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萌え萌えクトゥルー神話事典

2011年07月13日 | ★★★☆☆
『 萌え萌えクトゥルー神話事典 』
クトゥルー神話事典事典制作委員会 (編)、森瀬 繚 (監修)、イーグルパブリシング (出版)


B6版、ソフトカバー、192ページ
2009/11/05発行
ISBN-13 978-4-86146-170-5
NDC分類: 930.28

定価 :1,575円(税込み)


内容(「BOOK」データベースより)
 クトゥルー神話の邪神、怪物が43枚の可愛いイラストで登場。

内容
アメリカの怪奇小説家H・P・ラヴクラフトと、彼の作家仲間達がつくりあげた架空の神話体系クトゥルー神話。
ゲームや特撮、ライトノベルなどの題材として日本でもすっかり定着した感もありますが、元々は異次元の神々に翻弄される人間達の恐怖を描くホラー・ストーリーでした。そんなおぞましくも魅力的なクトゥルー神話の世界を徹底解説!
●クトゥルーやナイアーラトテップをはじめとした異形の神々や、彼らに仕える正体不明の生命体たちを35名のイラストレーターの手によって擬人化。
●各紹介ページには登場作品名と作者名、別名がある場合には別名も併記。
●クトゥルー神話に深く関わる数々の冒涜的な書物と、世界に散らばるクトゥルー神話スポットの数々を紹介!
●邪神が駆る者たち、邪神を狩る者たち等々、資料編も充実!


目次 p.02
巻頭漫画 p.04
凡例と注意点 p.06
案内役のご紹介 p.07
はじめに p.08
旧支配者 (Great Old One) p.09
 クトゥルー p.12
 アザトース p.16
 ヨグ=ソトース p.20
 ナイアーラトテップ p.24
(中略)
Column 旧支配者の系譜 p.31
Column 四大元素と旧支配者p.37
Column 設定上の混乱p.67
 シアエガ p.78
 ダオロス p.80
 ニョグタ p.82
Column クトゥルー神話の魔術 p.67
旧神 (Erder Gods) p.85
 星の戦士 p.88
 ノーデンス p.90
 「大いなるもの」 p.92
Column 旧神の設定 p.96
独立種族・奉仕種族 (Servant Race) p.97
 「深きもの」 p.100
 バイアクヘー p.104
 「古きもの」 p.106
(中略)
 ミ=ゴ p.122
 星の精 p.124
 夜鬼 p.126
Column レッツ・SANチェック p.128
クトゥルー神話 資料編 p.129
 クトゥルー神話とはなにか p.130
 クトゥルー神話の「原典」 p.136
 クトゥルー神話スポット p.144
 邪神が駆る者たち p.160
 邪神を駆る者たち p.166
 クトゥルー神話の作り手たち p.172
 クトゥルー神話書籍ガイドブック p.179
あとがき p.181
イラストレーター紹介 p.182
索引 p.188
参考文献 p.190
新刊紹介 p.191
奥付け p.192


萌え本分類:図鑑型。
ナビゲーター:キザイア・メイスン(魔法少女)、ナイ神父、プティ・クティの3名(2名と1体?)。
その他に、目次と各章の扉にモンスター少女のちびキャライラストが4体。


カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は青・赤に白黒の縁取り。頭足類風の触手に襲われる魔道書を手にした少女のイラスト。
中表紙:カバーイラストと同柄でタイトルの位置違いのカラーイラスト。
折込ポスター:なし
本文:横書き、一段組みが基本。
構成・設定:  クトゥルー神話に登場する邪神や怪物43体の図鑑形式での紹介(カラー印刷)と、クトゥルー神話体系の総合解説たる資料編(モノクロ印刷)の二部構成。図鑑部分では旧支配者、旧神、独立種族・奉仕種族の各項目毎に2~4頁が割り当てられ、基本的に見開き右頁にタイトルと解説文、左側頁にはページ大の萌えイラストを配する(4頁構成の場合は、各々2頁の見開き)。取り上げられているのはメジャーな旧支配者・旧神から本邦未訳の作品のクリーチャーまで幅広い。解説文は平易かつ詳細で、各項のタイトル脇に添えられたリアル版のカットも良いアイデアといえよう。第6章の資料編は、神話学からみたクトゥルー神話の成り立ちから魔道書ガイド、クトゥルー版の世界地図とガイド、人類側の邪神信仰教団やそれに対抗する探索者の紹介、ラヴクラフト他神話の創造者、関連書籍の紹介などを含む。
イラストレーター紹介:サムネイルとサイトアドレスの他に、一言コメントを実装。
参考文献・索引:かなり詳しく掲載。


評価:
萌え絵度: イラストの水準はそこそこ。本シリーズに共通の文書の内容とイラストの関連が薄い傾向は顕著であり、「萌えイラスト付けてみました」感はやはり強い。文書に負けてる感がある。
テーマ萌え度: 監修が森瀬繚さんだけあって本文はクトゥルー神話に対し充分萌えている。各章冒頭のモノクロ図版を多用した概説やマイナーキャラの選び方から、ナビゲーターの3名も、章頭の解説部分から図鑑の脚注内での突っ込み、資料編でのナビゲートと大活躍している。資料の充実度もハンパない。
萌え本的意義:萌え萌えシリーズの第35巻。シリーズ開始から4年を過ぎ、内容、編集とも手馴れた感のある一冊。テーマがテーマだけに文献に事欠かないという側面もあろうかと思われる。

総合萌え度 :★★★☆☆


紹介Blog記事:
アキバBlog 」 2009年10月23日付け:
ラヴクラフトの死後70年が過ぎ、クトゥルー神話はとんでもない境地に達した
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/50916278.html
 (10月22日に店頭で発売されていた。)


ナビキャラ作画担当、幸瀬になるさんのブログ:
超ケミカル学園Z 2009年11月02日づけ記事、
さ…さむい…
http://chemicalz.blog23.fc2.com/blog-entry-65.html
「ちょこちょこイラスト描いたり、デザイン仕事してます。」
 本書についての仕事記録。

企画担当、(有)クロノスケープのサイト
http://www.chronoscape.co.jp/
>Recent Publishing Works 中に、本書の紹介:
「クトゥルー神話に興味はあるけれど敷居が高いと感じる初心者から、マニアックなファンも満足させるべく、『図解 クトゥルフ神話』(新紀元社)を手がけた森瀬繚が例によってどうでもいいところまで詳細に解説しました。後半の資料編では、『クトゥルフ神話ガイドブック』(新紀元社)の朱鷺田祐介氏にも御参加いただいております。」

 監修担当、森瀬繚さんのBlog記事:
墨東ブログ 」 2009年10月15日付け:
『萌え萌えクトゥルー神話事典』賛否両論喧しく大変宜しいの巻
http://d.hatena.ne.jp/molice/20091015/1255584028
「 『萌え萌えクトゥルー神話事典』では「監修」という形で表紙・著者情報に名前をエントリーしていただいた。「萌え萌えシリーズ」では異例なことだが、これは出版社側の要請に基づくものだとあらかじめ説明しておこう。ありがたいことだ。」


イーグルパブリシング紹介頁
萌え萌えシリーズ
http://www.tp-ep.co.jp/ep-hp/moetop.html
(2008年の出版分までで、本書の記載はなし)


Amazon.co.jp        の紹介頁(中古品のみ)
オンライン書店bk1     の紹介頁(購入不可)
楽天ブックス         の紹介頁(取り寄せ)
セブンネットショッピング  の紹介頁(入荷メール待ち)
紀伊国屋書店BOOK WEB紹介頁(入手不可)


付記:
Amazonでの発売日は、10月23日。紀伊国屋の発売日は11月05日。
総頁数も、上記各書店のサイト上では実書に即し190pと記載されている。


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