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もじっとの瘋癲的なブログ
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記事もお酒も、その日の気分次第でございます

ストローク

2008年03月07日 | 心理学
おかえりなさい
こちらのお席にどうぞ

★コトッ(カクテルグラスを用意します)

今日は久々に心理学ネタです
心理学で『ストローク理論』というものがあります。
これは簡単に言うと「他人に対する態度の表現」といった感じでしょうか。

★コト コト コトッ(シェイカーを準備します)

ストロークには「言語的 or 非言語的」、「プラス or マイナス」、「条件付 or 無条件」などに分類することができます。

★トクトク(ジンを40ml入れます)

例えば、恋人とキスをします
これは言葉ではなく、好意の表現で、その人のこと自体が好きなので、「非言語的でプラスの無条件のストローク」になります。

例えば、親が「お片づけをしない子は悪い子だ」と叱ります
これは言葉で言っており、怒りや非難の表現で、片付けをしないからなので、「言語的でマイナスの条件付のストローク」になります。

★トクトク(ペパーミントリキュールを20ml入れます)

人はプラスのストロークを求めています。
しかし、プラスのストロークが得られないと、マイナスのストロークでもいいので欲するようになります。
子どもなら構ってもらうためにイタズラをしますし、大人でも失敗したときに「何も言われないより叱責された方がマシだ」と思うことがありますよね?

★カランカラン(シェイカーに氷を入れます)

つまり相手がマイナスのストロークでもほしいと思っている状態は、ストロークに飢えているとも言えます。
相手がストロークを欲していると思ったら、(できればプラスの)ストロークを与えてあげてください。

★カポ カポッ(ストレーナーとトップをかぶせます)

『情けは人の為ならず』とはよく言ったもので、相手にプラスのストロークを与えると、いずれ自分の元に返ってきます

★シャカシャカ(シェイクします)

与えられるストロークがあれば、周りの人にドンドン与えてあげてください
(友達・同僚・先輩・後輩・上司・部下・恋人・家族などなど)
欲しいストロークは要求してみましょう
(要求のし過ぎは、いけませんが…)
欲しいストロークが来たら素直に受け取りましょう
(謙遜もほどほどに)
欲しくないストロークはうまく受け止めましょう
(教訓にするのもいいし、無視するのも一つの方法)
そして、ストロークが不足したら、自分に与えてみましょう
(自分で自分を褒めてあげましょう)

★カパッ トクトク(カクテルグラスに注ぎます)

そして最後に…
ストロークのあげ方も肝心です。
例えば、毎回テストでいい成績を取る子に、その度に「いい点とってえらいね~」と褒めます
(言語的プラスの条件付ストローク)
すると、褒められてうれしいと勉強に励むようになりますが、あまりに偏ったストロークばかり与えていると『今度もいい点を取らないと…』『いい点を取ることが目標』『テスト以外に取り柄がない』などと、思うようになってしまう場合があります。

★カパ ポチャン(マラスキーノチェリーを沈めます)

大事なことは、食事と一緒でバランスのいいストロークを与えることです。
そのためには自分に心の余裕、つまりプラスのストロークを溜め込んでいる状態が望ましいのです。

そのために一番手っ取り早い方法は自分で自分を褒めてあげることです。
最近、自分を褒めましたか?

★お待たせしました、青い珊瑚礁です。
エメラルドグリーンに沈む珊瑚を思わせる赤いチェリー
ペパーミントのさわやかな香りが、松田聖子…いや南国っぽいですね

ちなみに僕はペパーミントはあまり好きじゃないですが…
彩りがいいので作ってみちゃいました


about 青い珊瑚礁 -BLUE CORAL REEF-(Liqueur&Cocktail サントリー)


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3 コメント

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情けは人の為ならず (あやめ)
2008-03-07 21:52:56
この言葉は、色々な解釈がありますが、私は「情けは他人のためではなく自分のために」だと思います。
情けをかけておけば巡り巡って自分の元に…では、ギブ&テイクの世界になります。
それではボランティアの世界は成り立ちませんね。
代償を求める生き方は好ましい姿ではないでしょう。
愛も同じ、求めるのは代償ではなく、同じ大きさの愛です。
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Unknown (チャチャ)
2008-03-09 07:06:36
現実は難しくなかなか上手く振舞えません。
態度の表現というある意味水物は一生の課題です。
自分を誉める。
A森女史レベル迄到達しないと出来なさそうです。
日々反省事しかない現状。
こんなんで一生終わってしまいそう・・・・・うぅ・・
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ありがとうございます (もじっと)
2008-03-10 14:12:49
>あやめさん
代償を求めるためにストローク理論を紹介したわけではないのですが、読み返してみるとそう読めてしまいますね…
要約するなら、叱ることも大事だけど褒めることも大事。褒め方も相手のプレッシャーにならないように、自分が褒められたら素直に喜ぼう。というとこですね。
特に日本文化ではそういう意識って恥ずかしいものになってしまいがちですけど。
「情けは人の為ならず」は余分でしたね

>チャチャさん
確かに有森さんの発言、なかなか言えないですよね。
僕だって自分を誉めるのって難しいです。
でも、チャチャさんってご自身のブログで褒められていることって多いですよね?
「こんなことで褒められちゃった、てへ」でも大きなプラスのストロークですよ
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