Bar FU-TEN

もじっとの瘋癲的なブログ
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記事もお酒も、その日の気分次第でございます

新感覚スパイ小説?

2011年02月24日 | 
おかえりなさい
こちらのお席にどうぞ

★コトッ(カクテルグラスを用意します)

最近ずっとサボりまくってて、スンマセン

★コト コト コトッ(シェイカーを用意します)

今日は最近読んだなかで、オススメの一冊を



ぼくを忘れたスパイ<上・下>
キース トムスン(著)熊谷 千寿(翻訳)
新潮文庫

★トクトク(アプリコットブランデーを45ml入れます)

競馬場通いで借金まみれのチャーリー、ある日ひょんなことから認知症の父を引き取ることになってから、次々と危険な出来事(自宅を爆破される、弁護士と名乗る男に撃たれる etc…)に見舞われる
三流電器メーカーの営業マンだったはずの父を引き取っただけなのになぜ…?

考えてる間にも次々押し寄せてくる警察、FBI、CIA…

★トクトク(レモンジュースを15ml入れます)

立ち止まれば即、蜂の巣!
敵は最新の技術とありとあらゆる機関、人間を駆使して、チャーリーと父を追い詰めます
スパイ小説に特有の息つく間もない展開の速さはもちろんのこと、認知症の父との掛け合いのおもしろさで、テンポよく読める一冊です

★カランカラン カポ カポッ(シェイカーに氷を入れ、ストレーナとトップをかぶせます)

長い間離れていていても、さすがは親子
ときにはピッタリ息をあわせ、ときにはお互いをサポートしあう。
“相棒”ではなく“親子”ならではの絆でピンチを乗り切ります!

★シャカシャカ(シェイクします)

海外の小説だと情景描写でガッカリすることが多いのですが、この作品はとてもイメージのしやすい文章になっていて、「小説を読む」というより「映画を観る」感じに近いかも

★カパッ トクトク(カクテルグラスに注ぎます)

もし映画化されるようなことがあったら、お父さん役はレスリー・ニールセンとかが合いそうです。
(亡くなられているのが惜しまれますが…)
チャーリーは…ちょっと年齢がいってるけどジム・キャリーがいいかなぁ~

★お待たせしました、ホップトードです。
普通のバーでも作れるんですが、メニューではお目にかからない、かなりマイナーなカクテルです
そのままではかなり甘ったるいアプリコットブランデーですが、レモンジュースを加えることで、甘みと酸味のバランスがとてもよくなります。
とても軽い飲み口で、“ぴょんぴょん跳ぶカエル”の名前がピッタリです!