プレイバック下北ツアー:久慈~仙台

2010-08-31 22:37:29 | 旅行記

「久慈ってどこ?」
「岩手の上のほう。」

そんな会話をよくします。
上のほうってこのへん。モウ一息で青森。



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今回も、久慈琥珀博物館で琥珀を磨いてきました。
…ちなみにこのとき発覚した衝撃の事実とは。
今までイミテーションだと疑っていたもらい物の大きな琥珀が実はホンモノだったという罰当たりな話;
久慈琥珀のショップのおねぇさんに見てもらったんです。
そしたら「恐らく加工途中で品質的に基準に満たないと判断されたものでしょうが、この大きさからすると…疑ってた事、謝ったほうがいいですよw」って。
ご、ごめんなさい、本当にすみませんでしたっ!!

久慈の駅前は、新しいお店ができてたりして前よりほんのちょっとだけ寂れた感が薄くなってました。
そして「魚棚」で食事。ここも改装してからはじめて行ったけど、立派になったなぁ。
さらに今回の大命題だった「たのはた牛乳」の補給。タスクの一つ「のだ塩ソフト」を食らい、牛の下北半島一周ツアーは45号線をひたすら南下して仙台へ到着しゴールと…

…これで終わるなら話は簡単。
なにぶん牛の事ですからね、当然終わりゃしませんぜ、ダンナw

久慈から仙台への340kmを走破、仙台着がたぶん22時頃だったかな。
そこから軽くシャワー浴びてさらに荷造り。
その足で目指したのはお約束のふくしまスカイパーク(笑)

>「そこからか!!」

だってイベントのお手伝いする予定だったんだもん。
一度ベッドで安らかに眠ったら、朝早く起きる自信なかったんだもん。
だから先に移動しちゃえば「ホテルインプレッサw」でゆっくりできると思ったんだもん。
スカイパークの入り口で転がってたら、朝は誰か来たヒトが起こしてくれるに違いないと信じてたんだもん。

牛の放浪癖ってタチ悪いですから。
モウね、止まらないんですよ。こうなると。
結局朝方にスカイパークに到着、シュラフにくるまってから2時間ほどで目が覚めました。

でも、あの旅程をこなした後、よく普通に働けたものだとわれながら自画自賛。
「やればできる子パワー」の使い道的に間違ってないと信じてます。
大好きなこのヒトが元気にしてるのも確認できたし。

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そう。
大好きなPitts。
あの日あの時キラリと光ったその瞬間
なんてキレイなのかしらと胸をうたれ、心の中であの曲を繰り返し始めてから、モウ2年経ったんだ。
辛かったり、悲しかったり、へこんだり無理したり座り込んだりしても、インプレッサwで走りながらあの歌を歌えば元気になれるのは、あの姿が忘れられないからだと思うんだ。

だけど牛は、いくらなんでもそんな事になるなんて思っても見なかったのでした。

そう。誰が予想できたでしょうか。
…人生ってこんな事起きるんですねぇ…(笑)


プレイバック下北ツアー:スバル360

2010-08-27 15:50:58 | 旅行記

牛にとってのスピリチュアルスポット(っていう言葉を使うけど、つまりその土地の風土や文化、歴史や人々の背景に触発されて何らかの影響を受ける場所が牛にとってのソレ。)の一つである久慈に着いて、まずは久慈の道の駅「やませ土風(どふう)館」へ。

下北半島一周で最初の「普通の宿泊施設」の予約確認の電話を入れるためと、たのはた牛乳を入手するために立ち寄ったんですが、最初にお目にかかったのはなんと「てんとう虫」ことスバル360でした。

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…。
セロハンテープで直接貼るのやめてあげて欲しい…(涙)

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周囲はショップが並び、2階への階段下、観葉植物とイスに囲まれているという、大切にされてるのか冷遇されてるのかよくわからない所にこのヒトは居た。
「触らないでください」ってセロハンテープで張られても、そこにイスあったら触っちゃうと思うよ…?(泣)

ナンバーは生きていてまだ公道走れるらしいんですが、公道走行可能と自走可能なのとは違うと思うんだけどどっちだろう。

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ヒィィィ!アレが…アレの巣が…!!でも比較的サビ少ないかも。

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幾歳月を駆けたんだろうか。

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古い時代の六連星。1965年頃のものなんでしょうかね。
愛嬌のある顔とまぁるいバックミラー。乗ってみたいなぁ。

そういえば2009年ラリージャパンの札幌ドーム会場スバルブースにもいたっけ。

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このコも可愛いけど、黄色いコは元気な感じで良いなぁ。
(それにしても扱いの差が…;)

スバル360は全長2995mm、乾燥重量で385kg。
対してR2は3395mm、770kgだそうで。
車がより身近なものになった立役者と言われるスバル360。
何から何まで快適になったかわりに、大きく重くなった現在の車。

実家の狭いガレージを見るたびに、牛は昔の車に畏敬の念を抱いてしまうのでした。


プレイバック下北ツアー:尻屋崎-久慈

2010-08-03 07:47:55 | 旅行記

「時間が取れるならこのコースをもう一度。」
ずっとそう思ってました。
前回下北半島に行ったのは、久慈から尻屋崎へ向かい、そこからむつに出て野辺地、青森から東北道で宮城に帰るコース。
今回は尻屋崎から久慈へ南下する逆コースです。

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尻屋崎を出ると、県道6号線を少し戻って248号線、国道338号線にぶつかったらさらに南へ。
青い空と松林の中を走り続けて、あーモウ海も見えないよ、とつぶやく頃にぐぐいと海沿いへ出る事になります。

で。白糠漁港という小さな港町があるんですが。
仙台を出る前に、このあたりの道路についてあるヒトと話した際(どんだけコアな話かとw)、白糠漁港のあたりの道路案内の表示が分かりづらいという話が出ました。
むつに行こうとすると、違う方向に連れて行かれちゃうんだそうです。
マップを見れば、三沢方面から白糠を通るすると、そのまま338号線を行けばむつに出ます。たぶんそのヒトの経由地の都合でそういうルートになったのかもしれませんが、県道7号線に左折して冷や水峠を越えて陸奥湾側のはまなすラインに出ることもできます。
前回、牛は尻屋崎を目指していたので迷った覚えはありませんでしたが、それまである程度の道幅があったはずの338号線は、ここ白糠漁港にさしかかるととたんに狭隘な道に変わっちゃうんです。
その狭さと峠道が印象深くて、牛も覚えてんだ。
そういう道って、余計に歴史を感じさせるもんです。
昔は牛馬が通っていたであろうその道。
ただ走り抜けるだけなのに、不思議と脳裏に焼きつく風景。
マップを見てるだけで何気ない風景が鮮やかによみがえってくる、その不思議な感覚を味わえるから、牛はこうやって旅の反芻を続けちゃうんですよね。
牛の壊れた記憶の中で、唯一信頼できるものに違いないから。

そう、記憶の中によみがえる事といえば。
おそらく338号線に出て間もなくだったはず。

どこまでも続くような片側1車線を牛のインプレッサwが軽快に走っていると、一台のバイクが後ろにつきました。
柔らかな曲線がバックミラー越しに見えます。
まったりソロツー?地域住民?旅路を急ぐロングツーリング?
牛はほんの少しアクセルを踏み込みます。

車間があくならそのまま前を。
同時に加速するなら道を譲るために。

インプレッサwの排気音が心地よく響いても、2輪のヒトはほぼ同じ車間を保ったままでした。
牛は左にウィンカーをあげながら静かにアクセルを戻します…と、2輪のヒト、加速。
鮮やかにインプレッサwを追い抜いてゆくその時に、彼はヒラリと片手を上げていってくれました。
その瞬間。
あの映像。
アスファルトと空と太陽と、視界の端を流れ過ぎてゆく木々の陰、バイクの排気音。
「追い越し際の斜め後ろ」が一番美しいのだと話したことをふと思い出し。
全てが輝いて、牛の瞳に陽が当たって、モウ小さく見える2輪のヒトを見送る時、やわらかに微笑んでいる自分に気づいてちょっとテレてみたりして。

牛、本当に好きなんだぁ。
車もバイクも、本当に好きなんだぁ。
写真に残せない、絵にも書けない、あの一瞬を知っているという幸せ。
それを噛み締めながら、何度も反芻しながら、やっぱり牛は走って行きたいです。

願わくは、全ての旅人が、無事にその先へとたどり着けますように。