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ケルト神話全書(Celtic mythology)

2014年02月06日 | ★☆☆☆☆
『ケルト神話全書(Celtic mythology) 』
ケルト神話研究会 (編)


日本文芸社 (発行)
B6判、ソフトカバー、160ページ
2013/01/05発行
ISBN-13 978-4-537-26001-4
NDC分類: 164.3

定価 :1,260円(税込み)


 内容(「BOOK」データベースより)
『新世紀ヱヴァンゲリオン』『デュラララ!!』『fate/zero』などのキャラクターや武器は、実はケルト神話がもとになっている。あのキャラの名前の由来を検証し、ファンタジー創作の一助となす「ケルト神話」の真実。


目次 p.02
はじめに p.06
野蛮なケルト人 p.09
ケルト関連地図 p.10
ケルト神話 人間関係図 p.12
ケルト神話の分類 p.14
ケルト人とは何者なのか p.16
第1章 ケルトの神々 p.21
 ダーナ神族 p.22
Column 01 ケルトと日本 p.27
 ディアン・ケヒト p.28
 ダグザ p.30
 リル p.32
Column 02 ケルトの神々 p.35
(中略)
 ブレス p.52
 トゥエン3兄弟 p.54
Column 04 ダーナ神族の滅亡 p.56
第2章 ケルトの妖精たち p.57
 ゴブリンとホブゴブリン p.58
 ピクシー p.60
 バンシー p.62
(中略)
 ドゥアガー p.84
 ファウル・ウェザー p.86
Column 07 妖精とは p.88
第3章 英雄伝説 p.89
 クー・フリン p.90
 ドルイド僧 p.96
Column 08 ケルトの祭り p.99
 ディアドラ p.100
(中略)
 コルマクの黄金の杯 p.122
 ベンディゲイドブラン p.124
Column 09 英雄の運命 p.126
アーサー王伝説 p.127
 アーサー王出生の秘密 p.128
 アーサー王と剣 p.130
 エクスカリバー p.132
(中略)
 ランスロット p.154
Column 12 エレイン p.156
 アーサー王の死 p.158
奥付け p.160


萌え本分類:解説書型。
ナビゲーター:なし。

カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は赤縁つきの橙~白のグラデュエーション、黒。暗闇の水辺を背景に、ランタンを抱える妖精のイラスト。
中表紙:カバーイラストと同柄のモノクロイラスト(タイトルのサイズはカバーと異なる)。
折込ポスター:なし。
本文:縦書き、二段組みが基本。コラムは三段組み。序文では一段から三段組みまでが混在している
構成・設定:  全ページモノクロ印刷。ギリシャ・ローマ時代以前にヨーロッパ各地~ブリテン諸島に広く分布していたケルト民族の神話体系についての解説書。
全体は総論としての序章と本文4章(神々、妖精、英雄、アーサー王関連)よりなり、各章は10から15の項目と2~4個のコラムで構成される。
章内の各項目は2~6頁。見開き2頁が基本構成で右側(偶数)頁の左上欄外と左側(奇数)頁の上段に写真を、左側頁の上部欄外には3項目の「spec」:キーワードが配置される。本文の内容はストーリーもしくはキャラクターの紹介が主。コラムでは前後の項目に関連した語句やキャラクター、サイドストーリーなどが解説されている。
カバーイラストのトリミング版が中表紙にカットとして使用されている以外、本文中には萌え要素はない。参考文献は奥付け頁の記載があるが、索引は付属しない。


評価:
萌え絵度:  カバーイラストは鵜飼沙樹さんが担当。
テーマ萌え度: カバーイラスト以外ほとんど萌え成分のない、いわゆる「なんちゃって萌え本」。テーマのケルト神話自体が一般的にはあまりなじみのない神話であるうえに、まとまった体系のある神話ではないせいか、内容が個々の字句やストーリーの説明に終始してしまっており、通読しても全体像が捉えがたい印象が強い。
萌え本的意義: 日本文芸社の発行としては、確認できる範囲で初の萌え本。
ケルト神話に関する類書としては、『神々のからさわぎ(世界の神話編)(キュンキュンくる! 教養 4) 』(東京書籍刊、13/01)の1章で記述がみられるが、まとまった書籍としては唯一の例か。


総合萌え度 :★☆☆☆☆


紹介記事:

カバーイラスト担当、鵜飼沙樹さんのPIXIV  2013年01月17日づけ記事、
妖精 - 「森奥の遊戯」
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=32922749
「 【現世と簡単に手を切れる、最古からある林檎の誘惑】
日本文芸社様から発売の『ケルト神話全書(http://p.tl/o5Wc)』表紙担当させて頂きました 」
 カバーイラストの原画を掲載。


編集担当、ユニバーサル・パブリシングの公式サイト
Universal Publishing co.,ltd.
製作実績
書籍
http://www.u-publishing.com/book.html
 刊行リスト中に、本書の記載あり。
「 アニメやゲームでおなじみのキャラクターや
武器の名前の多くは、ケルト神話が由来だ。
私たちがよく知る断片の本来の姿はいかなるものか。 」
 1月5日発行、との記載あり。

>同、代表のTwitter:
長きゅう(編集者)@nagakyuu  2012年12月21日のTweet
「 『占術の世界』『ケルト神話全書』(日本文芸社様)突貫で作りました。続いているので大変でした。いつ発売なんでしょう? まだamazonにもありませんね。 」

日本文芸社 の紹介ページ:(当該書籍の紹介ページなし)


Amazon.co.jp         の紹介頁
honto(旧bk1)         の紹介頁
楽天ブックス         の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁
紀伊国屋書店        の紹介頁


付記:
hontoの発売日は12年12月27日、その他の発売日は01月との記載が主。
 現物は未確認だが、同月発刊の『占術の世界 』(ISBN-13 978-4-537-26002-1)も発売元・編集・カバーイラスト担当が同一で、本書と同様に「なんちゃって萌え本」の類かと思われる。



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