美味艶女~おいしい料理に囲まれて~

おいしい料理に囲まれてれば 福来る♪ おいしいものの連鎖は 幸せの連鎖♪

こんにゃくの土佐煮♪雅美編

2014-05-10 | 野菜のレシピ

こんにゃく

自分は マゾステイックな 人間だと 思っていた。

だから オレ様主義の 旦那に キュンと なって 惚れたのだと  雅美は 思っていた。

                                 、

「夜めし 食べた後 でかけようぜ。

 しっかり化粧の練習でも しとけよ。 アホ」

                                、

 そう 行って 出かけて行った 旦那の 言葉に 

彼なりの愛情の 深さを 感じ キュンと なった 雅美は、

昼間 デパートで 口紅の新色を 買いに行きました。

                                 、

チークの塗り方も 丁寧に教えてもらい

気持ちも晴れやかに 台所に たって 夕飯の支度に とりかかりました。

                             、

  今日は

♪チンジャーロース

♪水餃子

♪きゅうりとトマトのサラダ

♪こんにゃくの 土佐煮

         にしよう。

                             、

   と 料理を 始めた 雅美の心の中で

なにか ざわざわ っと いやな感じが しました。

                        、

 私は 本当は サドステックな 人間なのかもしれない・・・。

  こんにゃく 料理を するとき 

雅美は いつも そんな 思いにかられるからです。

                                      、

油をひかない フライパンを 熱して

こんにゃくを 入れると

  こんにゃくの 水分が 炙られて ぱちぱちいい始めた。

雅美は フライパンの取っ手を もち 前後にゆらした。

 

こんにゃく

こんにゃくが 苦しそうに キューンと 鳴った。

 「まだまだよ。 あなたには もっと 苦しんでもらわないと。

  そうしないと おいしくならないでしょ?」

                            、

雅美は こんにゃくが もがいているのを じっと 眺めていました。

「まだだめよ。苦しくて 苦しくて たまらなくなるまで 我慢しなさい」

                                   、

こんにゃくは もう一度 苦しそうに キューンと鳴った。

                              、

「そうよ、苦しんで、苦しみ抜いたとき 与えられた調味料を 存分に 吸い込むのよ」

                             、

 雅美は こんにゃくに 酒・みりん・しょうゆ を大1加えた。

                           、

そして また フライパンを ゆすり始めた。

こんにゃくは 生き返ったように 調味料を上を 駆け回った。

                                       、

水を くれ。水分を くれ。

こんにゃくは そういいがら 酒を吸った。みりんを吸った。

最後に しょうゆも しっかり吸った。

                              、

「どう? しっかり 吸うのよ。

 細胞のひとつひとつまで しみ渡らせるのよ」

雅美は こんにゃくを 大事そうに見回し ちゃんと、しみ込んでいるかを 確認した。

                             、

フライパンの調味料が どんどん減って、こんにゃくが ふっくらと 満足げに し始めたころ、 雅美は 火を止めた。

                                、

かつをぶしを 一パック ぱらっと かけて 

最後に フライパンを ゆすり お皿に盛った。

                               、

旦那が 帰ってきたら 言ってみようかしら。

「私の化粧より あんたの 髪型っ、 なんとか してよ」


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雅美さんは 旦那さまには 言えなかったそうです。

隠れ サドステイック(笑)