くたびに気にはしてたんですが、通りかかった時には既に夜でお店は閉まってたりして入手かなわず。

だって、岩手県内でようかんと言えば、絶対的に江刺の「岩谷堂」のようかんのほうが有名なんですよ。だから東北道のSAや岩手県内各地の土産屋で目に付くのは、ほとんどが岩谷堂。ググっても岩谷堂。

しかも、後からわかったんですが、岩谷堂や扇屋と違って、こちらは知名度も低く、まさに「地ようかん」と言えるマイナーさ。
だいたいようかんなんて、全国各地で小規模に作ってるのがゴマンとあるわけで、しかもようかんを好んで食べる若者なんて少ないわけで、ご丁寧に画像つきでWEB上に掲載してくれるヒトなんてほとんどいないですよね。どんだけネットが便利ったって、所詮そんなもんです。(でも各地のようかんレビュー書いてるヒトは見つけた…)
試しに「喜平堂」で検索してみてくださいよ。コレは直接電話しないと見つからないってばw

そして今回入手したのは、花巻空港際に行った時です。
そうそう、室屋さんのフライト見に行って、お昼のうどん食べたとき。
キャンベル(ぶどう)が山盛り3房で300円とかいう価格破壊的な直売所で、りんごとりんごジュースを買ったほかに、牛は両手に黒糖ようかんを6棹ほど持って。
5棹は牛母のオーダー。1棹は、時を同じくして那須の扇屋で黒糖羊羹を購入してくださった赤メガネ氏へのお土産用に。

そう、扇屋と喜平堂の「ようかんトレード」ですよw
我ながらすばらしい企画です。そりゃヒトに「ようかん買って来い!」とパシリ的要求をしてるわけですから、こちらも相応のモノをご用意する義務があるってもんです。
(ここで赤メガネ氏がようかんを要求しているかどうかは考慮しておりませんが。)
かくして、夢の黒糖ようかんセッションが。
それでは、実食。
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右、栃木 扇屋総本店の黒糖ようかん。
左、岩手 喜平堂の黒糖ようかん。
画像を見ても歴然ですが、全く性質の異なる黒糖ようかんです。
扇屋はアルミパックで、あくまでもやわらかく、上品でなめらか。その中にしっとりと濃い黒糖の風味が生きてます。
かたや喜平堂は、素朴の一言。ビニールパックを開け、竹皮模様の包みを外すと、薄いビニールに直接ようかんがくるまれています。食感は硬めで、むしろ外側はじゃりじゃりとした砂糖をまとっている程です。そんなざっくりとした食感の中に、黒糖の濃厚な味がしっかりと詰め込まれています。

これを渋めのお茶でいただきます。
お値段はそれほど張るものではないけれど、こりゃゼイタクですよ。
くわ~っ、うまいモノ万歳っ!

嗚呼、羊羹。
次に出会う羊羹はいったいどこの羊羹になるでしょうか。

でも久しぶりに、栗ようかんも食べたいなぁ。。。


栃木 扇屋総本店の黒糖ようかん

2006-10-07 17:25:57 | うまいもの

最近のうまいもの。

牛は西洋を問わずなんでも好きですが、地味に好きなのが羊羹。
ちょっと薄めに切って、渋いお茶といただくのがなんとも言えない喜びです。

当然、仙台が誇る「白松がモナカ」(ご存知の方、さん、ハイっ、♪心優しい人だから~ 心ゆかしい贈り物~ あの人も持ってる~ 白松がモナカ ~♪)の白松が羊羹もいいんですが、ここってmonaka.jpなだけあって、どっちかって言うとモナカ食べちゃうんですよねw
他の地域の方、お土産には萩の月ばかりじゃなくて、白松が最中も良いですよ。どらやきもあります。
そして東京方面では、とらやの羊羹、舟和の芋ようかんがあまりにも有名ですが、特に芋ようかん、大事です。年に1回は補給したいですね。

しかし牛家ではここ数年、「黒糖ようかん」がブームです。

ことの始まりは今をさかのぼる事2003年11月。
那須方面を訪れた牛は、ある道の駅に立ち寄りました。
雑多に商品が置かれた中、牛は何気なくその「黒糖羊羹」を手に取り、ちょっと小ぶりな箱とその概観の、質素な中にも重厚感がある並々ならぬ気配を感じ、購入。
…これを実家の牛母と牛叔母が大絶賛。コクがあってうまい!また買って来い!と。
確かにおいしかったんですが、その時、商品名も販売会社名もろくに覚えてなかったんですよね。
しかも那須ですよ。買って来いと言われましても…;

次に那須方面に行った時はきっと買って来ようと思ってはいたんです。
でも牛が覚えてるのは外観だけ。
いろいろググってみたものの見つからず。
栃木のようかんって、鬼平とか、水羊羹系のほうが有名なんですよね。
そうこうしてるうちに3年が過ぎようとする時。

ある日、例の整骨院の先生…「赤メガネD2」氏が那須方面に行くという話を聞き。
立ってる者は親でも使え、使えるヤツは使わせていただく。そして牛が使えると思ったら使ってくれ。…牛の信念です。結果、「那須に行くなら鍼師でも使え」って事でw
その日整骨院から帰った牛は、ごはんも食べず必死にググりましたよ。「栃木、ようかん、黒糖」…イメージ検索が頼りです。
そしてついに1時間後(そう、1時間以上かかったのよ;)。

Ougiya_kokutou扇屋総本店 黒糖ようかん」

これだーっ!コレに違いないっ!
やー、mixiって便利だな。さっそくお願いしたところ。
かくして優秀な鍼師は、見事お土産に買ってきてくださったわけですよ。すばらしいっっ!
ようやく再会できましたよ…これですコレ。
いやぁ長かった。
コレを先日、38度オーバーの熱を出してた牛母に持っていったんですが、牛母のはしゃぎっぷりが。
「そーうそうそう!コレよコレコレ!コレがおいしいのよ~!」
あ、その後牛母は順調に復活し、さっそく温泉にまで行ってきたらしいんですけど(…早くないか?;)、たぶん抗生物質と黒糖ようかんの相互作用によるものでしょうねきっと。
黒糖の甘さ、深み、滑らかさ。これですよ~。

っていいつつ、扇屋サイト見たら通販やってたんですよね…すんませんでした。。。これで全てが明らかになりましたので、次からは自分で買いまする…orz

Ougiya_sioそして一緒に頂いた塩ようかん。(ホントすんません;)

はぁぁ。塩もウマいなぁ。
白松が羊羹と食べ比べてみようかな。
むむ~、栃木に扇屋アリ。あなどれん。
近いうちにまた那須界隈を訪れることにしようか。

通販やってたって、栃木は十分射程距離内だし、現地行って買ってくるのがまた楽しくておいしかったりしますから、ね。

あ、「コイツ、ヒトに買わせるだけ買わせて酷いんじゃね?」って思ってるヒト。
牛だって忘れてませんよぅ。

ようかんネタは続くのであります。


空のご機嫌。

2006-10-07 13:31:57 | 飛行機

雨。雨雨雨。

「エアロバティックジャパン in 角田」が開催されるはずだったのに、初日はこの雨風の影響で中止。明日と、明後日も予備日になってるけど、滑走路は水浸しらしくってどうなることやら(涙)
グライダーのエアロって牛もまだ本格的なのは見たことなくって、すごく楽しみにしてるのに。

嗚呼、晴れて。お願い。

それにしても。ようやく外は明るくなってきたとはいえこの雨。
牛は昨日の夜、牛兄をそそのかして極上シャトーブリアン200gをウマウマと食べていたんですが(汗)そんな事してる間に。
太平洋フェリーは、6日、7日とほぼ欠航。8日も1便が既に欠航予定。
各社ニュースによれば、岩手ではカツオ漁船が座礁、女川ではサンマ漁船が不明、石巻では停電(石巻って災害が目立つなぁ;)、涌谷では落石が教習車を直撃(挫折しそう;)、角田では民家の裏山が崩れ、常磐線と山形新幹線は運休…茨城では貨物船が真っ二つだそうで…被災した方はもちろん、ご家族や関係者の心境なんて察するに余りあります。

普段何気なく食べているカツオも、たった一尾のサンマも、時に危険にさらされつつ漁をするひとたちの手によって、食卓に届けられるんだよね。
日々与えられる糧に感謝するときは、神様だけじゃなくて人間にも感謝すべきだ。そして、しっかり食べなきゃ。うん。

だから、晴れて。お願いだから。

空も海も山も。
穏やかで飛行機が飛び、船が浮かび、川が流れてこそ。
牛も両手を挙げて空を見上げ、水平線を追って、いんぷれっさwを走らせることができるんだから。

牛は小さなアパートでどみっさんと共に雨風をしのぎ、水槽の小魚を眺めながら、ただただひっそりと低気圧が通り過ぎるのを待つしかできないけど。

ん…?雨音がしなくなってきた?
雨が止んだ!晴れてきた!…でもすごい風だ;

いや、確かに「晴れて」ってお願いはしたけどさ。
風だって適度に止んでくれないと~っ!(願)