Bar FU-TEN

もじっとの瘋癲的なブログ
メニューなんぞ、ございません
記事もお酒も、その日の気分次第でございます

物理でロマンを

2014年03月24日 | 自然科学
おかえりなさい
こちらのお席にどうぞ

★コトッ(カクテルグラスを用意します)

この時期に自然科学ネタといえば、普通は世間を騒がせているあの件なのですが、今回はNHKの回し者です
MIT白熱教室(NHK)
マシャチューセッチュ…
ゴホン!
マサチューセッツ工科大学の名物教授、ウォルター・ルーウィン先生の一般市民にも開放した全8回の特別講義の番組です

★コト コト コトッ(シェイカーを用意します)

2013年2月7日からアンコールの再放送がされていたのですが、ものの見事に見逃し、僕が観たのは2月21日の第3回「電気はどうやって作るのか?」からでした

★トクトク(ジンを45ml入れます)

この講義のスゴイところは特別にハイレベルな実験をするわけではないのですが、その実験が身の回りの実体験と高度な理論がしっかり結びついているところです
事前にルーウィン先生からちゃんと理論の説明(ちょっと…というよりしばしば高度な時もあるのですが)が為されるのですが、さすがは教育番組だけあって必要な補足がちゃんと付きます

★トクトク(レモンジュースを15ml入れます)

だから物理初心者の人でも安心してみてもらえます
(あっ、でも前回の量子学や不確定性原理は何度も見直す必要があるかも)

★ツー(マラスキーノをティースプーン1杯入れます)

この番組を見て思うんです。
もし高校時代に、こんな先生がいたのなら物理への興味がまた違うものになっていたんじゃないのかと…

★カランカラン カポカポッ(シェイカーに氷を入れストレーナとトップをかぶせます)

この先生の好きなところは常々…
科学には犠牲がつきもの
とおっしゃるところです。
ご自身はもちろんのこと、講義の参加者も巻き込み、時には愛娘のエマの顔を涙で濡らすところです


先生が科学ために犠牲になっておられるお姿です

★シャカシャカ(シェイクします)

そして僕の物理学の恩師も同様でしたが、物理学にロマンを求めているところです
僕が思うに物理を学ぶ人、教える人って、ロマンチストの割合が異常に高い気がします

★カパットクトク(カクテルグラスに注ぎます)

今週の金曜日が最終回になりますが、それにふさわしい講義「星はどう生まれ どう死ぬのか?」という胸躍る内容になっております。
3月28日(金)23時からです。
さてさてルーウィン先生は、講義室の中でどんなロマンを語ってくれるのでしょうか

★お待たせしました、アビエイションです。
キリッとしたジンにレモンの酸味とサクランボの甘口リキュールのマラスキーノのほのかな甘みが一体になったカクテルです。
ジンの代表的なカクテルにホワイトレディがありますが、それよりもさらに味が引き締まって、さらに爽快感が増しています。
もう春はすぐそこです。
今の時期にぴったりのカクテルです



TNT

2010年03月26日 | 自然科学
おかえりなさい
こちらのお席にどうぞ

★コトッ(タンブラーを用意します)

今宵のカクテルはTNTにしようかなと…

★ギュッ ポトン(ライム半個を搾り、残った皮もグラスに入れます)

え?いやコレじゃないですよ



ちなみにコレ(↑)はトリニトロトルエンという火薬で、TriNitroTolueneからTNTと名づけられました

★カランカラン(グラスに氷を入れます)

確か高校の教科書にも簡単に製造法が書いてあったような気が…
今の教科書はどうなのかなぁ?

★トクトク(テキーラを45ml入れます)

もちろん原料のひとつである硝酸は爆薬製造には欠かせない薬品ですから、そんじゃそこらで手に入るようなものではないのですが、オトコノコの危険な好奇心をそそられた思い出があります。

★シュポン トクトク シュワー(トニックウォーターで満たします)

でも大学の教科書のコラムに、(アメリカだったかな?)少年が爆薬であるピクリン酸を作ろうとして指が吹っ飛んだ事故が書いてあって、やっぱ爆薬なんか作っちゃあかんって思いました。
(当たり前か)

★カラン(軽く混ぜます)

ちなみにこのTNT、製造が比較的容易で、普段の保存では爆発しにくく、毒性が他の火薬より少ないという特性があるので、広く使われている火薬です。

★カラン(マドラーを入れます)

またTNTはその利便性と歴史の長さから、(核)爆弾などの爆発の威力(熱量)の指標にもなっています。
“TNT換算”といわれ、TNT何t分の威力かを示しています。

火薬は兵器になり人を殺傷することもできますが、トンネル工事やビル解体など私たちの生活にも欠かせないものです。
平和的に使われるのなら、火薬も吹っ飛んで本望だと思うんですけどね。

というわけで、爆弾のTNTの話はここまで。

★お待たせしました、テキーラアンドトニックです。
Tequlia aNd TonicでTNTと略されたり、“テコニック”と言われることもあります。
“テキーラは強い”というイメージがありますが、強いお酒が苦手な人でも飲みやすいカクテルです。
(マドラーを挿し忘れちゃいましたが)ライムを好みでつぶすことで、味を自分好みに変えることもできるが魅力。
ちょっと気が早いですが、暑い日には特にオススメですよ。



4ちょうど

2010年02月19日 | 自然科学
おかえりなさい
こちらのお席にどうぞ

★コトッ(タンブラーを用意します)

超高熱、ヤバイ

4兆度!に成功、「ビッグバン」直後を再現(YOMIURI ONLINE)

ちなみに東京大学大学院の発表はこちら
米・重イオン衝突型加速器「RHIC」で、4兆度の超高温状態を実現(東京大学大学院理学系研究科・理学部)

★カランカラン(タンブラーに氷を入れます)

4兆度ですよ、4ちょーど
もう意味の分からない温度ですね

★トクトク(ラムを45ml入れます)

光速に近くまで加速した金の原子核同士をぶつけてみる実験のようですが、この際の温度が4兆度に達したそうです。

★ギュッ ツー(レモンジュースを15ml入れます)

4兆度ともなると陽子や中性子まで溶けて液状になっちゃうようで、ビッグバンの数十万分の1秒後の宇宙が、こんな感じだったようです

★シュポン トクトク シュワー(ジンジャーエールで満たします)

ちなみにこの金の原子核を光速近くまで加速する装置は、アメリカのブルックヘブン国立研究所というところにあるようで、googleマップで見るとこんな感じ(googleマップ)
円周は 3.8 km なので、直径はざっと 1.2 km です。

なんかスケールが大きいのか小さいのか、よくわかんなくなってきますよね

★カラン(軽く混ぜます)

ちなみに、4兆度(しかも一瞬)はさすがに温度計では測れないので、衝突の際に発生した光から測りとるようですよ

★お待たせしました、ラムバックです。
お酒にレモン(ライム)ジュースを加えて、ジンジャーエールで割るのが“バック・スタイル”と言われる作り方です。
バック・スタイルは柑橘系の酸っぱさとジンジャーエールの辛さが特徴的で、スッキリとお酒が飲めます。
ジンバックあたりがよく飲まれますが、ラムで作ってもとってもおいしいですよ
ラムの香りが南国チックで、陽気な気分になれます



>(ε゜э゜)。O

2010年02月08日 | 自然科学
おかえりなさい
こちらのお席にどうぞ

★コトッ(タンブラーを用意します)

今日の記事のタイトル
 >(ε゜э゜)。O 
はフグのアスキーアートらしいです
可愛いっすね

冬と言えばフグですよね
(ただお高い

★ギュッ ポイ(ライム1/4個分を搾り入れます)

皆さんもご存知の通り、フグは可愛い見た目の反面、強力な毒をもっています
毒の名前はテトロドトキシン、英語ではtetrodotoxin、TTXと略されることもあります。
聞いたこと、ありますよね?

テトロドトキシンは致死量で言えば青酸カリをはるかに凌ぐ、自然界では最強に近い毒です
その致死量、2~3mg

★カランカラン(タンブラーに氷を入れます)

ちなみにテトロドトキシンを分子模型で組み立ててみようと思いましたがパーツが足らず、専用ソフトで描いてみようかと思いましたが複雑な形をしていて断念…
それほど複雑で、それゆえに人工的に合成するのは難しい物質です。

★トクトク(ウォッカを45ml入れます)

フグは元々テトロドトキシンを持っているのではなく、エサによる生物濃縮で体内の特定部位に蓄えられるものだと考えられています。

ですからエサや季節によって、また種や個体によって、持っている毒の量は大きく差があり、有毒といわれるフグの中にも毒をもっていない個体もいるようです。

さらに無毒のフグを有毒のフグと同じ水槽に泳がせると有毒化するという報告もあるようで、フグ同士でも毒を摂取することもあるようです。

★シュポン トクトク シュワー(トニックウォーターで満たします)

テトロドトキシンはフグの最大の武器。
というわけで、フグは好んでテトロドトキシンを多く含むエサを積極的に食べるようで、さらにはフェロモン代わりになっており、毒性の強いメスにオスが惹きつけられるようです。

フグの男はアブナイ女がお好きなようで…

★カラン(軽く混ぜます)

テトロドトキシン、そしてフグの有毒化には解明されていないことが多いですが、無毒フグの研究も進んでいます

その手法とは、生まれたときから毒の原因となる物質を摂取させずに、人の手で徹底管理して養殖する手法です。
これによって、肝臓までおいしく食べられる“完全無毒フグ”ができるとされていますが、認可まではしばらく時間がかかりそうです

でも無毒フグの肝臓、一回でいいから食ってみたいなぁ

★お待たせしました、ウォッカトニックです。
男性に人気のあるジントニックをウォッカに替えたものが、ウォッカトニックです。
ジントニックよりライムやトニックの味や香りがわかりやすく、爽快感のある1杯です。
これもジントニックと同じく、お店ごとに、そしてバーテンダーごとに作り方に工夫が凝らされていることが多く、通常のレシピのほかに、ライムの搾り方を変えてみたり、飲み口にライム果汁を塗ったり、トニックウォーターを入れる前に一度ステアしたり、トニックを注ぐときに炭酸を逃さないように独特の注ぎ方をしたりします。
もちろん使うウォッカやトニックの銘柄にも注目したいですね。



リサイクル

2010年02月03日 | 自然科学
おかえりなさい
こちらのお席にどうぞ

★コトッ(タンブラーを用意します)

今日はリサイクルについてのお話

リサイクルというと、資源別回収で集めたペットボトルを、洗浄し、ドロドロに溶かし、繊維や容器などに作り変える…というイメージですよね?

もちろんこれってリサイクルなんですが、数ある中のリサイクルのひとつです。

ちなみにこのように溶かして、別の製品にするリサイクルをマテリアル(素材)リサイクルっていいます。

★カランカラン(タンブラーに氷を入れます)

じゃあ他にはどんなリサイクルがあるか。
実は回収してきたペットボトルを燃やしてしまうという方法があります。
燃やすといってもただ単に燃やすのではなく、燃料として活用します。
燃料代わりにペットボトルを使えば、その分だけ燃料の節約になる…というわけです。
このリサイクルをサーマル(熱)リサイクルといいます。

★トクトク(ジンを45ml入れます)

もうひとつのリサイクル法がケミカル(化学)リサイクルと言われているものです。
これは高温高圧の一定の条件下で、プラスチックを分解し、もう一度原料に戻し、これを再度プラスチックの原料にする(一部は燃料になる)方法です。

★シュポン トクトク シュワー(炭酸水で満たします)

説明すると、なんかケミカルリサイクルが良さげですが、もちろんそれぞれのリサイクルには欠点もあります

ケミカルリサイクルやマテリアルリサイクルは、リサイクルをするためのプラントの数が十分ではない、リサイクル時に多くのエネルギーを使う(そのエネルギーでペットボトルを作ったほうが“エコ”になることがある)ことが挙げられます。

サーマルリサイクルの欠点は(もう気付いている人もいるかもしれませんが)燃やしてしまうと資源が減る、つまりリサイクルって言えるのか?ってことですね。

★カラン(軽く混ぜます)

つまりは地球に負荷をかけずに、子孫まで資源を残せるようなバランスと技術革新が必要…ってことです

★ピッ(レモンの皮のしぶきをかけます)

そして私たちに出来ることと言えば、分別方法を守ること、不必要なゴミは増やさないことですね。
でもこれが一番難しい

★お待たせしました、ジンハイボールです。
そのままハイボールのジン・バージョンです。
ウィスキーで作るハイボールと比べると、かなりスッキリ、爽やかです
甘みや香りになる材料を加えていないので、ジン本来の味、香りも手軽に楽しめます
(ストレートやロックは少々キツイですしね)
ですから、どの銘柄のジンを使うかで、イメージがガラっと変わりそうですね。
今回はオーソドックスにビーフィーターを使いましたが、ゴードンやボンベイ・サファイアあたりが面白そうです



アミノ酸の話

2009年10月19日 | 自然科学
おかえりなさい
こちらのお席にどうぞ

★コトッ(タンブラーを用意します)

今日はちょっと家庭科チックな、アミノ酸の話

★カランカラン(氷を入れます)

まずはタンパク質とアミノ酸について…

タンパク質は一般には体を作る成分として知られており、特に筋肉を付ける目的で摂取するタンパク質はプロテインなんて言われていますね。

ただ、タンパク質は体を構成する成分だけでなく、酵素(生体内の様々な反応に関わる触媒)として、また生体内の伝達物質として、無くてはならないものです。

★トクトク(バーボンを45ml入れます)

そのタンパク質の素として必要なのがアミノ酸です。
つまり、“アミノ酸”がブロックで、それを積み上げたりして作った家が“タンパク質”ってことですね。

★トクトク(ホワイトキュラソーを20ml入れます)

アミノ酸はアミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)を両方持った有機化合物の総称です。
この条件を満たせばアミノ酸となるので、人工的に作ることもできますが、家庭科や生物学で言われる“生体に必要となるアミノ酸”は20種類ほどあります。

★トクトク(オレンジジュースで満たします)

ただこのアミノ酸、人体ですべて作れればいいのですが、そのうちのいくつかは食品から摂らざるを得ないものがあります。
それが必須アミノ酸と言われているものです。

★カラン(軽く混ぜます)

ちなみに僕が生物学を学んだときは8種類と教わったような気がしたのですが、今は9種類あるそうです

僕が覚えた必須アミノ酸の語呂合わせは…
『トロリバス、不明(ふめい)』
だったのですが、現在ではこの語呂合わせに1種類加わり、悲鳴の「ヒー」を入れるらしい…

で、それぞれ

ひ=ヒスチジン
と=トリプトファン
ろ=ロイシン
り=リジン
ば=バリン
す=スレオニン
ふ=フェニルアラニン
め=メチオニン
い=イソロイシン

を表しています。

★ツー(グレナデンシロップをティースプーン2杯分程度、静かに沈めます)

さてさて、こうなると、必須アミノ酸をバランスよく含んだ食品が気になりますよね?
食品中の必須アミノ酸バランスの指標としてアミノ酸スコアがあります。

ちなみにやはりアミノ酸スコアが高いのは、肉・魚・乳製品・鶏卵・豆類です。
(穀物、ナッツ類、野菜は少なめ)

日常生活で、気にしながら必須アミノ酸を摂りたいですね

★お待たせしました、マイアミサンセットです。
オレンジ色の空と、地平線近くの真っ赤な太陽、まさに夕暮れですね。
アメリカらしく使うお酒はバーボン。
オレンジの甘みと香りが、いかにもフロリダ州マイアミっぽいです。
見た目はテキーラサンライズと似ていますが、こちらのほうが甘くて飲みやすいです。
(僕はテキーラサンライズのほうが好みですが…



日食

2009年07月22日 | 自然科学
おかえりなさい
こちらのお席にどうぞ

★コトッ(カクテルグラスを用意します)

お疲れさまですね
今日…見ました、アレ
アレですよア・レ

★コト コト コトッ(シェイカーを用意します)

日食

★トクトク(アプリコットブランデーを30ml入れます)

名古屋では11時過ぎに約8割の部分日食が確認できるはずでしたが…
残念ながら曇り模様…

★トクトク(ホワイトキュラソーを15ml入れます)

でも実は10時40分に(本当は見ないほうがいいんだけど)裸眼で7割の日食が確認ができました
雲と日食で光量が少なかったのが幸い

★トクトク(レモンジュースを15ml入れます)

それにしても皆既日食って不思議ですよね。

★カランカラン カポ カポッ(氷を入れ、ストレーナーとトップをかぶせます)

だってバカでかい太陽が、月にすっぽり隠れるんですよ
月の直径は約3470km、それに対して太陽は140万km

★シャカシャカ(シェイクします)

もし月のほうが大きく見えるのなら、日食時は太陽は月にすっぽり隠されてしまいます。
逆に太陽のほうが大きく見えるのなら、太陽の中に月がすっぽり入ってしまいます。

★カパッ トクトク(カクテルグラスに注ぎます)

世紀の天体ショーの裏には、神さまの気まぐれがあるのかもしれませんね

ちなみに…
大変だった人もいるようで
【皆既日食】 トカラ列島・悪石島は暴風雨に。竜巻も…避難呼びかけ、観測どころではなくなる (痛いニュース)

★お待たせしました、ミッドナイトです。
深夜というより、明るい時間に飲みたい感じのトロピカルな味のするカクテル
アプリコットブランデーとホワイトキュラソー(コアントロー)の甘みとホッとする香りが特徴的です。
ただ、飲みやすさの割りにアルコール度数は意外とあります。
お酒に強くない人が飲む場合は、信頼できる人が近くにいたほうがいいかもしれませんね。
おいしく飲んで、素敵なミッドナイトにしていただければ幸いです



アナタハ、占イヲシンジマスカ?

2009年06月08日 | 自然科学
おかえりなさい
こちらのお席にどうぞ

★コトッ(ロックグラスを用意します)

『あなたは占いを信じていますか?』
gooのトラックバック練習板に出されていたお題です。

★ザクザクッ(ライム半個分をざく切りにし、グラスに入れます)

僕は
自分にいいことだけ信じる
です

★サー(グラスに砂糖を1,2杯程度入れます)

再現性(同じ条件において、同じ結果が出ること)に乏しい『占い』は、統計や経験則を基にしたものが多いです

とりわけ「空気の流れ」や「水の流れ」を扱った風水は、都市計画から部屋の家具配置まで、科学的に理にかなっているところも数多くあり、占いと言うより先人たちの知恵の結晶とも言えるものもあります。

案外、バカにできたものではありませんね

★ガシガシッ(グラスのライムをつぶし、砂糖と馴染ませます)

ただ、「バカじゃないか?」と思えてしまう占いも数多くあります
でもそんな占いも使い方次第だと思います

★カランカラン(グラスに氷を入れます)

星座占いで蟹座が上位だと、四葉のクローバーを見つけたり、湯飲みの茶柱が立ったのと同じ気分になります
縁起がいいから、今日はきっと何かいいことがある
その程度で割り切ってしまえば、その日はきっといつもよりハッピーな一日になる…はず

★トクトク(ラムを45ml入れます)

占いを「信じるor信じない」ではなく、占いを楽しめる人になりたいものですね

★カラン(軽く混ぜます)

僕が信じたいのは…努力次第で運命が変わることもあるってことですかね
ちょっとクサいことを言いましたね

★お待たせしました、ラムカイピリーニャです。
「ピンガ」というラムの一種を使うと、「カイピリーニャ」というカクテルになるのですが、今回は普通のホワイトラムを使う「ラムカイピリーニャ」です。
カイピリーニャとは「田舎のお嬢さん」と言う意味で、ざく切りのライムを砂糖とともに潰す作り方が、洗練された都会とは違うのでしょうね。
また甘酸っぱさが女性的な味わいです
暑い夏の夕方前に飲みたいカクテルですね



「絶対、~ない」

2009年02月23日 | 自然科学
おかえりなさい
こちらのお席にどうぞ

★コトッ(カクテルグラスを用意します)

ちょっとでも科学を勉強した人なら、まず言わない言葉…って何だと思います?

「絶対、~ない」
です。

★コト コト コトッ(シェイカーを用意します)

科学者が「ない」に「絶対」を付けない理由は、「悪魔の証明」だからです。
「悪魔の証明」なんて、大仰な名前がついてますけど、こういうことです

例えば、ぬいぐるみでピンク色のウサギって見かけますよね?

では問題!
実際にピンク色のウサギはいるのか?

1.絶対にいる
2.たぶんいる
3.たぶんいない
4.絶対いない
5.そんなのは「世界の果てまでイッテQ!」に投稿しろ

★トクトク(ブランデーを45ml入れます)

科学者の答えは、1、3のどれかです。

1は簡単です。
もしいるのなら、1羽でもいいので、実際に捕まえてこればいいのです

しかし、もし捕まることもできず、資料を調べつくしたにも関わらず、手がかりすらない状態でも、科学者は「絶対にいない」とは断言しません。
なぜなら、地球上のすべてのウサギを調べ尽くしたわけではないからです。
(確実にいないとも言い切れない)
だから、1でなければ3のような答え方をします。

★トクトク(ホワイトキュラソーを15ml入れます)

気をつけなければいけないのは、科学者が完全否定しなかったから、ピンク色のウサギはいるということではないということです。

★カランカラン カポ カポッ(氷を入れ、ストレーナーとトップをかぶせます)

実社会で「絶対」を使って否定しなくてはいけないこともあります。
でも、科学の世界では「絶対」を使って否定はきわめて困難です。

実社会の「絶対」と科学の「絶対」、両者の「絶対」を見極められる人になることが、必要ですね。

★シャカシャカ(シェイクします)

ちなみに…
科学者でも「絶対、~ない」を言わせることは可能です。

奥さんまたは彼女「もう絶対に浮気しない?
(これなら「絶対にしない」と言うでしょう

★カパッ トクトク(カクテルグラスに注ぎます)

(今日はトッペイさんのブログ「トッペイのみんなちがってみんないい」の「「ニセ科学」に騙されないために/科学者の言い方」記事からネタをいただいちゃいました

★お待たせしました、シティスリッカーです。
口語で「詐欺師」や「(都会の)あんちゃん」などの意味があります。
ブランデーとホワイトキュラソー(できればコアントローを使いたいところ)をシェイクするシンプルなレシピですが、香り、甘みともに洗練されている上品な1杯で、都会的なイメージがあるのも、うなずけます
ただ、その飲みやすさゆえに詐欺師が今宵のカモにどんどん飲ませて、あなたの財布を狙っているかもしれません



アンコール

2009年01月30日 | 自然科学
おかえりなさい
こちらのお席にどうぞ

★コトッ(ロックグラスを用意します)

世界初のペットのクローン犬が誕生しましたね。

世界初、ペットのクローン犬誕生=その名も「アンコール」-米(gooニュース)

どう思いましたか?

★カランカラン(グラスに氷を入れます)

僕はクローン技術の是非以前に、ランスロット・アンコールの存在の意義が可哀想に思えます。
例えば、僕が実はクローンで、クローン先である「僕」に注がれていたと思っていた愛情が、クローン元の「僕」に注がれていたと思うと、悲しくなってきます。

★トクトク(ブランデーを45ml入れます)

ランスロット・アンコールは自分の飼い主を愛するでしょう。
でも飼い主からの愛はランスロット・アンコールに向けられたものでしょうか?
それともランスロットに向けられたものでしょうか…

確かにランスロットとランスロット・アンコールの遺伝子は同じです。
でも育った環境が違えば、体格や性格も違います。
ランスロットから記憶を引き継ぐこともできません。
「魂」そのものが違うと言ってもいいでしょう。

おもちゃが壊れたら新品で買いなおすのとは、わけが違うと思います。

クローン技術に対して、いいイメージを持っている人はあまりいないと思います。
今回の件で、さらにクローン技術離れ、批難につながらないことを願います。

★トクトク(アマレットを15ml入れます)

せっかくの機会なんで、クローン技術についてざっと紹介。
クローンと聞くと、つい最近の技術という感じがするかもしれませんが、実はその歴史は古く、園芸で行われる「挿し木」や「接ぎ木」もクローンです。
また自然界でも普通にクローンは存在し、その最たる例は動物の一卵性双生児(一卵性多胎児)、要は双子などがあります。

生物工学の世界では遺伝子をクローニングし、様々な医薬品の材料を作る技術として使われています。

ではでは動物、とりわけヒトのクローン技術は何を目指しているのか?
それは例えば僕が肝臓を壊したとして、移植が必要となったら…
今では生体肝移植や脳死のドナーからの臓器提供を受けるしかありませんが、僕の肝臓のクローンが作れたらどうでしょう。
自分の体だから拒絶はありませんし、何より提供を待つ必要がありません。

★カランカラン(混ぜます)

もちろん良い事ばかりではありません。
例えば万が一の保険と称して、自分自身のクローンを作ったとしたらどうでしょう。
クローンにも命があるのに、生まれた目的がクローン元の臓器の確保のためでは倫理に反します。

ただSFでよくあるような、影武者として姿かたちまで同じのクローンを作るのは無理があります。
また、肉体的に優秀なヒトのクローンを作りまくって、戦場で戦わせたり、工場で働かせる…というのも、成長時の環境が違えば筋肉量なども違うので、それも無理があります。

あとは「神の領域」うんぬんの問題もありますね。

多くの人を救えるかもしれないクローン技術、しかし研究や利用には十分な注意が必要です。

★お待たせしました、フレンチコネクションです。
ゴッドファーザー、ゴッドマザーときたら、お次はフレンチコネクションを紹介します。
フレンチコネクションはゴッドファーザーのベースをウィスキーからブランデーに代えたものです。
その名前はアメリカ映画の「フレンチコネクション」に由来しています。
ゴッドファーザーやゴッドマザーよりも柔らかな雰囲気のするカクテルです。
ブランデー自体が深夜に飲むイメージのあるお酒ですが、アマレットの香りと甘さで食後というより、寝酒に向いている感じがします。
これを飲んだ夜はきっと甘い夢が見れるはず