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もく窓

~良い映画と究極の手抜き料理を探して~  

パンズ・ラビリンスのパンフレット

2007年10月24日 | 映画館
 お気に入り度:金
水曜千円デーの有楽町シネカノン。「パンズ・ラビリンス満席です!チケットの無い方は入場出来ません!」とお兄さんが声を嗄らしていました。早目にチケットを買っておいて正解。欲しかったパンフレットも買えました♪
パンフレットは16cm四方と小さくて800円はチョット高いんじゃない、と思いましたが中を見たら内容がとても充実していて、けっして高くはなかったです。
むかしむかしとお伽話風のあらすじで始まり、迷路があったり、映画の背景となったスペイン内戦についての解説もあるし、怪物図鑑のページにビダル大尉も載っているし、とても楽しめるパンフレットでした。

今日、二回目を見てお気に入り度:金に変更です。
二度目ですと怖さや気味悪さが薄らいで、美しい画面と良く出来た怪物達をじっくり堪能出来ました。
怪物達は気持ち悪さとどことない可笑しさが程よく入り混じっていて完璧でした♪
まずはナナフシ。虫好きには堪りませんネ。素晴らしいです! これだけでも見る価値有りです。オフェリアでなくとも追いかけていってしまいます。
そして大蛙。ふてぶてしい感じが素晴らしかったですね。やっつけられて中身が出てきた時に黒いボチボチが付いていたのは食べていたダンゴ虫だったんですね。今回は目を背けずにじっくり見たので分かりました~。あ~、また思い出してゾクゾククラクラします~。
お次はペイルマン。垂れ下がった皮膚が醜くいし子供を食べちゃうというんだから怖いです。ヨロヨロとしか動けないところやイナイイナイバアを思わせる動作や目玉を目の所に入れればいいものを手の平にいれるところ、また食べ物に手を出さなければ気付かずに眠っているところなどユーモラスな部分も少々ありました。でも、人の形をしたものが人を食べようと追いかけるのは怖いだけでなく不気味で気持ち悪くなりました。妖精を二匹食いちぎっちゃうし。この妖精を食べる場面は映像で見せないで欲しかったです!! 
そしてパン。怖いような、可笑しいような、誠実なような、ずる賢いような、亀のような、兎のような、宇宙人のような、油断ならない顔をしていて、どう見ても、角がなければ山羊には見えない御面相でした。
そしてそしてビダル大尉。口が裂けたビダル大尉が鏡を見るシーン、最初に見たときは怖さしか感じませんでしたが、二度目の今回は笑ってしまいました。縫うシーンは針を刺すとこよりも糸を引っぱるとこのほうが鳥肌がたちました。お酒が染み出てくるところがまたゾワッとしました。ビダル大尉は沁みて痛いのに、観客へのサービスのつもりなのか、もう一回飲むんですね。で、また染み出てくる。はぁ~、思い出すだけで疲れる映画です。
このお酒にオフェリアが入れていたのはドクターが母親に処方した薬でした。これを飲んだ大尉はフラフラになってしまうんですよね。これが意味するのは? 一回目に見たときは、ドクターが薬と偽り毒薬を処方していたのかと思いました。医者の倫理を捨てるほどフランコ政権への憎しみが強いのかと勝手な想像をしましたが、二回目の今回は、毒も薬も匙加減ということで2滴が適量の強~い薬をたくさん入れたせいだと思いました。が、薬のビンが大写しになっていたのがやはり少~し気になります。
ビダル大尉、恐ろしい存在ですが、どこか憎みきれないところがありました。敵に対しては冷酷で残虐極まりないですが、部下には細かいことまで厳しく言いますが理不尽な要求ではなかったし、戦闘では死を恐れず勇敢でした。悪役に深みがあって冴えてると主役も引き立ちますネ。大尉役の俳優さんもオフェリア役の子役さんもピッタリでした~。

二回目もラストは涙が抑えられませんでした。
死を前にしたオフェリアが最後に空想した夢は、過酷な現実の中で彼女が切望していたものでした。両親が迎えてくれる温かく輝かしい世界でした。
オフェリアは何も報われませんでしたが哀れとは思いません。想像力を持った人間の素晴らしさを痛いほど感じた映画でした。





パンズ・ラビリンス

2007年10月14日 | 映画館
 お気に入り度:銀  ギレルモ・デル・トロ監督 2006年
出演 イバナ・バケロ、マリベル・ベルドゥ、セルジ・ロペス

子守唄が聴こえ、血を流し倒れている少女。逆回しで流れた血が戻っていくとカメラは少女の瞳の中へ吸い込まれていくようにして回想が始まります。
スペイン内戦後の混乱が続く中、再婚した母と共に新しい父親の元へ行った少女オフェリアの現実の体験と空想とが交互に描かれていきます。
望まぬ再婚をし身重で体調もすぐれない母親はオフェリアの理解者となりえず、新しい父は冷たく恐ろしい存在で、オフェリアは孤独です。家政婦メルセデスの秘密を目にし、徐々にメルセデスを慕ってゆきます。
オフェリアが空想の世界で大ガエルから鍵を手に入れると、家政婦メルセデスは倉庫の鍵を使って人民戦線側に薬品を渡します。オフェリアが空想の世界で剣を手に入れると、メルセデスはナイフを使ってビダル大尉を切り裂きます。
オフェリアは剣を手に入れる時に妖精が鍵の場所を間違えたのに自分で正しい場所を捜し当てます。そして妖精が止めるのを振り切り、禁じられていた食べ物を口にします。知識の実を口にし彼女の視野が広がったことを、グロテスクで恐ろしくてチョットコミカルな映像で見せてくれます。成長して視野が広がると危険なものを察知できます。察知できないほうが知らぬが仏で暢気にしていられるのですが、察知できるからこそ怖さも感じ危険から逃げ切ることも出来るのです。
メルセデスはビダル大尉の部下に追われ、、、。そしてオフェリアは、、、
冒頭のシーンにお話が繫がり、空想を織込んだ回想が終わると、ラストはオフェリアの最後の空想です。アンデルセン童話のマッチ売りの少女が最後に見た夢のように美しく温かな金色の世界、オフェリアにとって現実よりも死のほうが安らかであったと思うと余計に切ないラストでした

細部までとても良く練られている作品で、観る人の想像力に訴えてくるものが多く、見終えたあとに何度もぐるぐると思い返して、まさにラビリンスに迷い込んでしまう作品でした。
また、映像は美しいのですが監督の猟奇趣味が良く出ている部分があり、PG-12指定でしたがR-15にしたほうが良いかと思いました。

ところで、冷酷で残虐なビダル大尉は父親のことでトラウマを抱えているようでしたネ。
wikiによると『反乱軍は、当初からフランコが全権を握っていたわけではなかったが、フランコが独伊の支援をとりつけていたこと、フランコと並ぶファシスト側の指導者であったエミリオ・モラ・ビダルの事故死(1937年6月)などが重なり権力の集中が進み ~ ~ ~ ファシズム体制を固めた。』とあるので、映画のビダル大尉はエミリオ・モラ・ビダルの息子という設定なのでしょうか。時計のエピソードも何だか気になって、、、
色々と気になることがいっぱいの映画でしたが、もう一つ分からなかったのが、オフェリアがビダル大尉のワインに入れていた薬は、ドクターが母親に処方していた薬だったでしょうか? 母親が具合が悪かったのはドクターのせいでしょうか?
よく変な勘違いをするので、教えていただければと思います。

パンフレットが売り切れで買えませんでした。きっとパンフレットも細部まで良く出来ているんでしょうね。
はぁ~残念、、、このパンフレットは欲しかったなぁ


(追記)十日後、2回目を観に行きパンフレット買えました♪

めがね

2007年10月03日 | 映画館
 お気に入り度:銅  荻上直子監督 2007年
南の島へ一人で行ってボーっとしてみたいと、誰もが一度くらいは思ったことがあるんじゃないかしらん。実際の女性の一人旅は危険が付きまといますが、映画ならば安心です。与論の海、きれいですよ~。


この映画、どうしても荻上監督の前作かもめ食堂と比べてしまいました。
ちょっと残念に思ったのは、、、食べ物がかもめ食堂ほど美味しそうじゃなかったことです。
かもめ食堂のおにぎり、鮭、トンカツ、シナモンロールそしてコーヒー、どれもが食べたくなるほど美味しそうでしたが、めがねのチラシ寿司三段弁当もバーベキューもカキ氷も食べた~いと思わせる何かがなかったです。伊勢海老も、あんな立派なのを一度食べてみたいなぁとは思いますが、”あ~、食べた~い”という気持ちにはなりませんでした。どうしてなんでしょう。
お料理を作る過程がが少なかったせいでしょうか。
パン生地にシナモンシュガーを振って巻く、切って成形する、焼きあがったものをオーブンから出す。
手を水で濡らす、シャモジで御飯をすくう、梅干を芯に入れて握る,海苔を巻く。
鍋肌から衣を付けたトンカツを油の中へ滑らせる、キツネ色に揚がったものを包丁でサクッと切る、キャベツの乗った皿に盛り付けレモンを添えてすぐにお客さんのところへ運ぶ。
思い出すだけでも食べたくなっちゃいました。
で、めがねのほうは、、、
チラシ寿司の仕上げに絹サヤ(?)飾ってましたね。チラシ寿司なら酢を振ってウチワで扇ぐシーンが欲しかったな~。
採れたて野菜を大鍋で茹で上げていましたね。茹でる前の新鮮な泥付野菜を洗うとこから見せて欲しかったな~。
バーベキューでタケノコの半切りを焼いてましたね。高級お肉も。外でするバーベキューって皆でわいわいと豪快にやるものと思っていたら、静かに食べてるバーベキューでしたね。わいわいと食べるなら安いお肉でも美味しいけど、静かに頂くなら高級お肉なんでしょうね。周りが海なのでお肉よりお魚のほうが良かったと思うけどな~。
バーベキューも朝御飯もカキ氷も皆静かに黙々と食べてましたね。美味しいものに言葉はいらないってことでしょうか?? でも、美味しさがいまひとつ伝わってこなくて残念でした。

勝手なことを言いついでにもう一つ。
民宿ハマダの主を小林聡美さん、タエコ役を薬師丸ひろ子さんにしたほうが合っていたように思います。光石さんには薬師丸さんがやった新興宗教の宿みたいなところの御主人を。
サクラ役はもちろん、もたいさんを措いて考えられません

ところで、加瀬亮演じるヨモギがドイツ語の詩をくちずさんでいましたね。
パンフレットに原文か訳が付いているものと思っていたら、残念ながら付いていませんでした。どなたかご存知ないでしょうか。
ドイツ語の詩は載ってなかったですが、めがねのパンフレットは前回のかもめ食堂のパンフレット同様、こだわって作ってありとても素敵です。「なんとなく不安になってきて、そこから80m走ったら右に」の地図が入ってます♪ 表紙の裏は、メルシー体操の図解でした♪
     


 まだTVで一度も見たことのない、私にとって幻の"パスコのCM

ミス・ポター

2007年09月22日 | 映画館
 お気に入り度:銅  
監督 クリス・ヌーナン 製作総指揮 レニー・ゼルウィガー   2006年
出演:レニー・ゼルウィガー 、ユアン・マクレガー 、エミリー・ワトソン

ファーストシーンは、使い込まれたパレットと絵筆の映像で始まります。絵の具がついた筆をグラスの中の水で洗うときれいなライトブルーになります。ピーターラビットの上着の青色です♪ 早速、映画の世界に引き込まれてしまいます。
ビアトリクスの半生が落ち着いた色合いの美しい映像によって展開してゆきます。
社交か刺繍などをして日々を過ごすべき良家の子女が絵本を書いて稼ごうというんですから、労働を蔑む価値観を持った母親は反対します。しかし、ビアトリクスは確固たる信念を持って進んでゆきます。昨今のアメリカ映画のように泣き喚いたり罵ったりする映画を期待してはいけません。
ピーターラビットの絵本のように何回も繰り返し見たくなる美しい映画でした。
難を言えば、子供時代を演じた女の子がビアトリクスを演じたレニー・ゼルウィガーに似てなくて、ちょっと違和感を覚えてしまったのが残念でした。

日記を暗号で書いていたビアトリクスは遊び心に溢れたとても聡明な女性だったようです。



2008年7月。WOWOWで放映していたので再び観ました。
映像が美しいですネ~~。
ピーターちゃん、可愛いですね~~。
でも、、主役のレニー・ゼルウィガーの声が、、声が、、、。
レニー・ゼルウィガーなら、いっそジェニファー・ティリーのほうが、、。
子役ちゃんもちょっとイメージが違って、二度目を観ても馴染めなくて、
他は全てとても良く出来ていたので残念です。
ケイト・ブランシェットが良かったかなぁ。

ダイ・ハード4.0

2007年07月21日 | 映画館
 お気に入り度:鉄
すご~いアクションシーンの連続で笑っちゃう楽しい映画でした~♪。
マクレーン以外に魅力のある登場人物がいなかったのが残念で、お気に入り度が1ランク下がってしまいました。
大画面で観て良かった映画でした~。

 お気に入り度:銅 に変更です。



パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

2007年06月02日 | 映画館
 お気に入り度:銅
田舎の小さな映画館、土曜というのに4分の1程度の入り。
場内が暗くなり、最初に画面に現れたのは「海賊版撲滅キャンペーン」という大きな文字!
ドッと笑いが起きました。このときの笑いが一番大きかったかな。

パイレーツの1は魅力的でした。
2はイマイチでしたので、これは下り坂だろうと思い、
今回は全く期待せずに観に行ったので期待を裏切られることはなかったです。
と言いつつ、実は期待していたんです
3を観れば、2を観てイマイチと思ったのは間違いで
2があってこそ、3がかくも面白く感動的なエンディングになる、
な~んて密かに期待してたんですね。残念です。
9人の海賊が集まるっていうから、どんなに魅力的なツワモノどもが揃うのかと期待してたら、、、なんだか見るのもイヤってな感じの面子のうえに無意味な会議だし
「フライング・ダッチマン」って、ワーグナーのオペラに絡ませてるのかと思ったら、、
2のエンド・クレジット後はワンちゃんが神様に祭り上げられていて、思わず噴き出して笑ってしまいましたが、今回の3の長~いエンド・クレジットの後のエリザベスと子供、予想通りでちょっと物足りなく感じました。あんなに待たせたんだから、もう一ひねりして欲しかったかな。
いろいろと文句をつけながら2時間50分楽しんできました。(^。^)ゞ


先日TVでBBC製作「パイレーツの真実」という歴史番組を見ました。
海賊の船長は本当に投票で選ばれたそうで、女海賊も実在したそうですヨ。

ところで、映画の初めにヨ~ホ~と歌い始めた少年の歯に矯正のブリッジが付いていませんでした!? 私の見まちがいかしらん??


ブラッド・ダイヤモンド

2007年05月06日 | 映画館
 ランク:銀 エドワード・ズウィック監督 2006年
アフリカ、特にサハラ以南のブラックアフリカの国々は私にとって遠い国でした。この映画の舞台シエラレオネという国の位置さえ知りませんでした。
レオ君演じるアーチャーが生まれ育ったローデシア(現ザンビア、ジンバブエ)は、セシル・ジョン・ローズの名前から命名されたんですね。Wikiで調べました♪。ローズは南アフリカの政治・経済の実権を一手に握り「アフリカのナポレオン」と呼ばれ「A Diamond is Forever ダイアモンドは永遠の輝き」の広告で有名なデ・ビアス社を設立した人物だそうです。“神は世界地図が、より多くイギリス領に塗られる事を望んでおられる。出来る事なら私は、夜空に浮かぶ星さえも併合したい”と著書にあるそうです。生涯独身を通した彼は、膨大な遺産の大半をオックスフォード大学に寄贈し、大学ではローズ奨学金として、現在も世界中から多くの奨学生を受け入れているそうです。
デ・ビアス社のマーケティング戦略は「ロマンス映画の中で結婚祝いとしてダイヤモンドを使う。ダイヤモンドを広めるために英国王室に献上する。永遠の価値を強調することにより中古品価格の下落を防ぐ。」などで成功を収めたそうです。
この映画を観ると、ダイヤモンドを装飾品として身に付ける気持ちにはとてもなれません。ダイヤモンドに対する憧れがなくなりました。あ、そうそう、レオ君、良い役者さんになりましたネ。

 ↓JICAのHPより
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* シエラレオネという国
シエラレオネは、国名こそポルトガル語で「ライオンの山」という意味ですが(シエラレオネにはもうライオンはいないようです)、首都がフリータウン(Freetown、自由の街)というように、18世紀末にイギリスからの解放奴隷の居住地として作られた国です。北から北東にかけてはギニア(フランス語圏)に、南東はリベリア(英語圏、アメリカの解放奴隷によって作られた国)に、南西は大西洋に接している西アフリカの国で、北海道くらいの面積に約500万人の人が暮らしています。英語が公用語で、首都では黒人と白人の混血のクレオール人が多く、クレオール語(かなり英語の語彙が多い)が標準語的に国内で広く話されていますが、地方に行けば、その土地の言語が今でも主流です。
* 11年間の激しい内戦
シエラレオネが世界で有名になったのは、隣国リベリアのテイラー前大統領がシエラレオネのダイヤモンドの利権をねらってシエラレオネの反乱軍を訓練・支援したことがきっかけです。その結果、1991年から2002年まで11年間の内戦がおこり、200万人以上の人が難民あるいは国内避難民になり、5才以上の多くの子供が誘拐され少年兵・少女兵として従軍させられました(子供たちは麻薬を打たれて恐怖感を麻痺させられた上で、AK47というロシア製の自動小銃を持たされたそうで、一時反乱軍の約半数が児童兵だったと言われています)。さらに内戦中には、1万人以上の民間人が手足を切断されるという残虐な側面がありました。
* 復興と緊急援助
この内戦も1999年より、国連シエラレオネ派遣団(UNAMSIL)監督下でDDR(元兵士の武装解除・動員解除・社会復帰)が段階的に進められた結果、2001年5月に政府と反政府勢力である革命統一戦線(RUF)との間で停戦合意が成立しました。そして、その後の国内避難民再定住化プログラムにより22万人が再定住し、24万人の難民が国外から帰還するとともに、除隊兵士の社会再統合も進み、2004年までに関連する緊急援助の段階はほぼ終了しました。
プロジェクト対象地域であるカンビア県も例外ではありません。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や世界銀行を始めとする援助機関が活動を行ってきました。しかし教育分野だけを見ても、内戦でほぼ半数の小学校の校舎が破壊されたことを受け、小学校校舎の修復や新設が行われていますが、なかなか進んでいないのが現状です。
そのため、未だ内戦の後遺症は深く、インフラ(道路、水道、発電所、学校、病院など)はぼろぼろの状態です。カンビア県では、県庁所在地ですら全くインフラが回復しておらず、夜になるとロウソクやケロシン(灯油)ランプの光が揺れて幻想的な雰囲気になります。また、水道もありませんので、井戸水を自分で汲み上げてシャワーを浴びるという、19世紀のアフリカに戻ったようなアウトドア的生活も体験できます。
また、カンビア県は非常に雨の多い地域です。そして、そのほとんどが6月から10月の雨期に集中し、大雨の後は舗装されていない道路は川のようになってしまいます。
再び教育に関していえば、全国的に見ると初等教育の粗就学率は、まだ男子51%、女子41%と低く(2002年)、2001/2002年から初等教育の無償化を実施して、就学率の向上を図っている段階です。また、内戦により教育を受けることができなかった成人が多いため、成人識字率が36%(2001年)と低いのも特徴です。
* 自立的な開発に向けて
緊急援助は、元難民や除隊兵士、彼ら/彼女らの受け入れ先となった地域コミュニティに大きな恩恵をもたらしました。しかし、緊急性・即効性を強く求められるあまり、援助機関主導で大量投入がなされ、「誰かがやってくれる」という援助に対する依存心の芽を地域住民に植えつけてしまった部分があります。
プロジェクトでは、カンビア県の一部である、ブラマイア、マグベマ、トンコ・リンバの3チーフダム(県の下の伝統的行政単位)を対象に、これまで緊急援助を受けるだけだった行政や地域住民が、自分たち自身で地域開発に主体的・持続的に取り組めるようになることを目標にしています。
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ホリデイ

2007年04月08日 | 映画館
 お気に入り度:銅 原題 THE HOLIDAY ナンシー・メイヤーズ監督 2006年
おー、とても素敵なラブコメでした。映画の最初でニュー・シネマ・パラダイスの曲が流れた時から涙腺のネジが飛んでしまい泣きっぱなしで、涙を流しながら何度も笑ってしまいました。
陽光輝くLAのプール付き大豪邸と、雪降るロンドン郊外の可愛いコテージ、どちらも女の子が憧れる家です。オバサンも然り。この二つの素敵なお家を背景に素敵な曲が流れ、素敵なファッションの女優二人が恋愛に心を揺らすとなれば、夢を見ているようでした。キャメロン・ディアスの皺とジュード・ロウの額を見たときは現実的な時の流れを感じてしまいましたが。
映画ネタ多かったですね。レンタル店でダスティン・ホフマン。授賞式でケイトとジャックの後ろの席にいた人はスピルバーグ監督だったような、、。ケイト・ウィンスレットはアイリス役は2度目ですネ。

キャサリン・ヘップバーンとケーリー・グラント共演のHOLIDAY:邦題「素晴しき休日」という1938年製作の映画があるんですね、見てみたいです。HOLIDAYつながりで、オードリー・ヘップバーンのROMAN HOLIDAYも素敵な御伽話でした。


ナイト・ミュージアム

2007年03月20日 | 映画館
 ランク:銅
 ナイト・ミュージアムって題名、期待するなと言われても期待しちゃうわよね。
 おい、また十年に一度の傑作を期待したのか。
 う~ん、だって夜の博物館って聞いただけでドキドキしちゃうじゃない。高い天井の重厚な建物、前世紀の遺物の数々、静まり返った冷ややかな館内、夜警の足音だけが響く、、そしてあの恐竜に追いかけられているベン・ステイラー(写真)とくれば、期待しちゃうわよ~。
 僕は予告は知らなかったし、君に連れて行かれたので白紙の状態で観たから、春休みのなかなか面白いお子様向け映画と思ったぞ。ライオンが飛びかかってくるシーンなんてタイミングが良くてワッとのけぞってしまったしな。変な場面もないし安心して子供に見せられる素晴しく楽しい映画じゃないか。
 う~~ん、予告から勝手な期待を抱いた私が悪かったのね。でも、いつも予告には裏切られるわ。先日観たロスト・アイランドは白紙で観たからそれなりに楽しめたけど、あとで予告を観てあまりに本編と雰囲気が違っていて驚いたもの。予告を先に観た人は映画を観てガッカリしたと思うわ。集客目的だけの予告編や宣伝文句は止めて頂きたい!
 あー、そういう文句は僕ではなく映画の配給会社に言って頂きたい。ところで僕も君が言うように、この映画はちょっと惜しい気がしてきた。題材がいいんだから、料理の仕様で傑作に成り得ただろうにねぇ。コメディー映画としてもイマイチだったし、良い子向けに小さくまとめちゃった感じだな。
 良い子向けの傑作って言えばミクロキッズやオズの魔法使いがあるけど、ナイトミュージアムはチョットおよばないわねー。離婚家族の関係や論文書いてる案内嬢についてもなほざりで深みがなかったもの。先日TVで観たドラえもんの映画のほうがストーリーは良く出来てたわー。
 うん、思わず最後まで観ちゃったもんな。


かもめ食堂 (目黒シネマにて)

2007年02月26日 | 映画館
     

 ランク:金
欲しかったかもめ食堂のパンフレット、買えました♪♪♪ 素敵でしょ。
シナモンロールとおにぎりのレシピも乗ってます。600円は安過ぎ♪

目黒シネマで一週間だけの上映というので、お出かけついでに足を延ばして来ました。遠路はるばる出掛けた甲斐がありました。目黒シネマはこじんまりしていて居心地が良い映画館でした。映画はやはり映画館で観るものなんだとつくづく思いました。大きい画面や音の良さもありますが日常から離れて映画に没頭できるとこが良いんですね。レンタルDVDで3回観ていましたが、映画館でじっくり観るのは格別でした。もう一度映画館で観たいなぁ。この映画は観れば観るほど味が出てくる映画だと思います。



ディパーテッド

2007年01月27日 | 映画館
 最後にステキな格好で活躍するこの俳優さんに惹かれました(爆)
 ぜひ助演男優賞をとって頂きたいです!

ランク:銅    屋根は金だったけど..

今年初映画鑑賞。タクシードライバーのスコセッシ監督、レインメイカーのマット・デイモン、ギルバート・グレイヴのディカプリオ、カッコーの巣の上で←古い~(^.^;; のニコルスン、というので期待しすぎたのがいけなかったかも。

娯楽映画に何を期待していたの?
何と言われると...ゴッドファーザーのような..
映画史上に燦然と輝く金字塔を期待しちゃったのか?
う、うーん、アカデミー賞にノミネートされてたから、せめてトラフィックくらいに面白いのかと..。
トラフィックは良く出来ていたよ。キャサリン・ゼタ・ジョーンズの圧勝ですな。その点については、どう見ても精神科医にみえなかったし、好みじゃなかったからランク:鉄に異論は無いね。
その点て、女優さんのことなのね。彼女が託された手紙を最後にちゃんと渡したから、マット・デイモンも殺されて、後味がすっきりしたんじゃない。
でも、最後まで女医というより場末のウェートレスって感じだったぞ。
まあね。でも、ラストシーンのマサチューセッツ州会議事堂の金ピカの屋根とネズミは良かったわね。
あの屋根は23金だそうだよ。
最初、イスラムの寺院かと思っちゃった。
建てられた当初は銅葺きだったのが、後に23金張りに改修されたものなんだってさ。JFKが下院、上院時代に働いていたところだから、アイリッシュ系の立身出世の象徴として23Kの金ピカでピッタリだったね。独立宣言が読まれたのはここではなく旧州会議事堂のほうらしいよ。あのラストシーンがあったから、ドンパチやってた映画を振り返ってみて、憎々しかったマット・デイモンが哀れに思えるんだな。
自分が只のネズミでしかなかったって知ったデイモン君、ほんとカワイソー。レインメイカーが大好きで何度も見たせいか、デイモン君は正義感溢れる良い人というイメージから抜けられないわー。
しかし外国映画を観るたびに語学ができないのが悔やまれるな。
ホントにそうだわね。ところでインファナル・アフェアは観てみる?
香港映画は遠慮したいね。
でもオリジナルとリメイクと比べるとオリジナルの方が評判良いみたいよ。借りてみましょ。

二人で観に行ったので、ジョーズ様のブログの形式をパクッて記録してみました。


硫黄島からの手紙

2006年12月13日 | 映画館
ランク:銀  クリント・イーストウッド監督 2006年

ゴウ先生の試写会評を読んでいましたので、題名が日本語で出ると知っていましたが、黒い画面の中央に小さく硫黄島からの手紙と出たときは、それだけで涙腺が弛み早速ハンカチを使うことになりました。父親達の星条旗も題名が小さかったように記憶しますが、、?
前作もそうですが、この映画は戦争そのものを描くのではなく、人間を描いています。元パン屋の一兵卒・西郷の見た硫黄島戦という設定です。なので、戦況や戦略などの説明がなく、アメリカが5日間で落とせると見ていた硫黄島を一ヶ月以上守ったことなどの時間の経過や戦況は、この映画からは分かりません。が、イーストウッド監督は戦闘を描きたかったのではないので、この映画はこれで良いのだと思いました。が、さり気なくセリフの中に入れておいて欲しかったかな~。

渡辺謙の演技、とても良かったです。さすが謙さんです。
もう一人、野崎を演じた丸顔で背の高い飄々とした感じの役者さんが気になって、700円もするパンフレットを買って見たのですが、載っていません! 出番が多いしイイ味出してたのに、写真も名前さえ載ってません。700円損した~。が、ネットで調べて分かりました。松崎悠希(まつざきゆうき)君といい、HPを持っていました。コメディアンを目指している面白そうな青年です。ラストサムライにも端役で出ていました。左の役者さんです。これから要チェックです。
    





letters from Iwo jima music




父親達の星条旗

2006年11月12日 | 映画館
ランク:今日観てきたばかりで消化不良ですのでランクは付け難いです。私には重過ぎました。12時半からの上映だったので、お昼を急いで食べてすぐに映画館へ駆け込んだのもいけなかった~。戦争を知らない世代ですが、戦闘シーンはどうしても日本に肩入れして観てしまう自分に驚きました。
でも、たぶん今年一番の映画だと思います。クリント・イーストウッド監督は凄いと思いました。後編の手紙はぜーったい観に行きます。号泣しちゃうと恥ずかしいので、知ってる人がいない遠く離れた映画館に行こーっと。



日本沈没

2006年08月19日 | 映画館
 ランク:鉄
観終わったあとに、アレコレとイチャモンつけて盛り上がれる暇つぶしにモッテコイの映画でした
ノッケに、炎の中を女の子を助けて主役二人が出会うシーンを見て、どうせ暇つぶしなら J・デップ様の「パイレーツ・・」にしとけば良かったと後悔しましたが、その後、日本各地の美しい名所や風景そして衛星写真による日本沈没のシュミレーション映像を見て、やっぱりこっちにして良かったかもなどと思いながら見てました。
鬚面の汚い顔の浮浪者が出てきたと思ったら地球科学博士役の豊川悦司さんでした。博士と言うのだから少しは知性を感じさせる方でないとと思いましたが、PCに八つ当たりするには知性は邪魔なので豊川さんのキャスティングとなったのかもしれません。
石坂浩二演じる首相は明らかに小泉首相を意識しており、後姿やシルエットがソックリで良く出来ていました。小池大臣のつもりの大地真央は声や口調が櫻井よし子さんでした。国宝だけ貰って日本を見捨てるアメリカ、はっきり返事をしない中国、日本人の大量難民に不安をつのらせる欧米、ちょっと面白いです。
日本列島がマントルの奥へ引き込まれるのを、爆弾で切り分けて阻止する計画! ワハハ、、、津波も起こさず凄~い威力の新型爆弾の登場。D2とかいう名前だったような??
通信網や交通網が遮断されてるのにも拘らず、好きな人の所へと自由自在に現れる草薙君、そして、家族をイの一番に助ける消防庁レスキュー隊員の柴咲コウさん、良いコンビですわ。「スピード」のサンドラ・ブロックの台詞『非常事態で芽生えた恋は長続きしない』を思い出しました。
最後に草薙君がD2爆弾を仕掛けに深海へと行きますが、最初に出てきた地球深部探査船ちきゅう号のパイプを使って落とせばいいだけじゃないかしらん?? て、命を懸けてる草薙君に教えてあげたかったです

「不撓不屈」

2006年07月02日 | 映画館
 ランク:銅 主演 滝田栄、松坂慶子  2006年
実在した税理士:飯塚さんが国税局と戦うお話です。
自分の信念に基づき行動する飯塚氏を応援しながら観ていました。
さらりと描かれていましたが、家族も偉かったわ~。
信念の男に付いて行くのは大変なことです。